絶不調の1週間と、深夜発ではなくなった羽田・サンフランシスコ便の時差ぼけ攻略

Taro Matsumura 松村太郎
@tarosite
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9 min readDec 11, 2016

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12月5日に米国に戻りました。およそ2ヶ月の日本滞在における超重要ミッションは無事完了したので、これについてはまた、次の5年についての話とともに、書きたいと思います。

米国時間で土曜の夜ですが、今週はずっと絶不調でした。

起きているのか、寝ているのか分からず、貧血気味になり、頭も体も働かない。しかもバークレーは一桁台の気温と、猫や犬も騒がないような土砂降りに見舞われて、非常に効率の悪い1週間でした。踏んだり蹴ったり、といいますが、その元気すらなかったりするものですね。

単純にミッションが終わって気が抜けたこと、出張続きで疲れがピークだったこともありますが、それに拍車をかけたのが時差調整の失敗であります。

私はさほど、時差調整が得意な方ではないのですが、乗る飛行機をいつも同じにして、不得意分野の攻略に努めてきました。具体的には、サンフランシスコ、羽田ともに深夜出発のJL1、JL2の往復を使い続けてきたわけです。

さらに、飛行機に乗り込んだときに、iPhoneやiPad、Macなどのあらゆる時計を行き先のタイムゾーンに無理矢理合わせて、機内では到着地の時間で行動するように努めていました。

Apple WatchはiPhoneと連動してくれるので、その他のデバイスもそうしてくれると助かるのですが、手元にないデバイスまで変更されるのはさすがに問題がありそうですね。

ところが、今回の米国帰国は、その乗り慣れた時間の飛行機ではないものを、1週間のうちに2度経験したことが原因だったのではないか、と思います。

というのも、米国に帰る4日前、弾丸で東京からニューヨークへ出張しており、また乗り慣れていたJALの羽田・サンフランシスコ便が、深夜発から夜発に変更されてしまったのです。

JALの羽田・サンフランシスコ便の時間変更

今回の変更は、国土交通省より、羽田空港の昼時間の日米路線の発着枠が新たに割り当てられたことが理由です。

時間の変更によって、サンフランシスコから羽田に到着してアジア圏へ、あるいはアジア圏から羽田に到着してサンフランシスコへ、といった短い乗り継ぎ時間を実現できるようになります。

羽田の出発時間は0時05分から、19時45分に繰り上げられてしまいました。いや、19時間40分の繰り下げ、と言っても良いかもしれません。

いくら都心から近いとはいえ、さすがに17時過ぎには切り上げないと、ちょっと不安ですよね。以前なら、22時まで都内で飲みに行ける、もとい、打ち合わせも入れられるというわけです。

ちなみに、より多く羽田発着枠を確保したANAは、羽田・ニューヨーク便を開設しました。なんとなく、JALも羽田・ニューヨーク路線を作りたかったんじゃないかと思いますが、2016年度まで新路線が作れないため、サンフランシスコ便の変更にしたのかなあ、なんて思います。

なので、サンフランシスコ便が、また深夜発に戻ってくれるといいのに、と淡い期待を抱いています。

例えば0時5分発でニューヨークに飛べば到着は午前2時になってしまうので、昼間の時間にニューヨークへ出発、夜中にサンフランシスコへ出発、というほうが現実的な気もするのです。

でも、もらった枠は埋めておかないと、ということでしょうか。2017年、羽田・ニューヨーク便を開設することになったら、どうか、サンフランシスコ便を深夜枠に戻して下さい。よろしくお願いします。

いままでの機内の戦略

いままで愛用してきた、深夜発の羽田・サンフランシスコ便に乗る際のコツは、行きも帰りも簡単です。

飛行機に乗ったら、すぐ寝る。

大抵1週間もない東京出張ばかりなので、東京に着いてからは、毎朝4時頃に目が覚めて、できれば22時までには寝たい、という状況。

なので、飲み会にせっかく誘って頂いても、1杯飲んだら20時までには居眠りをしている、とてつもなく酒に弱い人みたいになっているのです。実際そんなに強くないから救いようがないのですが。いつもいつもすみません。

そのため、頑張って飛行機の搭乗が始まる23時半まで起きていたら、シートに座ると眠くなっていて、特に、タクシー中のゴトゴトとした揺れはやばいですね。ほとんどの場合、離陸の記憶がありません。そして気づいたら、飛行し始めて4〜5時間くらい、飛行時間のほぼ半分は過ぎているという状況。

離陸前に寝ちゃうので、もちろんリクライニングなんかもなしの状態です。なので、エコノミークラス以上のシートを確保しても、全く意味がないのです。どうせリクライニングできるようになる頃には、深い眠りの中、ですから。

起きてから、眠気に応じてもう一眠りして、あとは起きて原稿を書いたり映画を観たりして、16時半頃サンフランシスコに到着。午前0時ごろになるまでに寝れば、翌朝若干早起き気味で目が覚めて、時差調整完了、というわけです。

