まちづくりに役立つツールのワークショップを開催しました

Code for Chiba として、久しぶりにワークショップを行いました。今回とりあげたのは、My City Forecast(以下、MCF) と CARTO というオンラインのサービスです。

このワークショップは、アーバンデータチャレンジ(以下、UDC)という年間を通じた活動の一環として行われました。UDC は、都道府県単位でブロックに分け、それぞれのブロック毎に活動を行います。Code for Chiba は、千葉ブロックのコーディネーターとして動いていくことになっています。

上記のウェブサイトを見るとわかりますが、まだアーバンデータチャレンジ 2017 全体のキックオフは行われていません。そのため、今回のワークショップは、フライング気味の開催となりました。

今年度の千葉ブロックの活動目標として、一言で表現すると「データの深化」をあげています。オープンデータ界隈では、データ提供者とデータ利用者のギャップが常に課題となっており、一朝一夕で解決できる問題ではありません。早くからオープンデータへの対応を進めている千葉市でも、公開されているデータの鮮度が落ちてきているところが見られたりと、停滞感を感じるところがあります。

利用者側としては、既にあるデータを見直すこと、必要なデータが見えてきたら要求していくこと、を継続していかないといけません。ただ、その中で単にデータを見ていても面白くもなんともありません。そこで、活用方法を学ぶところからスタートしよう、ということで早めにワークショップを開催することにしました。

さて、前文が長くなってしまいましたが、本題のワークショップです。講師として、東大の瀬戸先生にお越しいただきました。瀬戸先生は、MCF の開発サイドの方ですので、とても詳しい話をお聞きすることができました。遠いところ、ありがとうございました!

ワークショップで使ったプレゼン資料も公開していただいてますので、興味のある方は是非、ご覧ください。

My City Forecast とは

MCF は、シミュレーションを通じて、街の未来を覗くためのツールです。MCF では、現状維持のパターンとコンパクトシティ化を推し進めたパターンの 2通りのシミュレーションを見ることができます。

例えば、今回のワークショップの会場のある稲毛海岸駅周辺を見てみると、2040年は計画された(= コンパクトシティ化を進めた)場合、人口は倍! 高齢化は進んでいるものの、若年層はそれほど減っておらず、人口の集積する地域と想定されているようですね。大型商業施設が遠くなるということは、マリンピアは。。。みたいなところがイメージできるのも面白いところです。

さて、実際のワークショップでは、MCF はどういうものか、どういうデータを使って、どういうシミュレーションをしているのか? を説明していただいたあと、グループに分かれて思い思いに街の分析をしました。

それぞれのグループがどんな分析をしたのか、簡単にご紹介しますね。最初のグループでは、土気に注目して分析しました。

土気町のある地域では、2040年に人口 5倍!周辺の施設がほぼ無くなっていくなか、唯一生き残る小学校があったりと、その特異性に着目しました。土気といえば、千葉氏の居城の大椎城がかつてあった地域。歴史は、繰り返すのか???

さて、次のグループは各人が自由なテーマで分析をしました。

選んだ地域は、花見川区、美浜区、蘇我、千城台とバリエーションに富んだ内容でした。千城台では、市営、県営住宅の違い、いいスーパーがあるんだ、など統計データだけでは分からない地元の視点が入っていて面白い発表でした。やはり、街を見るには、その街に住む人の視点が必要ですね。

最後のグループは、コンパクトシティ化もいいけど、それだけでは解決しないよね、という問題提起。社会という多様な舞台を考えると、1つの方法で解決するようなことはないですよね。実際に、MCF もこれをきっかけとして、考えを深めてほしいという思いがあるとのことで、それを汲んだ発表となりました。

といったところで、MCF のパートはおしまい。後半の CARTO に移ります。

CARTOとは

CARTO は、様々なデータを地図上に投影することができ、さらに分析もできるプラットフォームです。といっても、概要すぎてよくわからないと思いますので、サンプルをみてみましょう。CARTO のサイトにある例を一つ取り上げてみます。

以下のページにあるシカゴの犯罪発生状況のマップをみてみましょう。

シカゴでは、どこでどういう犯罪が発生したのかオープンデータとして公開されているので、その情報を元にこういったマップを作ることができます。

この地図では下側に表示されている項目でフィルタリングできるようになっており、自分の見たい条件を設定すると、リアルタイムに地図上に反映される仕組みとなっています。

ちなみに、千葉市にも CARTO で作られた防災マップがあったりします。こちらも、条件を設定して自分の見たい情報のみ見ることができるようになっています。

CARTO は、自由度の高いツールですので、いきなり使い始めるにはちょっと難しいところがあります。今回のワークショップでは、ちばレポのオープンデータを取り込んで、地図上に表示してみました。

すると、以下のようにちばレポのレポートがどこで行われているかを地図上で見ることができるようになります。ちょっとした満足感がありますね :)

と、CARTO は駆け足になってしまいましたが、2つのツールの使い方を学んだワークショップとなりました。こういったツールは継続して使って慣れていくことが重要なので、Code for Chiba のもくもく会などでサポートしていきます。今週末も開催しますよ!

最後におまけの小ねたを。今回のイベントには、複数の方から差し入れをいただきまして、美味しいものを食べながらのイベントになったのですが、ユニークなのがこちら!

これは、イボキサゴという貝で、国の特別史跡に認定された加曽利貝塚でも多く出土されるものらしいです。縄文時代から生き残ってきたんですねー

ちなみに、加曽利貝塚の PR大使「かそりーぬ」の首にかかっている貝もこのイボキサゴだそうです! みなさん、覚えてくださいね :)