やっと登場してすぐ売り切れた #AirPods
販売開始の日の夜には4週間待ちの状態に
Appleは9月7日に発表していたワイヤレスヘッドフォン「AirPods」を、12月13日に発売しました。なんとかホリデーシーズン中の発売となりましたが、クリスマスに手にできる人はわずかになりそう。
Apple.comでは、米国時間13日の夜の段階では既に4週間待ち、つまり今からオーダーしても1月に入ってから届く、ということになります。店頭販売は12月19日頃からでしょうか。入荷するなら、の話ではありますが。
先週末から、AirPodsが遅れている理由に関しての記事が米国のニュースでも流れていました。
技術的な問題や製造上の理由などが指摘されていましたが、レビューした限りでは、音の遅延に関する処理が上手くいっていない、という技術的な問題は当たっていなかったのではないか、と思っていました。
iOSやmacOSでの接続の確立に失敗することがありますが（特に新しいMacBook Pro＋iTunes）、聴き始めて、左右で音がずれるといった感じはしません。
遅れている理由は製造に関しての話かなと思っておりまして、W1チップの数量や、ワイヤレス部分の実装などでなんらかの変更があったのではないか、といったイメージを持っています。
AirPodsは名前の通り、AppleのiPhone向け標準イヤホンマイクであるEarPodsをそのままワイヤレス化しただけのデザインで登場しています。若干軸が長く、底面にはシルバーの充電用端子があり、白い絶縁体で着られています。軸の底面にはズームマイクが仕込まれており、口元の声を拾える仕組み。
イヤーパッド部分には光学センサー、加速度センサーも仕込まれていて、また耳に装着しているかどうかを検知します。片側で5時間ずつのバッテリーが内蔵され、ケース内蔵のバッテリーと合わせて24時間再生が可能です。
バッテリーに関する考察はこちら。正確な数字は分解待ちです。
AirPodsは前述の通り、新しいMacBook Proで上手く接続が確立しないことがありますが、一般的なBluetoothヘッドフォンよりも初期設定や接続の切り替えなどは格段に楽です。
同じiCloudアカウントにログインしているデバイスに対して自分のAirPodsの情報を共有するため、例えばiPhoneでAirPodsを設定してしまえば、iPad ProやApple Watch、複数台あるMacでも、オーディオの出力先からAirPodsを選択するだけで切り替えられます。
Bluetoothデバイスはスイッチの長押しやペアリング数が上限に来ている場合に、新たなデバイスとのペアリングを繰り返すなど、面倒なことが多いです。
同様に愛用しているParrot Zik 3は、iPhoneとiPadにBluetoothでペアリングしているため、MacではUSBケーブルを接続して使っていたりします。これはこれで便利ですが。
Apple Watchとペアリングする際にも、Apple Watch側から操作すれば、オーディオソースとして利用できます。
Apple Watchのディスプレイにあるとおり、iPhoneを置いてウォーキングに出かけるときの写真です。今はもっと寒いですが、レビューした9月のバークレーも、朝は薄いダウンが必要な気温でした。Apple Watchにプレイリストを同期して、AirPodsで聞きながら、というのは気軽で良いですね。
耳から落ちる、落ちないという問題は、完全に個人差の問題ではありますが、iPhoneのEarPodsを装着して、強く左右に首を振ってみると良いかもしれません。
私の場合は、この4gのイヤホンは動かず装着されたままの状態を保つことができました。ウォーキングはもちろん、軽いジョギングも大丈夫でした。ただ、心配な方は、アクセサリを利用しても良さそうです。イヤーピースを単品販売、はしないでしょうし。
レビューし終わって気づいたことは、AirPods以上にケースのヒンジ部分に埃が溜まりやすい、ということです。私はAirPodsをジーンズのポケットに入れっぱなしにすることが多かったのですが、ケースのフタ、とくにヒンジに近い部分はゴミが非常に溜まりやすいです。
綿棒では届かないため、歯ブラシなど細かい毛先のブラシを使うことになるでしょう。
