発達障害の今

nakazato yuji
Branchでの学び
Published in
4 min readAug 31, 2016

これ、めっちゃ良い記事ですね。

・虫が好きだったため、イジメにあった少女。世界の昆虫学者から支援の声が集まった

この子がどういう子かは分かりませんが、一般的に発達障害と診断されてる子はこういう感じだったりします。
“好き”が強すぎて周りに変な子だと思われたり、いじめられたり。

でも、その異常なまでの集中力がとても素晴らしいと僕は思います。

ちょっと、こないだ書いた書き込みが反響大きかったので、少し自分の知ってる発達障害についての事をたまに書いてみようかと。

■発達障害支援について

まずは発達障害となった場合、どんな支援が今あるのか、について。

発達障害に関する支援の二大巨塔は「発達障害児へのソーシャルスキルトレーニング(社会に溶け込む能力)」と「大人の発達障害者への就業支援」です。
もちろん、課題として大きいというのがありますが、この2つは「補助金が降りやすい」という面もあります。特にどことは書きませんが、「発達障害支援サービス」とうたってるサービスはほぼこの2つのどちらかだと思うので、気になる方は見てみて下さい。

支援サービス側としては、補助金なので地域と交渉する必要があり、その他の新しいカテゴリに広げていくというのが難しい面もあるのでしょうね。

なので、僕が前回書いたような「才能を伸ばす」というプラス面をよりプラスに伸ばす、ところに関してはあまりサービスが無かったりします。(もちろんゼロじゃないです!)

■発達障害者支援法は”今年”改正された

なお、こういった一連の動きの元となる発達障害支援法は2005年に成立して、実は今年2016年5月に10年ぶりに改正されました。ホヤホヤですね。

改正発達障害者支援法が成立 学校で個別計画、雇用確保

これ、どんな流れで改正に至ったか、実はよく理解できてはいないのですが、Googleのクエリなどを見てみると、[アスペルガー][ADHD][発達障害]などの検索量がここ10年でずっと拡大し続け、特にここ2年ほどで増えているのが分かります。

要は一般的に定着してきており、声がたくさん上がってきた、という事なのかと。

また、個人的に今回の改正で非常に良いな、と思うのは 「学校側が目標や取り組みを定めた個別の計画を作成し、いじめ防止対策や、福祉機関との連携も進める」 という部分です。

僕がたくさんの親御さんにお会いして感じた事の一つに「学校や先生によって対応が違いすぎる」という事。地域で決められている通級の時間数も学校によっては「対応できる先生がいない」という理由で対応していない学校もある一方、普段の授業にさえそういったお子さんようにアシストしてくださる先生を置く学校もあるようです。

この辺り、今回の改正案では「学校側でちゃんと取り組もうね」ってのが明示されてますね。まぁ、すぐに浸透はしないと思いますが、大きな動きだと思います。

■発達障害についてTVなどで見かける事も増えてきた?

この辺、自分が全くTVを見ないもので肌感分かっていないのですが、TVなどで見かける事も増えてきたようですね。

根暗なモデルで有名な栗原類さんも10月に本を出すそうです。

・栗原 類『発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由』を出版予定!

こういった動きもあり、なんとなくですが「発達障害」という単語自体は浸透しつつあり、じゃあそれってなんなの?っていうのは自分の周りにそういう人がいる、とかじゃないとあまり浸透はしていないのかな、って感じですね。

やっぱり親御さんたちと話してて「周りの理解がないのがきつい」という声はすごく多いです。
義母から「そんなの薬飲んでれば治るんでしょ?」と言われたり、ママ友から「(発達障害児のA君に雰囲気似てるから)B君も発達障害っぽいですよね〜」と言われたり、上記記載したように先生の理解もかなり幅があるように感じます。

自分としては、発達障害っていう単語自体「むぅ」と微妙な気持ちになってしまって、普通の子供と同じ感じで育ってくれれば良いなぁと思いつつ、理解が徐々にでもいいので広がっていく事はとても喜ばしいことだなぁと思います。

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nakazato yuji
Branchでの学び

CEO & Founder of WOODY.サイバーエージェント辞めて独立しました。『「好き」で自信を創り、「好き」で社会とつながる』をビジョンにBranchという発達障がい児向けサービスを運営しています。納豆がとても好きです。https://branchkids.jp/