スマホが非効率的な理由。これであなたもスマホがやめられます!

地方アラフォー生活術(2)スマホを捨てる

森哲平
テッペイの森
6 min readJul 24, 2017

--

以前から「スマホやめてガラケーにした」って記事は書いていたのだけど、その後、スマホがひょんなことから回復し、今度は逆にデジカメが故障したので、写真撮れる道具が他になく、なんだかんだでスマホを使い続けていました。でも、使う時間は自然にどんどん減り、いよいよほんとにスマホがいらなくなってきた。デジカメも修理して直ったので、最近はスマホ。持ち歩いてすらいない。

一番の変化は老化。多分老眼が始まってる。スマホは便利かもしれない。便利なのはわかってる。でも、目が疲れて、痛くて仕方ない。フリック入力は自慢じゃないが若い人よりも圧倒的に速いス。だけど、肩が凝って......。スマホの機能は優秀なんだけど、肉体がその使用時間に耐えきれない感じ。

スマホの効率が悪い理由

スマホがないと中毒症状を起こすかと思ったのだけど、そんなこともなかった。facebookでもTwitterでも、見たけりゃパソコンで見ればいい。パソコンのほうが圧倒的にスピーディーだし、文章、つぶやき、投稿するにしてもフリック入力よりキーボードが速い。

スマホは便利だ効率がいいと思われがちだけど、実際はそんなことはなく、パソコンでできる作業なら、パソコンのほうが速いし効率的だったりする。本来パソコンでやれば集中もでき、速い仕事を単に手元に一番近いからという理由だけでスマホでやってしまうことの損失、ロスタイムは計り知れないのではないか。

スマホは一台ですべて済むのが便利なんです。写真や動画も撮れれば、ナビにもなるし、手帳もいらないし、もちろん電話もかけられる。パソコンでできること、スマホでもたいがいできるよねっていう。なので、これ一台だけ持っておでかけ、ってのはいいんですが、他のアイテムも何かしらの事態に備えて必要、ってことになると、スマホ関連アイテム分、鞄が重くなるだけだったりする。(また今度そんな記事を書くけれど、最近自転車移動もよくしてるので、この「荷物が増える」「重くなる」は結構避けたかったり)

スマホでできる仕事はパソコンならたいがいもっと速くできるし、手帳は手帳で持ってもよい。もちろんパソコンでスケジュール管理してもいいけど。電話はガラケー一応持っていて、これが一番要らないので早く捨てたい。写真とるのはデジカメ。

一番困るのがナビなのだが、ナビなしでなんとかなるかな?と思ってやってみたら、たいていなんとかなることもわかった。待ち合わせで場所がわからなかったりしたら、相手に電話して、わかりやすい場所から案内してもらえばいい。それに、スマホのナビをずっと見ている人ほど、周囲をあんまり見ていないし、道具に頼りきってて、まったく考えて移動していないので、いつまでたっても道や地理を覚えてないようだ。多くの人は車にカーナビつけてるんでしょう? だったら、なおさらスマホは要らない。

もう一つ、スマホが有利なことといえば「今」の共有だろうか。今まさにこの瞬間の速報性が問われるとき、その場で写真が撮れて、数タップで全世界にその情報が共有できるスマホは驚異としか言いようがない。が、そんな瞬間、コンテンポラリーなライフスタイル送ってないし、送れないんだよね、アラフォーって。

スマホを見なくなると、結果的に自然にSNSへの依存度も下がる。そうなるとこれまた自然に家族との会話が増えたり、読書時間が確保できる。どちらもぼくのようなアラフォーにとっては、スマホ閲覧時間よりも重要な、今後の人生を左右する生命線のような時間だ。

スマホを見ない代わりに、毎日娘と遊んでる。5歳の娘。かわいい。当たり前のことだけど、彼女が5歳の瞬間なんて今しかないわけで、どう考えたって、そっちのほうが他のどんなアプリよりも重要だろう。

遊ぶ時間が増えるにしたがい、子どもはおもしろいくらいぼくの言うことを素直に聞くようになったし、父親のことが好きで好きで仕方ないようだ。反抗期もあるだろうし、このままいくとは思ってないが(笑)、それでも娘のその後の父親への態度は絶対変わってくるはずだ。うちは妻1人娘1人って家族構成だから、娘から嫌われまくったら、孤独ヤバくて終わるのよ。これは死活問題である。

読書時間も重要だ。忙しいアラフォー。時間が進むのも早く感じるし(区30代迎えたと思ったら、気づいたらもうアラフォー)、新たな技術や知識の習得率も落ちている。

まあ、ぼくはSNSは現代の「書籍」だと思っているところあるので、それもある意味読書時間なんじゃないかとも考えるのだけど、それでもきちんと1冊にまとまった本をある程度読んでいくことは、アラフォーにとって必須課題ではないか。

他に削れる時間あればいいけど、今時のアラフォー。既にテレビなんてほとんど見てないし、その時間を削ることはできない。じゃあ、テレビの代わりに何してるかっていうと、それがスマホダラダラなんだよね。なのでこれを削って読書時間に充当する。もうこれしか方法がないんじゃないか。世の中はますますものすごいスピードで変化している。読書量確保しないとその変化についていけず、アッという間に時代遅れの遺物になってしまうだろう。

スマホで「今」にしがみついてたら、いつの間にか今から振り落とされていた、なんてことにもなりかねない。

スマホやめたい。でも、どうすれば?

よくアプリに制限をかけたり、気合いでスマホ辞めよう、使用時間減らそうとしてる人いるけど、個人的にはあまり効果があるように思えない。

スマホやめたいなら、一番簡単な方法あります。スマホを捨てる、スマホを壊すんです、文字通り。壊れたら使えないし、捨てたら使えないですし、使えないと使わないので、それが一番です。

ふざけてんのかと思われるかもしれませんが、本気。使えなくなると「意外と要らないじゃんこれ」って気づきます。

逆にいかに理屈で考えても、手元に、近くにスマホがあるっていうだけで、集中力を削がれます。削がれてる自分がわかる。ソースは忘れましたけど、そういう心理学の研究結果みたいなのもありましたよね。

その代わり、スマホ以外の道具、お気に入りのものを充実させていくんです。お気に入りの電話、お気に入りの手帳、お気に入りのカメラ、お気に入りのメモ帳、お気に入りのパソコンって。

壊せとか捨てろとか極端って思われるかもしれないけど、それくらい、スマホの魔力って強いと思う。Mediumもそうだけど、毎日「スマホやめてみた」「スマホやめよう!」系記事が大量に上がっているのもそういうことでしょう。使わないなら、使えなくて構わないのだから、とにかく捨てる。それが一番だと思います。

--

--

森哲平
テッペイの森

1979年兵庫県生まれ。2011年より徳島に移住。2015年から徳島市沖浜町にて私設の図書館や子ども向けプログラミング教室を運営している。