ウィー、アー、Medium Japan!!

……日本のMediumは「自治」を楽しもう

森哲平
テッペイの森
3 min readFeb 21, 2017

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なんとまさかの(なのか? 予想通り、と言うべきか)Medium Japanの休止。不安にならなかったと言えば、完全にウソになるが、でも、少し考えたら、この状況のほうが、おもしろいかもしれない。そう思えるようになってきた。

経営には思い切りのよい判断が必要。3分の1のレイオフに、各国からの急撤退。「様子を見る」「もう少し頑張ってみる」といった生ぬるい判断してたら泥沼だが、引くべきところは引くが兵。Mediumは兵法を心得ておるのだよ。

それに、ま、正直なところ、皆さん、mediumに流行ってほしくなかったでしょ?

「Mediumが流行る」ってことは「Twitterみたいになる」ってことだ。悪貨の混入は良貨を駆逐する。良貨、つまり我々「いいものがなんだか知っていて、いち早く、熱心に飛びついたのだが、ちっとも誰もバンドワゴンに飛び乗ってくれない」者どものことだ。

外部の者どもに記事を見せたけりゃ、リンクを貼れば済むこと。実際、Twitterにリンク貼ったら、何千何百ものビューを得られたこともあった。これらの記事、外部のTwitterでは、品位のない、汚らしいリアクションもあったが、medium内の反応は本当に静かなものだった。

いいんでないの? 「優良」かつ少数のmediumユーザーがたまる「内部」と、ミソクソ一緒のウィルダネス、無理が通れば辻斬りがはびこる「外部」とに分かれてるってのは。静かにしたければmedium内だけに投下。外部にさらす記事書くにしても、インターフェースとしてmediumは優秀だ。

Medium Japanも要らない

medium Japanの翻訳記事。すごくよかったんだけどなー。でも、まあ、その機能も、よく考えたら、要らないか。

mediumやるようなエリートが、英語記事の1つや2つ、読めなくてどうする。訳せないでどうする。それくらい、情報ガンガンとってこれなくてどうする。

medium Japanの代わりくらい、ぼくらでやったらどうだろう。medium Japanがそうだったってわけじゃないけど、得てして「公式」はウザくなりがちなもの。代わりに、おもしろい英語の記事を紹介してきて、アブストラクトを書いてくれるキュレーターがたくさん出てきて、その分を埋めてくれるんじゃないか。埋められないくらいだったら、結局、その程度の人しか揃ってない、つまりあんましおもろいコンテンツは実はなかった、ってことなんじゃないか。

こんなこと書いてるけど、ぼくは既にmediumでパブリケーション5つも作ってる、根っからのサポーターだ。ワードプレスで作ったブログなんぞ、めんどくさくて3日と続いた試しがないが、mediumでの投稿はなんだかんだで続いてる。素晴らしいことだ。

問題はそのmediumが、続いてくかどうかわかんない、ってことだ。「わかんない」っていうか、これ、多分、続かんわ。

ぼくは以前、mediumは「人類がその滅亡の日まで書き続ける、決して完成しない一冊の本になる」なんて書いたのだが、人類滅亡の前に、medium滅亡しかねない。

ま、でも、終わりがあるのはそれはそれで楽しいし、何にだって終わりはあるし、終わるまではとにかく楽しくやりたいと思ってるし、medium japanがなくなっても、ぼくらがその代わりを勝手に務めていきたいなと思う。とりあえず、いい英記事あったら、要約、紹介してみようかな。

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森哲平
テッペイの森

1979年兵庫県生まれ。2011年より徳島に移住。2015年から徳島市沖浜町にて私設の図書館や子ども向けプログラミング教室を運営している。