macOS上のパッケージマネージャーnixの状況2017夏
Abor と rap: 6には勝てぬ
新しくMacBook Proを購入するにあたり、そこはかとなく感じていたhomebrewへの不満を解消する方法の一つとしてnixを試してみました。
そんなにソフトをインストールする予定はないので、カバーしているソフトが多少減っても乗り換えられるはず。ただ、更新頻度や本当に自分が必要なソフトがあるか確認しようと思って手元のMacBookで試しているところなのですが、参考になるページが少ないのでメモしておきます。もっともnixはインストールもアンインストールも非常に簡単(/nixと~/.nix-*を削除して、~/.bash_profileから1行抜くだけ）なので、自分で試してみるのがおすすめ。
1. TeXの状況
結論：問題あり。texlive-combined-full-2016パッケージでインストールしたlualatexは\setmainjfontするとAbort trap: 6 してしまう(フォントに依存するようでNoto Serif CJK JPを指定した時だけabort）。手っ取り早い解決法はmactexをインストールすることだけど、mactexはnixパッケージ化されていない。しばらく考えて
- ghostscriptはnixパッケージ版(9.21)を使う。
- tex本体はmactex.pkgからインストール。そしてインストールする時に余計なものは抜く。
ということでまあ解決。
2. その他の必須ソフトのパッケージ状況
- Emacs -- 最新版25.2がちゃんとある
- Haskell tools -- もちろんある(ghc-8.0.2, stack-1.4)
- git -- 当然ある
- gnupg -- (pinentryも含めて）当然ある
- tmux, R, gimp -- ないならないで構わないけどあった
- nextcloud-client -- ない。owncloud-clientならあるのだが。。。
ということでhomebrewの代わりとして十分に使えそうです。
3.意外なものがパッケージ化されてない
libreofficeがパッケージ化されていません。まあいいけど。あとdarktableにblender。小物だとvorbis-toolsなんてのも。いわゆるデスクトップアプリはhomebrewと比べてかなり少ない気がする。
4. macOS上のアプリ
これはTurbo boost switcherとかMendeley desktop、Slackなどのことですが、これらに関してはパッケージ管理するのはやめようと思います。以前（finkがおすすめツールだった頃）はこのプログラムは一体何なんだ？どうやってアンインストールするんだ？と悩むことが多かったのだけど、こういうアプリは、このMacについて→ストレージ→管理→アプリケーションでアンインストールできるからこれでいいだろう。（google-chromeにバージョン番号がついてない時点であまりうまくいってないように思う。）
判決
乗り換えよう。だいたい同じことができそうだし、何と言っても面白そうだ。
