Casper Correct-by-construction(Casper CBC) — 1(概要)
Published in
2 min readJan 4, 2019
Casper CBCとは
Casper CBCは合意形成のためのプロトコルです。
利点としては、
・簡単に合意の安全性を証明できる。
・合意するデータ形式を柔軟に設計することができる。
・プロトコル内のファイナリティの限界値が存在しない。
・理論的に最適な通信効率を実現できる場合がある。
そもそも合意形成のためにはsafetyとlivenessの2つが必要です。
safetyとは複数のノードの意思決定が矛盾しないことです。
この時、ノードが意思決定を行わないことで意思決定の矛盾は起きなくなりますが、これでは合意形成が行われていることにはなりません。そこでノードが意思決定を行っている状態、livenessが必要になります。
CasperCBCを用いることで、分散ネットワーク上の異なるノードが安全かつ簡単に合意に達することができる合意形成の仕組みを構築することができます。
CasperCBCは当初、PoSのコンセンサスアルゴリズムのために研究されていましたが、より一般的な合意形成のプロトコルへと発展しました。
そのため、Casper CBCの研究は実装に焦点を絞っている訳ではなく、すぐにEthereumに実装されるということはないでしょう。
このCasper CBCをブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムに適用させたのが、Casper The Friendly Ghost (Casper TFG)です。