家族皆さん、筆使いの個性があってそれぞれ良いですね。篆刻も味があって見入ってしまいました。
隆之介(codenetJP)
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レスポンスありがとうございます。

私は高次脳機能領域は得意ではないのですが、鏡像文字については北海道大学神経内科元教授の田代邦雄先生がよく総説を書かれています。

書籍では「神経症候学の夢を追いつづけて」に詳しく書かれているようですが、私自身は持っていないので、手元にある論文で見る範囲では神経内科という雑誌に「振戦にみられる書字障害ー鏡像文字を中心としてー」という文章が書かれています(神経内科, 71(5): 467-473, 2009)。

この中で鏡像文字の原因分類というのが別の論文から引用されています(J Neurol Neurosurg Psychiatly 1987;50:1572-8.)。これとほぼ同じもので和訳したのがこちらのブログに書かれていますのでご参照ください。

田代先生が最初に出会った鏡像文字は左中大脳動脈領域の動静脈奇形手術後(2回)に出現したもので、分類からは「I) 自然的→a) 右片麻痺の症例 (左手)」という範疇になります。先生はこの機序については「もともと動静脈奇形により左半球の脳機能低下があった状態で、再手術に伴い更に左半球の障害が著明になるとともに右半球の働きが強化されて、左手での書字の際に逆さ文字になったのではないか」と分かるような、分からないような考察をされています。

うちの息子の鏡像書字はこの分類でいうところの「自然発生的→b) 書字を習い始めの正常な子供 (左手、右手)→2. 部分的な逆転」というカテゴリーに分類されるかと思います。鏡像文字について様々考察はされていますが、発達過程の子供に鏡像書字が生じる理由については言及されていません。おそらくはよく分からないようです。長女も幼稚園時代には同じような鏡像書字が見られていましたが、特に矯正することなく、小学校に入学した頃にはなくなってしまっていましたよ。これも一つの貴重な成長過程だと思って見守っています。

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