2016年の振り返りと2017年の抱負

nakazato yuji
Branchでの学び
Published in
6 min readJan 2, 2017

2017年始まりました。

昨年お世話になったみなさま今年も宜しくお願いします。
今年お会いするみなさま、これから宜しくです。

仕事面で昨年を振り返ると、スマホアプリ事業(Leaflet)のリリースから撤退を決めて、春先からは主に新規事業立ち上げに邁進して来た年でした。

2回の事業変更を終えて感じる事は下記みたいな感じでしょうか。

本当に信じてくれる人と仕事をすべき。

今回の事業変更は弊社CTOのモビと弊社投資家であるアンリさんに非常にメンタルでは救われました。前に進む事ができたのは、事業うんぬんではなく僕という人間をただひたすら信じてくれたからだと思う。

まぁこれって中々できる事じゃないと思うんですよね。僕らはただのサラリーでつながる関係じゃないわけで、人生の数年分という大事な時間や、成功してやっと返ってくる株でつながってるわけでして。おそらく言いたい事はたくさんあるけど、今は言ってもしょうがないって感じで心にとどめてひたすらに僕を信じてくれる演技をしてくれていたように思います。ありがたい。

自分が一番誠実であって、考え抜かないといけない。

まぁ、なんでそれでも信じてくれたかって良く分からないんですが、少なくとも不誠実な事はたぶんしていないかな、と。嘘ついたり、適当に考えて先に進もうとしたり。

考え抜いて、考え抜いて、人生に焦ったり、自分の社会的な立場や、30代というタイムラインの事を考えたり、将来とか、exitという呪縛からいったん離れて0から考えたり、みんなが誇りに思える事とか、そういえばどういう事を信じてくれているみんなからは期待されてたっけとか考えたり、色んな所をグルグル思考回って、動きながら進めていました。

元々立ち止まるタイプではないですが、動きながら誠実に考えていたので、そこがギリギリ周りの人達に信頼してもらえたのかなぁ、と。このギリギリな所は結構大事だったかも、と。

健康、運動、大事。メンタルの丈夫さはフィジカルから来る。

12月に謎の風邪にやられたものの、昨年は一昨年に引き続き運動を続けていたので、メンタル的には常に安定していたように思います。2回目の事業変更を行い、キャッシュもそんなにあるわけではない、という状況でも飄々としていられたのはフィジカルから来るメンタルの強さだったように思います。

これはスキル的に常に続けないとな、と。

さて、2017年ですが、最も心に残していきたい事は決めています。

小事にこだわりて大事を忘れるな

一言で言うとこれです。

今、僕らが行っている事業であるBranchは今度の未来にとても大事な事をやっていると信じています。「発達障がい児の孤独を無くし、可能性を伸ばす」という現在のプロダクトビジョンでもそうですが、将来的にはこの「可能性を伸ばす」という面を強化して、どうしても平均教育になりがちな公教育をサポートするような形で子どもの興味関心の高い分野をもっと伸ばしていけるようにできたら、と思っています。

クラウドファンディングでも書きましたが、自分の子どもたちが就職する頃は人工知能やロボットによって働き口が今とはガラッと変わっている時代です。こういう時は平均的能力って役に立たないんですよね、絶対に。そこは人工知能やロボットに置き換わりやすい分野なはずなので。だって、僕が生まれた1982年には自分が今やっているインターネットビジネスのプロデューサー業なんて無かったですからね。当然、今ある仕事ではないものが成長産業になっているはずです。

好きから、特化した才能になって初めて、ビジネスが生み出せるはずです。そういった尖った部分を削らないで伸ばす所をやっていきたい。

また、好きなことを伸ばすって「自己肯定感を創る」事に密接に関わっています。好きで、強い部分があって、親だけじゃなく社会の中で認められる事で自己肯定感は生まれてくると思う(まずは親が肯定することが大事だけど、それだけだと限界が来る)。自己肯定感が無いと、中々その他の事も進める事が難しくなります。常に人の目を気にしてしまって、好奇心が削られていってしまう。なので「好きな事から自己肯定感を創る」という事もとても大事だと考えています。

とまぁ、こんな風に自分としては未来にとってとても大事な仕事をしていると考えています。過去2回の事業と違って、手応えも感じています。マーケティングは全く行っていないので、サービスを利用してくださっている方の人数はまだまだ少ないものの、今のところ100%リピートして利用してくださっています。

ただ、今は少ない人数で運営しているため、オペレーションから、プロダクト開発の優先順位、営業、メンター達のプログラム開発、インターン生のマネジメント、資金調達などなどなど、複数の事に忙殺されがちです。そのため、目の前の事に追われすぎて、追っている大きなゴールを忘れそうになる時があります。

この事業ははっきり言って、すぐに稼げるようなものじゃないし、社会的に認められるのも時間がかかるはずです。そんな時に自分たちの心を支えてくれるのはこの大きなゴールに向かっているという感覚だと思います。だからこれを自分が最も忘れては行けない。

もちろん目の前の事も丁寧にやらないと行けないけど、ゴールを忘れては到達するまでに心が折られる事業に邁進していると思っています。

なので「大きなゴールを忘れない」これを今年の抱負としたいと思います。

100人のファンを創る

そして、中期的な目標として、上記をかかげています。マーケティング活動などは全くせず、ひたすらにオペレーション/プロダクト/プログラムのクオリティを上げて、まずは100人のファンを創りたいです。

将来的にはスケールを考えないと、たくさんの方の課題を解決できないですが、まずはスケールではなく目の前の方々の課題をきちんと解決すべく、焦らずにクオリティを上げていく事をやっていきたいと思っています。

この辺の作業は特に今後大きく伸びた時に非常に大事なノウハウを組織の中に詰め込められると思うんですよね。なので、ひたすら丁寧に。

さて、2017年はそんな感じで行こうかと。

そんでは、新年一発目のランをしてきまーす。今年もよろしくです!

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nakazato yuji
Branchでの学び

CEO & Founder of WOODY.サイバーエージェント辞めて独立しました。『「好き」で自信を創り、「好き」で社会とつながる』をビジョンにBranchという発達障がい児向けサービスを運営しています。納豆がとても好きです。https://branchkids.jp/