No Straws, No Lids, No Cups, and No Plates to Go
バークレーで進むエコ改革がテイクアウト文化に与える影響?
バークレーのグルメゲトーに位置するCheeseboardは、朝は焼きたてのパンとコーヒー、そして昼から夜にかけては1日1種類をひたすら焼き続け長蛇の列ができあがるピザと、1日を通じてチーズを楽しむことができる人気スポットです。
今朝そこでコーヒーを買ったら、テイクアウトカップに用意されていたのは紙のフタでした。ちょっと前までは、白いプラスティックのフタが用意されていたのですが、今では紙で整形された茶色いフタに変わりました。白く漂白しなかったのも、プラスティックではないことをアピールするためのように思います。
ストローの次は、フタ?
日本でも、スターバックスがプラスティックストローを廃止するというニュースが流れました。セットで流される映像は、ウミガメの鼻からプラスティックストローが取り出される痛々しい映像。
これをきっかけに、世界的にプラスティックストローに対しての対策が叫ばれるようになり、スターバックスは2020年までの廃止を約束しました。
スターバックスのコールドドリンクは、あのグリーンのストローがアイコンになっていました。マーケティングの側面ではiPodの白いヘッドフォンのような効果が街中であったと思います。しかし今のスターバックスなら、それをやめても十分なブランド力があるとは思います。
その代替案として、ホットドリンクのように飲み口がついたプラスティックのフタを提供する事で、持ち運んでも飲み物をこぼさず、歩きながらでも気軽に飲めるようにしよう、というわけです。
そのフタも、Cheeseboardでは紙素材に。先行して登場していた紙のストローを使うと、飲んでいるとだんだんふやけてきて、飲み物の味よりもふにゃふにゃの飲み口ばかりが気になってしまいますが、紙のフタは1杯飲みきるまで耐えてくれていました。
バークレー市はさらに踏み込む
Cheeseboardがあるカリフォルニア州バークレー市では、さらに踏み込んだ対策を取ろうとしています。使い捨ての食器を禁止しよう、という法案が検討されているのです。
マイ箸は日本でも知られていますが、バークレー市で使う場合、レストランでテイクアウトする場合、紙やプラスティックの容器ではなく、自分の家からタッパーウェアやジップロックの容器を持って来なければならないことになります。
バークレー市は昨年プラスティックストローによる被害のビデオがバイラルで回ってすぐに、市内でのストロー禁止しています。また、発泡スチロールの容器の禁止も、サンフランシスコで施行される30年前の1986年に既に制定されました。
プラスティックスとローと違い、食べ物の使い捨て容器の場合、なかなか「じゃあどうする」という対策が難しいように思います。テイクアウトの現場で使い捨てない容器を買ってもらっても、結局ゴミが増えることになりそうですし、自宅から持ってくるにしても、衛生面や手間の問題から、テイクアウトビジネスに大きな影響が出ることも予測されます。
ただし、バークレー市の場合、それでもルール化を先に進めることをいとわないのではないか、とも思います。