ハッシュレートとは
今回はマイニングに関する用語「ハッシュレート」について書いていきたいと思います。
ハッシュレートという単語そのものは、マイナーにハッシュ計算を必要とするPoWの文脈で登場します。今回はその中でもBitcoinの場合について見ていきたいと思います。
ハッシュレートとは
ハッシュレートとは、マイニングを行う際の計算能力を意味するハッシュパワーを数値化したものです。ハッシュレートが高ければより多くの計算を行うことができます。
また、ハッシュレートは、1秒間に何回ハッシュ計算ができるかを表し、以下の単位で表現されます。
- 1 kH / s =毎秒1000回
- 1 MH / s=毎秒100万回
- 1 GH / s=毎秒10億回
- 1 TH /s=毎秒1兆回
- 1 PH /s=毎秒1千兆回
こちらのサイトによると、現在一番高いハッシュレートを持つマシンは2018年9月に出荷が始まった540 Gh/s(1秒間に5400億回)を記録するSpondoolies SPx36のようです。
また、ネットワーク全体のマイニング活況を示す値としてもハッシュレートは使用されます。
グラフで表されているのは、Bitcoinをマイニングしているマシンの合計ハッシュレートです。数字が高いほど多くのマイナーが参加していることを意味します。
採掘難易度との関係
Bitcoinのマイニング難易度は定期的に変更されます。この変更はBitcoinが約10分間で1ブロック採掘されるペースを維持する目的で行われます。
マイニングマシンの進歩によりハッシュレートが上昇すると、10分よりも早い時間でブロックが採掘されてしまいます。このマシンの進歩に定期的に追いつくために、難易度が調整されます。
まとめ
マイナーは収益性が高い通貨をマイニングするので、ネットワーク全体のハッシュレートをみることで、世界のマイナーが今どの通貨を熱心にマイニングしているかがわかります。おもしろいですね。