Why do you lead Salesforce Saturday Tokyo?
Reflection of Trailblazer Community activities until 2018
こんにちは。今回は、ひょんなことからこれまでのSalesforceコミュニティ(Trailblazer Community)活動に対する自身の回顧録的な文章を書いてみたいと思います。とある講演会用に5分程度用意していたものへ “大幅に” 加筆しています。きっかけは推して知るべし、2019年もう一度アクセルを踏み込みたいと思います。どうか最後までお付き合いください。
改めまして、宮本隆人です。twitterは @takahito0508 でやっていますのでフォローしていただけると嬉しいです。2019年4月現在、アクセンチュアにてSalesforceのテクニカルアーキテクトとして様々な業界のお客様をご支援させていただいております。また新人研修を担当したりTrailheadを推し進めたりしながら人財育成にも尽力しております。気づけば周りは教え子たちで溢れています。
趣味はコーディングで、GitHubにコードを公開し、世界中からフィードバックを貰えることに喜びを感じます。時間を忘れて無心にコードを書き続けている瞬間はとても幸福感を感じます。数学者を志していた学生時代を思い返せば、無心で裏紙に積分計算をし続けた日々が懐かしいですが、いまではコードを書くほうが夢中になれます。100年スパンで夢を追う数学とは違い、コードは即時的で、良いか悪いか結果がすぐにわかります。いまとなってはもう数学の世界には戻れないかなと思います。
Salesforceのコミュニティ活動には2017年から関わり始めました。いま思えば、もっと早く存在を知っておけばよかったと思います。現在ではSalesforce Developer Group、Architect Group、そしてSalesforce Saturday Tokyoを運営しています。特に Salesforce Saturday Tokyo は2018年3月に立ち上げた思い入れの強い活動です。1年経って、果たしてどれくらい認知されてきたでしょうか。土曜日にどこかの会場に集まって、一緒にもくもくと勉強をする、助けてほしいときは助けてもらう、そんな会なのですが、2019年4月時点ではおかげさまで都内だけで4拠点、毎回15名から40名程度、のべ約500名ものみなさんと楽しくSalesforceを学んできました。ユニーク数では100名以上のみなさんで、約15,000個ものバッジを獲得してきた勉強会になります。参加者の中には Salesforce Saturday Tokyoを通じてTrailheadに出会い、Trailblazer Communityに出会い、そこから生まれたTrailblazer Storiesに触れるたび感動で胸を熱くしてきました。自分一人で勉強しているだけでは絶対に得られない価値に改めて気づかされた瞬間でもあります。
なぜこのような会をリードしてきたのか、これからもリードしていきたいのか、それは私の原体験に答えがあります。私は2012年にCRM業務の楽しさを知りCRMグループへ異動、2013年にSalesforceの存在を知りSalesforceチームへ飛び込み、AdminとDeveloperの基本資格を取得しました。しばらく開発者としての仕事にはご縁がありませんでしたが、2014年11月に偶然Trailheadと出会い、仕事では触れられないけど身に付けたかった開発スキルを、休日を利用して少しずつ学習していきました。そう、休日のいいところは、たとえばまずは2時間集中して取り組んでみて、もっとやりたくなったら追加でもう1時間やる、なんて芸当が可能です。平日にそんなにまとまった勉強時間なんて… 当時はそんな余裕ありませんでした。仕事だけで精一杯です。
自信のついてきた2016年、当時実務経験としてはほとんどゼロだったApex開発の仕事を、Trailheadで勉強してきたことを生かしてきっちりとこなすことができました。そんな成功体験を社内に広げたいという思いから、私の「Multiplier」としての人生がはじまりました。
… カウントしてみたら、2015年に獲得したバッジは約20個、2016年が約80個、それでやっとRANGERです。いま思えばそんな大した数でもなんでもないですが、当時はだいぶ達成感がありました。…
弟とほぼ同い年ですが盟友の小坂くんに2016年に出会い、共にRANGERとなり、社内のTrailhead推進をスタートしました。2017年には社内向けの土曜日勉強会「Next Step Workshop」を立ち上げ、しばらく運営して、小坂情報でグローバルで #SalesforceSaturday が盛り上がってるらしいことを知り、それにインスパイアを受け「それなら社外でもやっていこう」と決断しました。日本でもすでにやってんじゃないかといろいろ調べたり、はじめてSalesforce World Tour Tokyoにも参加したりもしてみましたが、それでも特になかったので、まずはご挨拶として、Salesforce Developer Group のmeetupに参加させていただき、僭越ながら登壇させていただきました。
その後、もろもろの準備期間を経て、2018年からは社外向けの土曜日勉強会「Salesforce Saturday Tokyo」をスタートしました。このとき 毛利さん と出会えていなかったら、こんなに早くスタートできていなかったでしょう。本当に感謝しています。
その後は拠点作りに奔走し、いまではそれぞれの拠点リーダーが「Multiplier」として会を運営してくれています。私が社内でも社外でも共通して大切にしてきたコンセプトが、「自分ができるようになったことは他の人にも共有する」「しばらく教えてもらったら次は教える側に回る」、つまり、Salesforceさんが提唱している「Be A Multiplier(掛け算方式で影響を広げるひとになりましょう」にアラインしています。偶然ですね。
最後に、Multiplierになること、Multiplierを育てていくことが私のキャリアにとってどんな意味があるのかを説明して終わりにします。パッションだけでは、サステナビリティを保つことはできません。
私はこれからアーキテクトとして、もっとイノベーティブでエキサイティングな仕事をしたいと思っています。そのためには、そうではない仕事をスマートに、何も考えなくてもだいたいできている状況を作りたいです。つまり、できる限り標準化し、工業化し、あっと言う間に終わらせて、より頭を使うべきところにリソースを注力したいのです。
しかし、それを社内に閉じてやっていても意味がありません。第4次産業革命下の社会において、もはや1社でできる仕事には限りがあります。必ず複数のステークホルダーが必要です。誤解を恐れずトークストレートにいうと、Salesforceパートナー全体を巻き込んだ共通認識の醸成、スキルの底上げ、ネットワーキングをしていきたいと思います。そのためのソリューションの1つが、コミュニティ活動における私のMultiplier大作戦になります。
横文字が急に増えてしまいましたが… Salesforce Saturdayも、Developer Groupも、Architect Groupも、すべてこの文脈、このビジョンで、私は土曜日も平日の夜もがんばって運営していきたいと考えています。ぜひみなさんと一緒にやっていきたいと思います。特に、土曜日にうちの会議室を貸してもいいよ!というかたがいらっしゃいましたら、ぜひともお話しさせてください。本日はありがとうございました。
Be A Multiplier!