Dummiesで学ぶストレージ
ストレージの種類、と言われても、普段は意識することは多くはないと思います。私自身も決して知識豊富なわけではありません。そこで、まず、身近なところで考えてみましょう。
そもそも、「ストレージ」とは何か、というと、データが保管・保存される場所です。
したがって、一番、身近な「ストレージ」は、パソコンの「ハードディスク」や「SSD」であり、スマートフォンやタブレットにおける「内部ストレージ」であり、Androidの一部機種であれば「SDカード」も「ストレージ」です。
Windowsのパソコンを使っている場合は、ファイルの保管の際に、「ドライブ」や「ディレクトリー」を指定します。スマートフォンであれば「内部ストレージ」の「フォルダー」を指定します。
では、DropboxやiCloudといったクラウド・ストレージ・サービスの場合はどうでしょうか。ログインすると、自分のためのデータ保管領域があります。そして、「フォルダ」を作成して整理しながらファイルを保管できます。でも、「ドライブ」という概念はありません。
大容量のファイルの受け渡しを行うために、ファイル共有サービスを利用した経験がある方もいらっしゃるかと思います。利用にあたってファイルをアップロードする際に、ファイルの保管場所として「ドライブ」を指定しましたでしょうか?
送られてくるファイルを受け取る側も、指示されたURLにアクセスして、パスワードを入力して、そこにあるファイルをダウンロードするだけです。つまり、「ドライブ」を探す必要も無く、「ログインすれば、そこにファイルがある」わけです。
ここまで述べた内容をもって、「ストレージには”違い”がある」と言ったら乱暴でしょうか?
企業や部門単位で、NAS(Network Attached Storage)やファイルサーバーを導入している場合があると思います。
パソコンからは、ネットワーク・ドライブを割り当てて、NASやファイルサーバーを利用するわけですが、ビッグデータと言う言葉が席巻する今日では、画像や音声、映像といったマルチメディア・データも含まれるようになったことから、保管されるデジタルデータの総量が爆発的に増加しています。
ストレージ容量が足りなくなってくると、NASの追加購入によるボリューム追加の必要性が生じます。さらに、既存のデータの移行が必要になる場合もあります。
その結果…例えば、自分のデータがどこにあるのかがわからなくなる、という事態も起きるでしょう。NASによってストレージ容量の使用率のばらつきが発生して効率的なストレージ運用が行えない、という状況も起きうるでしょう。
上述のような課題を解決するソリューションの1つが、IBMのSoftware Defined StorageであるIBM Spectrum Storage ファミリーのIBM Spectrum Scaleです。Spectrum Scaleの基盤テクノロジーであるGPFSという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
Spectrum Scaleは、複数のストレージを1つのファイルシステムとして提供できるソリューションです。つまり、ユーザーからは1つのストレージに見えるので、どのNASに自分のファイルがあるのかを悩む必要がなくなります。また、複数のストレージに対して、自動的にファイルを分散して保管するため、ストレージ容量の使用率についても最適化が可能になります。
このSpectrum Scaleについての紹介と、本記事の冒頭で述べた「ストレージの違い」-具体的には、ファイル・ストレージとオブジェクト・ストレージの違い-などをわかりやすく学べるDummies IBM 限定版があります。
『ファイル&オブジェクトストレージ For Dummies IBM 限定版』、ぜひ、ご活用ください。

【目次】
第1章 ストレージ入門
第2章 ファイルストレージとオブジェクトストレージ
第3章 IBM Spectrum Scaleとは
第4章 IBM Elastic Serverについて学ぶ
第5章 IBM Spectrum Scaleオブジェクトストレージの10の利点