中国のソーシャルメディアはショッピングだ

地下鉄での中国のスマートフォンユーザー. 写真の出典: Pedro Serapio.

自称Mr. Bagsの中国のファッションブロガーにより、先週1,740万円の価値のあるデザイナーのハンドバックがほんの12分で売れた。彼は中国のソーシャルメディアは、共有すること同様にショッピングにも使われることを示した。

中国で最も人気で8億人以上のアクティブユーザーを誇るメッセージングアプリWeChatを使い、本名がTao Liang氏であるそのブロガーはGivenchyと提携して、80個限定販売で、1つ20万円以上するピンクのハンドバックのフラッシュセールを行った。

熱心な買い手はソーシャルネットワークに組み込まれている支払い機能のあるWeChatを通じてMr. Bags氏に支払っている。高価ではあるが、GivenchyのバックはWeChatのユーザーの支払限度額である1日72.7万円の範囲内である。

芸人は、儲かりすぎて笑いが止まらない

ker-chingsは中国のソーシャルメディア界の他のアプリ(チャット、「いいね」やニュース記事、ビデオ、感情のステッカー等にうまく溶け込んでいる。

中国版YouTubeとされるアリババのサイトのYoukuでは、きーきー声のスターPapi Jiang氏は、彼女の喜劇寸劇で商品を売っている

急変化するPapi Jiangの寸劇の繰返し GIF by Tech in Asia.

30歳の演劇学校の学生だったPapi氏は芸人となり、テック系投資家から投資を受ける中国の最初のスターと期待されており、2016年はじめに1.9億円を調達した。彼女の内容は面白く、機関投資家たちは大物の Zhen FundやLighthouse Capital、Xingtu Capitalだ。Zhen Fundは投資先ポートフォリオが300社以上もある中国でも一流な投資家の一つである。最大の投資の一つは、中国のドローンメーカーのEhangだ。

ライブストリーミングは現在、中国のソーシャルメディアとeコマースの先駆的な融合を続けています

どこからともなく現れ、ソーシャルメディアで何百万ものファンを数ヶ月の間に集め、彼女はすぐに有名になった。Youkuで彼女は290万のサブスクライバーがいて、彼女の寸劇は累計2億4000万回も視聴された。

Papiの大抵3分もないビデオはAlvin and the Chipmunksのようなペースが早くて甲高い声で、独自で作られている寸劇だ。倍速を上げた動画編集で面白い女性が彼女自身と対話をしているビデオだ。ミレニアル世代が中国の旧正月で実家に帰った際に年上の親戚が恥ずかしい質問をすることのように、彼女は中国のミレニアル世代に焦点を当てて話している。彼女自身が全てのパフォーマンスやスクリプトや編集をこなしている。

ベンチャー・キャピタルからの資金が入ってすぐ、Jiang氏はそのお金を使いメディアスタートアップを立ち上げ、彼女は自分のビデオに広告のスペースを売り始めた。彼女の最初の化粧品会社との取引は3.3億円の価値がついた。そしてその後彼女は人気のWarcraftゲームから着想を得た3つのユニークな芸術的Tシャツを皮切りに、商品を売り始めた。

Mr. Bagsのフラッシュセールのように、JiangのTシャツは限定販売となった。3つ全てのバージョンはアリババのTaobao市場で36分で完売となった。

それらが人気になりすぎたので、類似品 Tシャツはその後すぐに他の店でも販売を開始した。

生放送をしよう

中国の最新のソーシャルメディアのライブストリーミングは大変人気で、国のソーシャルメディアとEコマースの融合の先陣を切っている。10年ちょっと前の中国版のFacebookであるRenrenから始まり、国のネチズンのための成り上がりの人気スターとソーシャルメディアのインフルエンサーの概念を最初に確立したTwitterのようなサービスのWeiboに発展した。

Hustlin’. GIF by Tech in Asia.

過去に中国で出てきた数十ものライブストリーミングモバイルアプリで、視聴者はノートパソコンの前でカラオケを歌っているような愉快なストリーマーや若い女性がベッドの上で爪にマニキュアを塗るストリーマーにバーチャルギフトを買って渡すことができる。

しかしそれが全てではない。ブロードキャスターにとって、ライブストリーミングは彼ら自身の通販番組が作れるチャンスである。

Inkeのホストの「Una」は、顔注入マスクの使い方を説明している。彼女は約2万人の視聴者に「何か欲しければ、私とWeChatで友だちになってね」と彼女のWeChatIDを渡すことで、受注から支払いまでそのメッセージアプリでできる。

Taobaoライブストリーミングでスキンケア商品を売る女性 スクリーンショット by by Tech in Asia.

「ライブストリーミングは、テレビの生中継をする時のテレビ番組のようなものです。」と オンラインコンテンツ製作ネットワークのVS Media CEO Ivy Wong氏は昨年末Tech in Asiaに語った。「ライブエンターテイメントイベントのようなものです。」

多くのライブ活動はショッピングに専念している。

参照: Live streaming in China moves beyond cleavage and dancing

強い個性

全ての急速に登場したライブストリーミングのアプリに負けじと、中国のトップ2のオンラインストアであるTaobaoと最大のライバルJDは、ファッションブロガーやその他のネットセレブが自分たちの商品をWeChatやその他のEコマースのサイトから売らないように、独自のストリーミングのプラットホームを作った。

Taobaoを運営するAlibabaは、インフルエンサー向けの計画を発表した。Alibabaはショッピングアプリでライブストリーマーたちが最初の3年間プログラムで商品を売ると手数料で300億円の収益が入ると予想されるという。

「中国の若者たちは多くの時間を携帯電話とソーシャルメディアに使っています」と Mobile TaobaoのマネージャーChen Li氏は言う。「ネット上の有名人は強い個性があり、思想家は興味を持った商品を紹介したいと思っています。彼らは携帯やソーシャルのトレンドと合致しているのです。」

生ストリーミングは生テレビと同じようなもの

Taobaoはライブ映像が100万回試聴される毎にショッピングカートに320,000品が追加されると主張している。

ファンを獲得するストリーマーは、支持されるブランドとなるために自ら購入することもある。

34歳の母でスキンケアの商品と化粧品についてのブログをかいていたインターネット有名人のTan Yuanwu氏は、特定の商品の放送をするのに1時間4万4千円をチャージする。私の同僚のEva Xiaoが昨年その業界を調査した際に、あまり人気ではないストリーマーでもだいたい最低料金は3万円くらいであった。

しかし、ソーシャルアプリを販売に使うことは、インターネットが全て検閲されている中国では莫大なリスクである。

ベンチャー・キャピタルから支援を受けている芸人のPapiは昨年「下品で粗末な内容」を使ったとして政府機関から「懲戒」を受け、結果的にビデオのいくつかを消さなければならなくなるという怖い思いをした。

「自分で作り上げたメディア像として、自分の言葉とイメージにももっと注意しなければならないし、インターネットクリップを訂正するリクエストに真摯に対応し、皆さんにポジティブなエネルギーを報道するように気をつけようと思います」とPapiは公言している。

ライブストリーマーも、何を言うか、何を売るか、何を着るか気をつけなければならない。昨年の多くのアプリは、露出度の高い衣装を着たり誘惑的にバナナを食べたりしたユーザーが禁止されるよう圧力がかけられていた。

Emarketerのデータによると、中国の消費者は昨年オンラインで9110億円費やし、2017年には1.2兆円にはなるだろうと予想されている。

Steven Millward

[原文]

訳者:小野紗和子(Sawako Ono)

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