Mediumで長文を書く必要なくね?

森哲平
テッペイの森
Published in
3 min readSep 6, 2016
毎度ながら写真は本文と関係なし

Mediumって何?って聞かれたら、知らない人にでも一番わかりやすい説明は「Twitterで書けないくらい長い文章を書くSNS」みたいな感じになると思う。Medium=そこそこ長い文章を書くというイメージってありますよね。

そのせいでか「自分にはこれはハードルが高いぞ」と思ってる人、それでmediumに参入できない人が多そうだけど、medium=長文用SNSではないよ。そうじゃない使い方したほうがむしろ面白いかも。

これ、「注釈」SNSなんですよ。

別の言い方すると、文章の長短ではなくて、「読みながら書く」のがmedium、そこがポイントだと思う。

Medium=「読みながら書く」

mediumだと、誰かが書いたストーリーを読みながら、読んでる途中で、どこを指してでもレスポンスが書けるじゃないですか。これが実は今までありそうでなかったことなんですよ。

読んでたつもりが書いていた、ってのがmediumの真骨頂なんです。

だから、その点がブログとは違うと思います。つまり、ブログ=ある程度の長文=かなり本腰を入れて「書く」に集中しなきゃいけないものですよね。考えてみればmediumの「読みながら書く」スタンスは「書くに集中」ってのとは、まったく逆のベクトルなんですよ。

文字数に制限のない「注釈」を誰でも好きな箇所に、好きなように挿入できるっておもしろくないですか? 読んでるうちに書きはじめちゃって、書いてたら、元のテキストより思いっきり長くなっちゃう、なんてことだってありそう。こういう体験って他のSNSではあまりないと思いますよ。

長文なんて一切書く必要なし!

mediumが流行ってないのには、いろいろ事情がありそうですが、その理由の一つに「文章を書く」=集中して書く、長く書く、書けるだけの能力なりコンテンツなりが必要っていう強迫観念があるんじゃないでしょうか。

文章なんて、これからどんどん軽くなっていく。まるで喋るように書くようになっていくんじゃないかなあ。それに、元の文章に触発されて、まったく関係ないレスポンスをしてもいいじゃないですか。それもおもしろいと思うな。

他人の文章なんて、自分の脳を刺激する、単なるキュー、きっかけ、トリガーくらいに軽く考えてですね、全然違うこと「語り」はじめたらいいんじゃないかなーと思う次第。

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森哲平
テッペイの森

1979年兵庫県生まれ。2011年より徳島に移住。2015年から徳島市沖浜町にて私設の図書館や子ども向けプログラミング教室を運営している。