子どもが自信を持つ瞬間

nakazato yuji
Branchでの学び
Published in
3 min readAug 24, 2016

発達障害の子ほど自信が必要だよね、って話。

子どもが自信を持つタイミングってどんな時でしょうか。

自分の場合は幼稚園まで泣き虫だったけど、小学校でたまたま駆けっこが速かったため自信を持った。でも、一般的に「運動ができる」「学業ができる」以外の場所で子どもが自信を持てるとことは少ないと感じます。

発達障害の子は生物、鉱物、乗り物などを異常に記憶していたりする図鑑的知識、中学/高校レベルの数学ができる、レゴなどのブロックを何時間でもやり続ける、絵をとにかく毎日描く/独自の世界観の絵を描く、カレンダー/時刻表/ゲームの攻略本などのようなデータをずっと暗記している、など、特定の分野で人並み以上の集中力を見せます。

小学校低学年で中学、高校レベルのものを解いていたりする事もざらです。

しかし、学校で友人がいなかったり、興味対象外のものは著しく成績が悪かったりなどの理由で自信を付ける機会が少ないように感じます。

ほんと思い返しても「運動」「学業」以外でどうやって自信持てばいいのかなー、って考えると結構難しいんですよね。特に友達がいない子の場合。

例えば、アスペルガー/ADDと診断されている自分の息子の場合、レゴなどのブロック遊びが異常に好きな事と言語の理解が非常に早いです(WISCでも言語理解が高い)。後はなぜか日本の武将をすごい暗記してます。幼稚園くらいの時は電車の名前をすごい暗記してました。

ただ、処理速度が低いためテストを時間内に終わらせる事ができません(WISCでも処理速度が異常に低い)。また、相手の気持ちはあまり理解できないので正論を話し続け、それがまた言葉が発達しているため言い負かしてしまい嫌われてしまいます(な、なんとなく大人になった自分でも当てはまる部分が、、、血かな、、、)。

まぁそういう些細な事がたくさんあって、発達障害のお子さんは高確率でIQが高いにも関わらず自信を失っていっています。(うちの子はたまたま今は駆けっこが早いのと超脳天気なため割りと元気。でも以前は少しいじめられてました。)

そんな中でも、例えば学校外のプログラミングコンテストで優勝した、とか作文で入賞した、とか何かのきっかけで自信を取り戻す事もあると思います。

なんつーか、そういう機会を作れればいいなぁ、と。

要は「運動」「学業(学校の勉強ができる、の意味)」以外の点でも才能を伸ばして、自信を付ける機会を作る、という事。

そういう機会を作ってIQの高い子どもが自信を無くさず、さらに才能を伸ばして、人工知能に職が食われていく未来の世の中でも突出したクリエイティビティを発揮するようになる。

そんな世界が見たいですな。

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nakazato yuji
Branchでの学び

CEO & Founder of WOODY.サイバーエージェント辞めて独立しました。『「好き」で自信を創り、「好き」で社会とつながる』をビジョンにBranchという発達障がい児向けサービスを運営しています。納豆がとても好きです。https://branchkids.jp/