Team AI FinTech スタートしました
より良い社会の創造に向けて技術とコミュニティの力で貢献します
変化の先駆けになりたい
Team AIでは2016年7月からの勉強会やハッカソンを通じて、
AIやデータ分析という目線で各産業を並列的・客観的に分析してきました。
昨年度後半からBlockChainのイベントも始めた事から、
金融業界の未来を予測する議論を様々な座組みで行って参りました。
現時点の結論として、
金融業界は従来から言われているFinTechの文脈以上の大きな変化が起きると思います。
理由は;
- 大きな波を起こす技術要素が十分に揃った
- 広義のBlockChainに代表される様な、”脱中央集権、分散化社会”が来ようとしている
という物です。
以上はまだ仮説ですが、
Team AIとしてこのエキサイティングな金融業界の変革者のお手伝いをすべく、
研究&開発ユニット”Team AI FinTech”を今回編成することになりました。
左脳で分析すると以上の理由なのですが、
右脳の感性でご説明すると;
- 面白い分野だからやろう!
- 3000人のAIコミュニティメンバーで、具体的に協業を増やしたい
- 勉強・研究フェーズは終わったので、実際に構築したい
という理由です。
もともとTeam AIはAI開発会社の営業パートナーとしてスタートし、
過去;
- 製造業向け画像認識
- 観光業向け自然言語処理
- カスタマーサポート向け自然言語処理
- 不動産業向け数値解析
- 人材業界向け自然言語処理
などを開発パートナーと共に構築して参りました。
Team AI FinTechはこの業界特化版・進化版です。
出揃った技術要素
- 業務改善や予測に活用されるAI
- 後述する分散化社会の中心的な役割を演じるBlockChain
- サイバーセキュリティの基盤を変化させる量子コンピュータ技術
- 人力や紙が残っている現場を改革する自動化技術(RPAなど)
これらが浸透していく事で、
社会が金融という軸の周りで変化しようとしています。
また、AIはBlockChain、量子コンピュータ、自動化全てに関連します。
金融業界といっても幅は広く;
- 銀行(メガバンク・地銀・信金・ネット銀行)
- 証券(オフライン・オンライン)
- クレカと信販
- 取引所
- 投資ファンド
- 消費者金融
- 監査
- リース
- 広義の不動産・自動車・商社など、金融的な側面がある業界
など、
各業界セグメントで見るとより便利にできる物は多岐にわたり、
開発リソースや整理された技術情報、
また効率的なビジネスアプリケーションの事例は、
業界全体の大きさからすればまだ足りない状況です。
分散化社会の到来
Team AIでは、
BlockChain研究会やハッカソン、
また欧州・アジアのICO中の会社との共催イベントを通じて、
今後AIと密接に関わりそうなBlockChainを技術調査してきました。
結果、狭義のBlockChain(仮想通貨中心のコンセプトや投機目的のICO)の世の中のブームはさておき、
Team AIが注目すべきなのは広義のBlockChain(分散台帳技術全般とその社会に与えるインパクト)である事がわかりました。
ICOが良い事例ですが、
自前で通貨を発行し、
世界中の為替や他通貨と取引が発生するといった、
かつては日本銀行(中央集権組織)しかできなかった事が個人やベンチャー(分散組織)でできる様になりました。
言葉を変えると中央集権型システムの創造的破壊であると言えます。
予測として、これに類似した、分散台帳を活用した事例が、
上記に挙げた金融の各セグメントで発生し、
中央集権を壊していく可能性があります。
これは”分散台帳を軸にした新たな金融業界”の登場であり、
当然そこには従来の金融業界で使われていた高度な数理モデルやAIが使われます。
各セグメントで免許が必要なため、
金融庁の規制と、
それに順応する技術進歩・ビジネスアプリケーションのせめぎ合いにはなると思いますが、
遅くてもじわじわ浸透、
早ければデジタルカメラvsフィルム技術の様に一気に形勢逆転が起こると思います。
- 分散型通貨(=仮想通貨)
- 分散型銀行
- 分散型証券
- 分散型クレカ
- 分散型取引所
- 分散型投資ファンド
- 分散型消費者金融
- 分散型監査
- 分散型リース
- 分散型の不動産・自動車・商社など、金融的な側面がある業界
これらの創造に業界全体が向くはずであるとTeam AIでは予測しており、
AI技術をコアにその実装のお手伝いをしたいと思っています。
下記はカナダの事例(英語)ですが、
協業先のDrewが英語圏での分散化社会の到来を語っています。
まだ少ない研究&開発組織
上記の目的で、Team AI FinTechをスタートする訳ですが、
イベントとしての勉強会を継続しつつ、
やはり組織自体の方向性をもっとハイレベルに寄せたいと思っており、
勉強会コミュニティの上位組織として、
実際のリアルビジネスを開発するユニットがあるのは良い事だと思います。
冒頭で申し上げた様に、
勉強もいいがやはりもっと具体的に形にしたい、
という思いもあります。
実際にコミュニティメンバーには専門性の高い金融系エンジニアが多数いらっしゃいます。
そんな方々と、WIN-WINな協業ができれば嬉しいと思っています。
同時に、守秘義務がある実際の開発案件は別として、
Team AIが得意とするオープンイノベーションの精神と仕組みで、
ノウハウの一部を無料公開しながらリサーチを進め、
コミュニティを広げている組織は私の知っている限りでは少ないです。
協業メンバー&お客様募集中
長くなりましたが、
揃った技術要素、
特に金融の基盤を変えようとしている分散化の文脈で、
より良い便利な社会の創造のお手伝いを、
コミュニティメンバーと一緒にできればと思っています。
まだ少人数のコアメンバーと少しずつアウトプットを出していく段階ですが、
もし協業先になって頂けそうなフリーランス・開発会社の方いらっしゃいましたら、是非ご連絡ください。
また、AIやFinTechに関して、無料コンサルティングも行なっておりますので、ご興味がある金融関連の方いらっしゃいましたら、下記メールまでご一報いただければと思います。
連絡先;dai@jenio.co / Team AI 代表 石井 大輔