Facebookの「友達」を「非表示」にするのがマイブーム

森哲平
テッペイの森
Published in
4 min readSep 8, 2016
オクラの花。花言葉は「恋の病」だそうです。

「情報」なんて所詮「他人事」

Facebookの「友達」を「非表示」にするのがマイブームです。マイブームだって各所で言い切ってます。「あ、ぼく、ほとんどの友達非表示にしてますよ」とまで言ってます。「いや、別にその「友達」が嫌いだとか、仲良くしたくないとか、そういうことじゃないんです。単なるノイズなので、ノイズだから、ノイズを切ってるだけです」とまではっきり言ってます。

実際、SNSがこれだけあると、常時情報が流れてきていて、情報の質の如何にかかわらず、脳がちっとも休まるときがないですよね。「情報」というとかっこいいですが、別の言い方で言い切ってしまうと、「他人事」ですよ。自分の人生の貴重な時間を使って、「他人事」を咀嚼、吸収するために多大な努力を傾けているのが現代人です。

でも、情報、つまり、他人事ばかりだと、自分が何を望んでいるのか、自分はどう感じているのかが、とどのつまり、自分がわからなくなります。

世の中のたいていのことは、自分さえわかっていれば、即断即決できるようなことばかりです、実は。けれども、たくさんの情報=他人事が入ってきちゃうと、それを自分が望んでるのか、単に他人に望まされてるのかどうかすら、はっきりしなくなる。そうすると、決定するにも、いちいち他人(本やネットの情報も究極他人ですよ)に決断を求めようとするので、どんどん決定スピードが遅くなっていくし、ますます正答率が下がっていくんですよね。

そんなこんなで、今、たとえば瞑想、たとえばマインドフルネス、モーニングページ、GTDなどが流行ってる/流行ってきたわけですが、これら全部何を言っているかというと、要は情報をシャットアウトせえよ、一度頭空っぽにしなよ、ってことでしょう。やってること一緒なんですね。

誰も悪くない。けど、間違いなく、毒。

ところがFacebookだ。

友達の近況報告だから見てあげなくちゃと思うでしょう。けれども、内容のいい悪いにかかわらず、なんか見ていると、自分が濁ってくる人っていませんか?

たとえば、ダイエット中に毎日焼肉、ラーメン投稿ばかりしてる人がいたら嫌ですよね。他にもこんなのいろいろあります。無職の人が、仕事投稿ばかり見てたらイラっとするだろうし、子どもがいなくて悩んでいる方が毎日息子の写真を投稿する人の写真に「いいね!」押させられるのも、自分だったら辛いです。

別にラーメンや息子の写真をFacebookにアップする人が悪いんじゃないんですよ。誰も悪くない。ただ、いちいちそんなもんを「友達」(そう、さして親しくもない「友達」!)だからって、毎日毎日、ほぼ半強制で摂取させられる必要はないし、そんなことしても誰も喜ばないよ、って話なんです。

実際にそういうことがあったのですが、前から別に嫌いじゃなかった、むしろいい人だと思ってた人がいましたが、Facebookの投稿見てたら、その人のことがすっごい嫌になってきたことがありました。なんか投稿内容の浅薄な感じが気に触るんですよ。一言で言うと、頭悪いなコイツ、って感じで。で、ものすごい嫌いになったんです。

でも、そこで試しにFacebookの投稿を「非表示」にしてフィードから消しました。するとどうでしょう。前まであんなに「嫌い」と思ってた人が、別に嫌じゃなくなったんです。

その人のFacebook投稿を読んだり、いいね!したり、コメントすることが、一番大事なことでしょうか。一番大事なことは、誰であろうとその人と最良の関係が築けること、ではないでしょうか。

非表示=一切読まない、ではない

というわけで、どんどん、バンバン、Facebookの「友達」を非表示にしまくっていたら、結構スッキリしてきまして、今、これが自分のマイブームになっています。

非表示にしたからといって、投稿を一切見ないわけじゃありません。そういえば、最近あの人どうしてるんだろ、って思い出したときに、名前で検索して、その人のページまで飛び、そこで投稿をまとめてみて、後からいいね!をつけたりしています。

情報の質も傾向もまったく問題なかったとしても、毎日ほぼリアルタイムで新聞のように浴びることが、実は自分のストレスになっていたりします。

非表示=一切読まない、ではないです。

「友達」も500人を超えてきたら、どんどん「非表示」にすることをおすすめします。

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森哲平
テッペイの森

1979年兵庫県生まれ。2011年より徳島に移住。2015年から徳島市沖浜町にて私設の図書館や子ども向けプログラミング教室を運営している。