Joi Ito (center), John Maeda (right), and Rei Inamoto (left, moderator) at New Context Conference 2018SF in San Francisco

Talk: Design and AI

デザインとAIの未来、アカデミアについて伊藤穣一さんとジョン・マエダさんのチャット

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4 min readNov 22, 2018

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2018年11月15日に、デジタルガレージのサンフランシスコ拠点、DG717で開催されたNew Context Conference 2018SF。5年目を迎えるこのイベントの今回のテーマはデザインとAI。クリエイティビティは特に今年のテーマとなっており、教育でコーディングの次のトレンドとして注目を集めています。そうした動きに敏感に反応してテーマ設定をしているイベントは、毎年とても見応えがあります。

イベントではFacebook、IBM、Adobeといったテクノロジー企業がAIをどのようにとらえ、いかにクリエイティビティへと結びつけるか、を語りました。

Margaret Stewart, VP of Design at Facebook

Facebookは、企業としてできること、すべきことを切り分けて方針を作っていました。デザインのバイスプレジデントを努めるMargaret Stewart氏は、AIを以下に人間のためにデザインするかについて腐心している様子を語りました。

FacebookではAIを既存サービスの向上や、AR、VRといった新しいサービスの創造に役立てているといいます。例えばAIによる画像認識は、目が不自由な人がシェアされた写真を文脈を含めて理解する ために活用しようとしています。

また、機械学習の学習データのバイアスも徹底的に排除しなければなりません。高品質で、責任を持って、かつスケール可能な、人間を中心とした技術を目指しているとのことでした。

Silika Miesnieks, Head of Emerging Design at Adobe

またAdobeは「AIデザイン言語」のようなものを構築しようとしていることも分かりました。Emerging Designのヘッドを務めるSilka Miesnieks氏は、デザインもアイデンティティも流動的になっていくGenZに対して、いかに自然でクリエイティビティあふれる生活を手にするか、そのための手法の構築について披露しました。

その中で4つのトピックを挙げています。

1. 複雑さから自然なインターフェイスへ。
2. コントロールしないインターフェイス。
3. 物理的に自然な動きを再現する。
4. ユーザーの目的を、複数の方法で読み取る。

これらについて「Sensory Design Language」という概念でまとめており、五感と物理法則を生かした自然で身近なデザイン手法へのシフトを目指しているそうです

そうしたセッションのまとめとして、MIT Media Labの所長でデジタルガレージの共同創業者、伊藤穣一さんと、やはりMITにいたこともある伝説的メディアアーティスト、ジョン・マエダさんのトークが展開されました。モデレーターはレイ・イナモト氏でした。

YouTubeにフルフッテージをアップロードしたので、こちらをご参照ください。

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Journalist/author covering tech, edu, and lifestyle. ジャーナリスト・著者。iU 情報経営イノベーション専門職大学専任教員。キャスタリア取締役研究責任者。Tokyo JP✈Berkeley CA http://forks.tokyo/