誰にも漏れないように!プライバシー重視のメッセージアプリ5選
かつて安全なメッセージアプリは、人目につく情報源を使用するジャーナリストや内密の取引を行うビジネスマン、もしくは次の攻撃を企むテロリストのような特定の内部関係者が使うものであった。
Telegram、Threema、 Signalのようなアプリはプライバシーへの配慮の必要に取り組んだ。
しかしその後4月には、Facebookが10億人以上もいるWhatsappユーザーにエンドツーエンドの暗号化を導入。
エンドツーエンドの暗号化とは、送信者と受信者のみがお互いのメッセージを読めるものである。送受信中に暗号を解くことは出来ず、アプリ作成者ですらやりとりを見ることが出来ないようになっている。WhatsAppでは暗号は信号プロトコルに基づいているーオープンソースのメッセンジャー、Signalにも同じ技術が使用されている。
安全なメッセージのやりとりは主流化した。しかし未だに全てのアプリが安全というわけではない。安全度合いの違いを理解し、どのメッセージアプリが良いかを見極めることが大切だ。
安全なメッセージアプリを探すには
電子フロンティア団体(EFF)はチャットアプリの安全面を比較する7つの基準を定めた。
重要な点は、先にも述べたエンドツーエンドの暗号化である。これによって、提供者がチャットログを政府に引き渡す可能性は排除される。
他には、最近そのメッセージアプリが調査されたり不備な点が見つかっていないか、独立して評価がなされていたかなどの、質とコードの公開性の基準がある。
WhatsAppやThreema fall shortのような有名なチャットアプリには見られないものである。これらアプリのコードはオープンソースコードのような一般公開されているものではない。そのため何者かがコードに侵入し、場合によっては暗号化を無効にしてしまうような事が無いと十分に思えるような、アプリに対する信頼性が必要である。
しかし全体としてプライバシーに関するWhatsappのスコアは非常に高い。EFFの基準では、7ポイント中6ポイントを獲得している。
これは他の有名なチャットツールと比べても非常に高いスコアである。
アジアで人気のYahoo messenger、Blackberry messenger、QQ、Kik messengerなどのアプリは、EFFの評価ではあまり良いスコアを得られていない。
最も安全なメッセージアプリは?
EFFによれば、オフレコで利用でき、かつ独立した評価がなされたコードを使用しているメッセージアプリは非常に数少ないという。(EFFのチャートは少し前のものであり、いくつかのメッセージツールは現在合併しているものもあるので、ここではEFFの基準で選ばれた7つのアプリのうち現在でもおすすめできる5つのみを紹介する。)
1. Signal
Signalは無料のオープンソースソフトウェア。サンフランシスコのOpen Whisper Systemsによって開発された。iPhoneとAndroidどちらでも使用可能。
Signalは企業ではないが、自身を「オープンソースの提供をするボランティアコミュニティで、かつ最先端の安全コミュニケーションの進化に取り組む、助成金から成り立つ小さな専門開発者チームである。」と説明する。
2. Telegram Secret Chats
「ロシアのマーク・ザッカーバーグ」ことPavel Durovによって設立されたTelegramメッセンジャーはEFFの安全基準を全てクリアしているわけではない。未だにアプリ提供者がメッセージを読み下せるようになっている。しかしTelegramには「secret chat」というツールがあるので、そのようなチャットを頻繁に行う人ならばこのメッセンジャーツールは便利に違いない。
Telegramは最近非常に人気になり、今年2月には1億人のユーザーを獲得した。
3. Silent Phone
Silent CircleによるSilent Phoneはプライベートメッセージを使用したい人向けのチャットボックスを提供している。 iPhone、Androidで使用可能。
Signalと違い、Silent Circleは安全なコミュニケーションを提供する大手企業。自社の安全スマートフォンBlackphoneも販売している。
4. Chat Secure
ChatSecureは無料のオープンソースである暗号式チャットクライアント。 iPhoneとAndroidどちらでも使用可能。クリエイターの一人はオープンソースファンで市民活動家のChris Ballinger。彼はOpen Watchというサイトも運営している。
5. Pidgin with off-the-record plugin
PidginはWindows PCから多数のチャットネットワークアカウントに同時にログインすることの出来るチャットプログラム。オフレコのメッセージプラグインをインストールすれば、メッセージが保護された状態でコミュニケーションが可能。Pidginはオープンソース。
この記事は 2014年10月22日にSamir Makwana が公開したものを、現在のバージョンにアップデートしたものです。
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翻訳:Mayu Tomozoe