田舎ブームの終焉。間違いない。これからの若者は都会に行け。

地方創生だ、田舎だ、移住だって叫ばれてましたけど、もうそういう「ブーム」も終焉してるし、若者はとっとと都会に行けって思う。

思う、っていうか、実際に田舎に憧れる若者って減ってきてる気がする。以前は「若者」と(一応)言われてたアラサー世代も、いまや完全にアラフォー。中年になり果ててるんだけど、その中年が田舎には食い詰めてたまってるじゃないですか。だから、今の20代、若者が出ていこう、活躍しようとしても、出る幕がないんですよね。

田舎ってことは「人がいない」ってことでしょ。ニーズはそらあるかもわからんよ。でも、ニーズ、需要はそんなに多くない、田舎ってのはその定義=人がいない、からしてそうなってるわけですよ。

で、その人がいない田舎の、経済的に一番のいいところって何かっていうと、「競争相手がいない」。もう、これに尽きるんですよね。

ところが、「競争相手がいない」「競合がいない」っていいぞーってんで、キャパより多くの人間が集まってきちゃったらどうなるか。パイ、市場、需要が少ないのに、競争相手は相対的に多い。一番住みにくい、食いにくい場所に、田舎はなってしまうわけですよ。今、まさにそれなんじゃないか、っていう。

すんごい小さなまち、若者誰もいないようなまちに、一人自分だけウェブデザイナーですーって入っていくならいいですけど、そこにもう一人ウェブデザイナー入ってきたらどうなるか。もうきっついですよね。人間関係とかしがらみとか。

カフェとかゲストハウス、雑貨屋さんなんかも同じです。もう数年前から、今はアラフォーの「元若者」が各地に、結構いいカフェやゲストハウスを、東京で蓄積した富(人脈や貯金、センス)でもって作ってしまってる。

たとえばの話。自分はほんと1ヶ月だけですけど徳島県の上勝町というところに住んでました。すごいいい場所だったけど、人口1600人ですよ。既にポールスターっていう、すごくいいカフェがある。人気もあるし、まちの人からも愛されてる。で、ここでもう一軒カフェやりたい!と思っても、やれるか??って話なんですよ。もう、ほんとざっくり言ってそういう問題。

都会は「ないものがない」けれど、田舎にはたくさんの「ないもの」がありますからね。けれども、多くの開拓者、Iターン、Uターンが努力した結果、田舎にも「ないもの」がなくなってきた。その代わりに、若くして地方移住してドロップアウトしたアラフォー世代が大量にストックされることになった。で、自分が若者だったら、こんな環境、楽しいか??って話なんですよ。

ぼくは今年37歳になります。自分では感性若いつもりですが、周りの同世代の人間の若者に対する理解のなさを見ると、ウンザリしますね。そうか、若者から見たら、こんなのが「真上」の世代にいるってことなのか。自分もそのうちの一人になるのか。うわ、自分若かったら、すっごいめんどくい、って思いました。


「田舎」は価値観純化主義に傾く

他方で、都会からも実は人が減ってきています。

先日お伺いした大阪は生野区、桃谷には空き家がたくさんありました。「空き家見学したいー」って言ったら、もう4件、5件、物件を見せてくれた(笑)。それでもまだ全部じゃないらしいです。生野区だけで人口20万ですよ。申し訳ないですが、佐那河内村は2300人くらいですからね。100倍違うわけです。

桃谷は大阪だけど、家賃もそこまで高くない。大家さんにお話をお聞きしたら、「借り手の高齢化で困ってる。若者はもちろんウェルカム。一緒に町を作っていってほしい」とおっしゃるし、これが本当にその通りだなーと思ったのですが「桃谷は都会の田舎なのよ」と。実際、そうなんですね。人はいるけど、人情はある。邪魔な先達はまだいない。どうです? 田舎より、

他方で「田舎」側ですが、すっごい世知辛いですよ。

地方創生のお題目の元に「どちらのほうが移住者を多く獲得できるか」「活性化できるか「注目されるか」っていう、ゼロサムゲームを死ぬまでやらされる、言葉の真の意味で、まさにバトルロワイヤル。今の所はほぼ平等にゲーム参加者には「補助金」っていう「公共事業」の垂れ流しが与えられるので、そんなに気になってませんが、結局、これ、勝つと負けるがはっきりしてるゲームですよね。

メディアに取り上げられてるような自治体は、メディアから見ておもしろいと思ってもらってるってことで、メディアってどういうことかっていうと、今はまだこれ、完全に「=東京」ってことだから「東京にいかに気に入ってもらうか」「目立てるか」ってことを気にせざるをえない。意識はなくても、ニッチな特徴、「町の価値観、カラーとしてここまで尖ってるんだぞ」ってところを見せないと注目してもらえない上に、いずれ飽きられるので、ニュースを常に作り続けなければいけない。

結果、同じような価値観の人たちが小さなムラ、マチに集まってくるから、それ以外の価値観の人は居心地が悪いし、もとより田舎はどんなに移住者が来たところで「毎度同じメンツ」ってくらい、人数が少ない。

若いうちから、そんな偏った、特定の価値観のごくごく少数の大人とだけ交わるよりも、いろんな大人とたくさんたくさん触れ合ったほうが勉強になるんちゃうかなーとも思うし、そういう意味でも、だから若者はとっとと田舎じゃなくて、都会に行ったほうがいいんじゃないかと思うんですよね。

しかも、実際、今、田舎でブイブイしてる人が、ビジネススキルが高いかというとそうでもなくて、どちらかというと、ぶっちゃけた話「東京時代の昔の人脈」で食ってるパターンが多そうですよね。

田舎の人って「東京」って響きにクソ弱いので、「今度、オレの知り合いのサイバーエージェントのお偉いさん連れてくるわー」(あくまで例)みたいなこと言ったほうが「どっひゃあー」ってなるし、そのほうが公の委託事業取れたり、巨額の補助金引っ張りやすそう。それはそれでいいんだけど、若いうちから田舎に引っ込んでると、この「人脈」が使えないからなあと。その状態で「田舎暮らし」しても、おいしいことなかなかないんじゃないかと思ってしまって。田舎ってたいていの事業が補助金ビジネスだしね。

こんなこと言うのもぼくだけなのではなくて、実際、今、それ相当の知性ある人と話してると、みんな「もう田舎はいい」って言ってる。

ぼくは今後も徳島市に住み続けるつもりだし(妻の実家だし、妻は農業をしているので土地と一緒に生きていかざるをえない)、徳島を盛り上げたいので、若者には徳島にとにかく残ってほしいというのが本音。

でも、他方で、自分と同世代、それ以上の人の体たらくを見ていると、「新しい土地=都会で、ぼくらみたいな邪魔者いないところで好きに次の日本を作っていってくれないか」と同じく本音で思っちゃうんですよね。自分の同世代、それ以上の「物分かりの悪さ」「中長期的な社会変動ビジョンに対する理解のなさ」「若者の言動に対する理解のなさ」「倫理観の欠如」は圧倒的だからなあ。

いずれにせよ、今後は、人が減ってきて空き家もボコボコ生まれ始めてる「都会」と、既にたくさんのオッサンで埋まりはじめてて不快なんだけどまだまだスカスカな「田舎」とで、「人の取り合い」することになる。勝負は目に見えてると思うんだよな。ってことは、早く、とっとと、先に都会に「入植先」を探しにいこうって、自分が若者なら思うなと。

大阪、桃谷ならいいとこ、紹介できますぜ、ダンナ。いずれにせよ、困ってる若者いたら、どんどんこっちに相談しにきてください。相談に乗るよ。