千葉市のミライを楽しく! RESAS ワークショップ(2017年8月5日)

Kazuyuki Hatanaka
Stories by Code for Chiba
6 min readAug 12, 2017

Code for Chiba の畠中です。
8月5日(土)、千葉のコワーキングスペース「SHI_TSU_RAI」で開催された、RESASワークショップの模様をお伝えします。今回のイベントはアーバンデータチャレンジ2017の一環として開催しています。

RESASとは
https://resas.go.jp/
日本・内閣府のまち・ひと・しごと創生本部が運用している、産業構造や人口動態、人の流れなどに関する官民のいわゆるビッグデータを集約し、可視化を試みるシステムです。
参考:Wikipedia

ワークショップの流れはつぎのとおりです。
・はじめの挨拶
・RESAS紹介
・個人ワーク
・グループワーク
・発表

まずは、Code for Chiba 代表 浦本さんからの挨拶です。
今年のアーバンデータチャレンジのテーマは「データの深化」としました。「データは21世紀の石油である」とガートナー社は報告しているように、 データ利活用の重要性はますます高まっています。

千葉市のオープンデータは公開されていますが、以下のような問題があると考えています。

・せっかくデータを公開しても利用されてない
・どういうデータを公開していいかわからない
・使いたいデータがない
・そもそもデータを活用しようという発想がない

今回のワークショップでRESASに触れて、データの使い方になれて、活用方法を身につけてください。

RESAS紹介
続いてRESASの開発者である床並さんの公演です。床並さんは開発の初期段階からプロジェクトに関われており、RESAS誕生のお話から始まりました。

統計を業務で扱うプロ以外の人に気軽に統計情報を使ってもらいたい。その時に何が重要になるか。それはビジュアルではないかと考えました。データをビジュアル化することで、直感的に把握できるようになります。こうしたコンセプトの元RESASは開発されました。

千葉に住んでいる人がどこに働きに行っているか。今までは知り合いに確認するしか方法がなかったのですが、RESASを使えば知り合いだけでなくて統計的データにアクセスできるようになります。

イベントに泊まりに来ているのは誰か。
アジア人はモノ消費/欧米人はこと消費というのは本当か。
それはデータを見ればわかります。
データをみて人に語れるようになるということが大事です。

RESAS-API公開とハッカソン実施
続いて昨年11月にAPIを提供してからの話題になります。国内23箇所でハッカソンを実施したそうです。

これは名古屋で開発された「土地スカウター」というもので、これを使うことで地震が発生したときに最寄りの避難所の場所を知ることができます。 このアプリケーションが公開された後、より良くしようと愛知県がデータを提供を受けたそうです。 このように、開発者とデータ提供者が目的を一つとして継続的に開発を続けるということが大事です。

RESASワークショップ開始
ワークショップを始めるにあたりポイントが述べられました。

・データを利用してターゲットを設定できること。
・初めてのアイデアとなること。
・共感を創出すること。

9割は既存の組み合わせでいいけど、残りの数パーセントにどれだけ独自性を追加できるか。どういった長所をつけられるかという点で考えてほしいとのことでした。

個人ワーク
まず、自分がこの夏行ってみたいところを書き出します。1分間でということであまり考えている時間はありません。次に、千葉市に何かあればそのリストのトップ3に入るか、次の観点で考えます。

・千葉のどこを輝かせたいか
・千葉市の良さをどのような人にもっと伝えたいか
・千葉市の良さが伝わり切っていない原因は何か
・解説策の概要
・その案を実現するためにどんなデータが必要か

それぞれ書いた紙を机におき、みんなの意見を回覧します。
その中で気に入ったシートについては☆マークをつけていきます。

全員が回覧を終えた後、人気のあった発案者が壁に並び、再度自分のアイデアを説明。残った人々が共感したテーマに並んでチーム作成となります。

グループワーク
それぞれRESASを使って先ほどのアイデアの根拠を調査します。その後、チーム別に発表を行いました。

40代男性に対してお散歩デビューを推奨するチーム
耕作放棄された土地の再利用を考えているチーム
加曾利貝塚の魅力を伝えるチーム
他県からの観光客に対して自然のスポットを紹介するチーム

千葉市の魅力として身近に自然がある、日帰りで農業体験ができる、飲んで歩いて帰れるなど、自然と居住空間、都市部が隣接しているというところが魅力であるということが改めて認識されました。

各チームの発表終了後、床並さんからのコメントです。

「情報は人に伝えて広めて意味があります。 自分の中で深く追求すればするほど、内容が細かくなって、逆に人に伝えることが困難になります。 それに背景をつけて、エビデンスをつけると、聞き手に伝わりやすくなって仲間が増えやすくなります。 人それぞれの背景は違うし、日々考えていることも違います。 バックグラウンドを関係なく伝えるものとしてデータを用いることは重要です。 今日のワークショップを通じて感じていただけたらうれしく思います。」

最後にみんなでいつものポーズをとりながら集合写真。
お疲れ様でした。

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