Proof of Xについて
この記事は、proof of work, proof of stake 等のコンセンサスアルゴリズムについて、基本的な知識を前提として、曖昧になりがちな部分を個人的にまとめたものです。
ブロックチェーンのマイニングとコンセンサスアルゴリズム
一般的なブロックチェーン(Bitcoin等)のマイニングは基本的にはマシンパワー(計算能力)を提供して報酬(通貨、トークン)を受け取る仕組みとなっています。
ここで、どのマイナーが価値のあるブロックのマイニングを行う(行った)かを選択するためにProof of X が用いられています。
Proof of X の役割
Proof of X はコンセンサスアルゴリズムとして紹介されます。
では、ブロックチェーンにおいて、コンセンサスアルゴリズム はどのように用いられているのでしょうか、合意形成という言葉の印象から、フォーク(複数のブロックが同時にチェーンに繋がった状態)した時にどちらのブロックを選択するか、という役割に目を向けられがちです。もちろんそれもコンセンサスアルゴリズムが持つ重要な役割ですが、もう一つ、ブロックの価値(通貨の価値)を証明することもコンセンサスアルゴリズム 重要な役割のひとつです。
1、ブロックチェーンによって生成される通貨の価値の証明方法
※Proof of Burn とは、既に価値の担保されている通貨をBurn(無効化)することによってBurnした通貨によって発行した通貨の価値を裏付ける方法です。
2、フォークしたブロックの選択
(どのマイナーが価値のあるブロックのマイニングを行うかの選択)
PoW(Proof of Work)とPoX
PoWは現在、圧倒的に
有効なブロック生成のために必要なマシンパワー > 必要なマシンパワー
となってしまっていることが問題視されていますが、他のPoXにおいてもマシンパワーが必要なのは変わりありません。
そのため、他のPoXにおいてはマシンパワーがいらないというわけではなく、最低限セキュリティを担保できる程度のブロック生成速度を実現するためのマシンパワーが必要とされます。
例えば、スマートフォンだけで稼働するブロックチェーンを実現するのは困難です。(適切なコンセンサスアルゴリズムと多くのノードがあれば、可能かもしれません。)