Mediumに感じた興奮はなかった

周りで盛り上がるnoteに対する想いとして

Shinichi Sato @pot_au_feu
What is Medium

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日本では、noteなるサービスがにわかに話題になっている。日本では、というより私の周りの新しいサービスが好きな人たちというのが正解か。

と思ったら、この記事を書く今現在、サーバーが落ちている。アクセスに耐えれていないようだ。

noteはテキストだけではなく、写真や音声、動画を共有できる部分はTumblrにも似ているが、運営者がテキストはMediumを意識したと言っているように、テキストノートの投稿はインターフェースがMediumとかなり似ている。

新しいものは私も好きなので、とりあえずアカウントを作成はしたが、実のところMediumほどの興奮はない。

Mediumの真似じゃないか!どこが新しいんだ!二番煎じじゃないか!

そんなことを言いたい訳ではない。別に一番じゃなくても構わない。そもそものコンセプトも違う訳だから、違うものと見ている。

それでも、Mediumに感じた面白さは感じない。それは、Mediumがやろうとする、「ブログやソーシャルメディアの次のもの」というに共感したのだが、noteはMediumとインターフェースは似ているけど、やはり既存のサービスの継ぎ接ぎ以上のものを感じないというものだ。

とはいえ、まだMediumさえも発展するかどうかは自信がない。どちらかといえば、自分のドメインで、自分のフィールドでコンテンツを充実させていくことに意義を見いだしている昨今なので、あえて公共の場に、ソーシャルメディアでやり取りするような消費される短文以上のものを提供する価値があるのかどうか、そこが見いだせない。

ソーシャルメディアなどよりも、価値のあるコンテンツに出会えるプラットフォームになろうとしているとは思うのだが、価値のあるコンテンツをMediumに提供するのか、そのインセンティブはなんだろうか。そこがまだ、見えにくい。

そういう意味では、noteには有料で販売できるというインセンティブがあるのかもしれない。しかし、たとえ長文であっても、有料にするべき人はほんの一握りだ。個人的には無料であっても読んでもらったり聴いてもらったりするのがありがたい。有料にはインセンティブは感じないが、その部分で感じている人も多いのは確かだ。

ただ、Mediumが「次のプラットフォーム」として試みているものの中で、面白いと感じているのは次の4つだ。

1、Mediumから記事をレコメンドされる

2、「フォロー」したりされたりというのがない

3、時系列の概念がなく、いつ書かれたものか分かりにくい

4、文章の一部分や段落にコメントしたりレコメンドできる

このあたりが「新しい」と感じるところだし、テクノロジーのおかげで今までできなかったが、可能となったと思わせる部分だ。

noteには個人でも小額課金がしやすいというものはあるのだろうが、そこの部分はサブスクリプション課金が可能になったGumroadほうが、ブログだろうとMediumだろうと連携できる訳だから可能性を感じていたところでもあったので、余計にnoteで全部やらなくても、などと思ってしまったのもある。

単純に、Tumblr + Medium + Gumroad で、それぞれのサービスの縮小版に見えてしまうのだ。Mediumがフォローとか増やさなくても、どんどん記事を紹介してくれる(ユーザーじゃなくて記事を紹介してくれる)サービスであるのに、noteはユーザーを探してフォローするという、ソーシャルメディアでやってきたメンドクサさをまた思い出させられるというのも萎える部分だろう。

と、まあ自分の気持ちと裏腹に周りがnoteにワクワクしている感にまったくついていけない寂しい想いをここに記しつつ、とはいえ、日本のサービスだし期待しない訳でもないので、陰ながらは応援したいと思う。とくに、うまく人気が出てサーバーが増強されるといいな、などと思ったりする。

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