今回は…

さて、今回、19時45分に羽田を出発した便では、さすがになかなか寝付けませんでした。2ヶ月弱東京時間で過ごしていたこと、そもそも時間が早いこともあり、いくら弱くてもビールを飲んだぐらいでは眠くなりません。

なんだか久しぶりに、リクライニングできるようになる「ぽーん」という音をサンフランシスコ行きの飛行機で聞いたなあ、なんて思いつつ、その後、映画を2本観てしまいました。「シン・ゴジラ」「君の名は。」どちらも楽しめました。本当は映画館で見たかったんですが、そんな事も叶わぬほどバタバタした東京滞在だったのです。

ちなみに、ANAにもJALにも、「超高速!参勤交代 リターンズ」がラインアップされていたので、目覚めてから見ました。展開もタイトル通りテンポが良く、皮肉な社会体制の中でさらに無理難題を申し渡され、忍に襲われながらも参勤交代が立派に見えるように画策したり。今も昔もアイディアというものは大切ですね。あと、西村雅彦さん、ね。

リターンズは復路というわけですが、1作目(往路)は既にiTunesやAmazon(Primeビデオでも)で見られます。

サンフランシスコ到着は正午。その日はちょっと早めの21時頃に寝たのですが、午前3時頃に目覚めて、眠いのに寝付けなくなり、昼間は眠い状態で過ごすことに。頑張って23時に起きてもやっぱり午前3時に目が覚める。なかなか補正が効かない状態で5日が過ぎてしまいました。

今晩は、若干夜更かし気味で寝ることにしようと思います。

次回からのJL1、JL2攻略について

おそらく深夜発と同じように、飛び立つときに、すぐに寝てしまった方が良いと思います。

東京時間で20時頃に寝てしまうのは確かに早いのですが、この時間で寝ると、サンフランシスコ時間ではちょっと夜更かしした感覚に近いのです。なので、できれば5〜6時間くらい寝て、一度起きたらもう寝ない、を徹底し、着いた日は0時頃まで引っ張って寝る、でOKじゃないかと思います。

また、リクライニングなし、直立シートでの睡眠になってしまうわけですが…。

ちなみに、サンフランシスコ発、羽田行き、私にとっての往路となるJL1便も、夏時間で午前1時35分発、冬時間で午前0時35分発が、冬時間で午後2時55分発になりました。到着は日本時間午後7時20分。

こちらの場合は、飛行機出発時が日本時間の午前中なので、できるだけ起きてて、短く昼寝をする感じでしょうか。これはなかなか難しそうです。私の場合、東京に着いてからが短期滞在なので、時差ぼけを悠長に治せるわけではないのです。

やっぱり、「乗ってタクシー中に寝ちゃい、自然に起きて起きっぱなしで到着する」が簡単なんですよね。

唯一のメリットは、昼にサンフランシスコに着けること

新しい時間、正午到着の便になって、メリットを感じたのは、サンフランシスコに着いてからです。

この時間のTerminal Aの入国審査は、夕方到着よりも断然空いていて、20分程度で通過できました。非移民ビザ取得者はキヨスク端末が使えず、非移民もしくはESTA初入国と同じ行列に並ばなければならないので、夕方到着で他の飛行機と重なると1時間以上かかることもあったのです。

また、空港から自宅までは、昼間の時間は渋滞もないので、Lyftを拾えばバークレーまで1時間かからず、いやもっと早かった。BARTでも1時間半はかかり、夕方の道路の場合もやはり2時間はみた方が良いことを考えると、飛行機がゲートに着いてから自宅までの時間は半分以下で済む計算です。

夏時間になった時にどうなるか分かりませんが、サンフランシスコに着いてからの時間は、変更後の方が圧倒的に有利でした。もちろん、サンフランシスコが最終目的地の私もメリットを感じましたが、乗り継ぐ人にとっても選択肢が多くて便利ですよね。

JALはサンフランシスコ発では、JL2の1便しか飛んでいないのに、自前のラウンジを用意していたりとありがたい存在です。エアくまモン(太平燕)など、機内食も楽しめました。味噌汁常備というのもうれしいところです。

マイルのこともありますし、同じ羽田・サンフランシスコ便で羽田発が22時台のユナイテッドに鞍替えすることは、今後もないと思います。日本航空様におかれましては、羽田発の米州国際線で新規路線開設の折、ぜひサンフランシスコ便を深夜に戻して下さいますよう、重ねてお願い申し上げます。

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Taro Matsumura 松村太郎
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Journalist/author covering tech, edu, and lifestyle. ジャーナリスト・著者。iU 情報経営イノベーション専門職大学専任教員。キャスタリア取締役研究責任者。Tokyo JP✈Berkeley CA http://forks.tokyo/