デジカメを少し勉強して気づいたこと

森哲平
テッペイの森
Published in
4 min readSep 16, 2016

今まで写真って本当に苦手で。自信もなかったんだけどガラケーに変えたのを機に、ほら、ガラケーって写真機能が貧弱なので。その代りにデジカメを使ってみようかってことで、デジタル一眼ってんですか。妻が買ったまま一切使ってなかったカメラを常時持つようにしたら、これが楽しくて。

また、デジカメを少し触るようになって、いろいろ気づきがあったので、それをここに書いておきます。

道具を揃えるのは大事

デジカメ、最初は重いとしか思わなかったし、持ち運びが不便だったのでウンザリしていました。使い方もわからない上に、すぐに「これ以上写真が撮れません」とか言われる。メモリがいっぱいらしい。「レンズが正しく装着されてません」ってエラーメッセージもしばしば。肝心のときに動かないので、いよいよこれは使い物にならないと思いました。

けれども、順に道具をそろえてみたんですよ。まずはメモリーカード。32GBもあるので、これで心置きなく何枚でも写真を撮れます(それまでは2GBでした)。

次にストラップ。これがないと、ずっとカメラを手で持っていなければなりません。バッグに入りやすい大きさでもないし、毎日苦痛を感じていました。が、安物のストラップを一つくっつけただけでこれは解決。首にかけとけばいつでも持ち運ぶことができますし、快適でした。

いやあ、総じて道具って大事だなと。入門書も読んでみたんですけど、「いいデジカメを買わなくていいから、三脚、レフ板、ディフューザー、それと余力あったら照明買って」って書いてあって、ああ、そっちの道具で決まるんだーって思った次第。

撮影前で写真がだいたい決まる

これも「ストロボは絶対にたいちゃダメだよ。安っぽくなるから」ってところから解説してくれる、非常に初歩的な入門書に書いてあったことですが、ぼくらが「あの人、カメラがうまい」「写真がうまい」って人が使ってるコツってのは、たいてい、シャッターを押す前までの努力だったりするんですね。

まずは被写体の周辺を片付けるとか。いや、バカっぽいですけど、これすらできてないわけですよ。

素人はむしろ「写真のことなのだからカメラで何とかなる」と思っちゃう。でも、プロは「カメラ」の前で何とかするわけです。

これって他の仕事でも同じですね。ライター仕事だったら、素材が9割じゃないですか。いいネタやいいインタビューがあれば、その後は下手がやったって何とかなる。料理だって、素材集めが8割くらいでしょう。「本番」の前こそ本番。これはすべてに当てはまるなと。

本当の基礎の基礎だけは知っておく

カメラは手に持ったものの、露出だ絞りだの意味もわからない。「AWB」とか書かれてても読めない。フォーカスの合わせ方も知らないし、WとTの撮影方法もわからない。基礎的なところがわからないために、適当にやってました。これも初心者用の本を読めば解決。

「ちゃんと撮りたいものにフォーカス合わせてから撮影しようね」とか「Wで思いっきり寄って撮影するか、Tで離れて撮影するといいね」とか、ほんとそのレベルだけでも知ってると、赤点は一瞬で脱却できました。

もちろん、本当にうまくなるためには、努力が必要なのでしょうが、このレベルの知識ですらなくて困っている人って、意外と多いと思いました。自分がまさにそうです。

素人は思ったよりもシャッターを切ってない

あとは積み重ね。シャッター切った回数がそのまま上達に繋がるのではないかと思います。

けれども家に帰って、メモリーカード挿してパソコンで見てみると、自分が思ったよりも撮影枚数が少ないんですよ。

自分ではたくさんチャレンジしているつもり。その分経験値も上がってるつもりなんですが、実際にはまだまだ全然数が足りてない。もっと思い切って、たくさん失敗したらいいんです。けれども、できてない。

もっともっと怖がらず、ガンガンシャッターを切れば、上達が早いのではないかと思いました。

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森哲平
テッペイの森

1979年兵庫県生まれ。2011年より徳島に移住。2015年から徳島市沖浜町にて私設の図書館や子ども向けプログラミング教室を運営している。