保育園マップが新しく生まれ変わります

URAMOTO Kazunori
Stories by Code for Chiba
6 min readDec 19, 2019

ちば保育園マップをリリースしてから 3年ほど経過しました。待機児童が社会問題化していたこともあり、多くの方に利用していただけました。さらに、保健福祉センターの窓口で利用されたり、新規開園する保育園の候補地選びに使われたりもしており、市民だけではなく行政の業務としても使えるツールであることが実証されてきました。

このように利用シーンが増える中で課題も見えてきていました。その課題を解決するため、保育園マップをリニューアルするプロジェクトが 2年ほど前からスタートしました。こういったプロジェクトは、軌道に乗ってしまえば進行は早いのですが、そこにたどり着くまでが本当に大変で、何度も何度も土俵際に追い込まれました。。。

そして、今月、長い時間をかけて取り組んできた、あたらしい保育園マップをようやくリリースすることができました!

粘り強く一緒に取り組んでくれたプロジェクトメンバーには、感謝の言葉しかありません。本当におつかれさまでした!

リリースまでのストーリーだけでも、長文を書いてしまいそうですが、今回は新しくなったポイントをご紹介します。

今回のリニューアルで最も実現したかったことは、スマートフォンで快適に使えること、です。今年のアクセス状況をみても、スマートフォンからのアクセスが 60%を超えており、もはや必須の要件です。ちなみに、スマートフォンからのアクセスは iPhone が 70% を占めています。

では、スマートフォンで使いやすく、とは具体的にどういうことをしたのでしょうか。メインの機能である地図表示は、このように変わりました。

リニューアル前のシステムは、表示領域の広い PC 等での利用が前提の UI になっていて、スマートフォンで見ると情報量が多すぎていました。地図上には大量のアイコンが表示され、画面上部の機能も複数段に表示されて、もっともみたい地図の領域が狭くなっていました。リニューアル後は、ブラウザ上で動作するシステムながらアプリ風の UI に変更し、表示する情報量も調整して、見やすくしました。また、新しくリスト表示も用意し、情報を絞り込んで簡単にアクセスできるようにしました。

また、以前から提供していたお気に入りの機能や、あのとき見たあれなんだっけ? を探しやすくする閲覧履歴の機能も追加し、情報に簡単にアクセスするための機能に注力しています。

そして、裏側の話になりますが、保育園マップに掲載している情報は、千葉市のオープンデータを活用しています。

このデータフォーマットは、どういった情報があればよいか、どういうフォーマットにすべきかを Code for Chiba と千葉市で長い時間をかけて議論し、完成したものです。千葉市の担当部署の方々には、長期に渡りお付き合いいただき、大変感謝しております! そして、このデータをサービスに取り込む部分は自動化し、運営にかかる手間を削減したりと、サービスを永続的に提供するための仕組みづくりも行うことができました。

一方で、これまで提供していた機能で、なくなってしまったものもあります。

  • 保育園の比較機能
  • ある時点から 〜m 以内にあることを示すための円を表示する機能

これは、単純に僕たちのパワー不足というのもありますが、実際にこれらの機能がどれくらい使われているのか、把握できていませんでした。そのため、まずはシンプルな機能を提供し、ユーザーからフィードバックを元に、サービスを改良していく予定です。右下にあるフィードバックから、簡単に投稿できるようにしていますので、どんどんお知らせください。

さて、無事にリリースを終えることができましたが、ここからが重要です。形のないものに対して、物を言うのは難しいですが、動くものを見るといろんな意見がでてきます。実際に利用してほしいパパママのところへ行って、使ってもらいながら意見を聞いたり、事業者側へのリサーチも行っていく予定です。

そこで、このサービスを一緒に育てていく仲間を募集しています! 作りたい機能はいっぱいあるので、一緒に実装していくエンジニアだったり、もっと使いやすいデザインを作り上げたり、サービスを広めるための PR だったりとできることはたくさんあります。ぜひ、お気軽にお声がけいただければと思います!

ちなみに、ちば保育園マップではありますが、他地域でも使うことは可能です。ご関心のある方は、ぜひ、お問い合わせください!

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