稲毛海浜公園と高浜地区、近くて異なる空間

Code for Chiba
Stories by Code for Chiba
6 min readJan 9, 2016

--

Code for Chiba の浦本です。

随分と時間が経ってしまいましたが、昨年の11月に行った Parks by the people #2 の成果を共有します。

今回のイベントでは、稲毛海浜公園をテーマにフィールドワークを行いました。前回のイベントで、千葉市公園管理課の方からのレクチャーから、公園にもいろんな形態があることを教えていただきました。そこで、大規模な公園と、身近な公園では利用のされ方にもかなりの差が見受けられることが分かってきていたので、今回は 2つのチームを編成しました。1つのチームは、大規模公園である稲毛海浜公園のみを調査するチーム、もう1つは近くの高浜地域にある身近な公園を調査するチームとしました。

また、千葉市公園管理課から公園に関するデータを提供いただいたので、今後、公園に関するデータをオープンデータとして公開する際の在り方についても、現地で見比べながら検討しました。

まずは、稲毛海浜公園チームから。稲毛海浜公園は、東京湾に面して約3kmもの長さを誇る公園です。

公園内に様々な施設もあるので、市内外から多くの利用者が来園していました。施設としては、美術館や庭園、おもいでの森、ヨットハーバーなどがあります。また、イベントも数多く行われており、当日もマラソンやコスプレ、かき小屋など様々です。これらは、参加者の中でも知られていなかったので、もっと発信を強めると参加したい人も増えるんじゃないかな、と思っています。

また、公園管理と一口に言っても幅広く対応していることもわかってきました。この公園には意外とネコが多いんですが、その世話もしていたりとか、砂浜の維持に結構な費用がかかっていることなど、普段気付かないことが多くありました。

公園の利用者にも話を聞いてみました。駅から距離があるので、交通の便の悪さをあげる人や、カフェなどの飲食できるスペースがあると便利という声がありました。飲食スペースは、3月オープンの施設に期待ですね。

続けて、高浜地区のチームからのフィードバック。高浜地区は、埋め立て地ということもあって、整った街区が特徴的です。公園の適度な距離に整備されているな、という印象です。

最初の公園について衝撃的だったのが、人が誰もいないことです。午後2時くらいだったのですが、広い空間があるのに誰も使っていません。これは、後続の公園も一緒で二桁いることはありませんでした。

途中の公園で、お孫さんと遊びに来ていた方に話を聞きました。なんと「子供は忙しい」そうなのです。土日は、クラブ活動などに参加しているので、その合間しか遊ぶ時間がないようです。公園に集まってもゲームをしていることが多いようなのですが、忙しい、暇な時間がほしいというのは、自分の子供の頃と比べても驚きました。

高浜地区の公園は、野球場併設のものが多かったり、土俵があったりと充実した設備があるので、使われないのは本当にもったいないな、と思います。活用の余地は、大いにありそうです。

ディスカッション

フィールドワークの後は、調査内容をフィードバックしてからのディスカッションです。

大規模公園については、現状でのそれぞれの楽しみ方をしているし、活用のされかたという観点では、十分に感じました。むしろ、知らないことが多かったので、そういった情報をより見えやすくすることで、多くの市民が楽しめる公園になっていくのではないか? という意見でまとまりました。

身近な公園については、あまりに人がいなかったのですが、平日は学校帰りに遊びにくるなど、状況が違うかもしれないね、という意見もありました。日頃、防犯パトロールなどを実施されている方に話を聞くと、状況が分かるのではないか? などのアイデアも出たので、機会を作っていきたいな、と考えています。

また、そもそも遊び方を知らないのではないか、という話もありました。これは、最近増えているプレーリーダーを置く公園が増えていると良いな、と思います。特に、高浜地区は十分な広さと設備があるので、実現できそうな気がしています。

最後にデータについてですが、遊具や樹木の情報はかなりの精度であり、こういった情報をわかりやすく公開することで、公園に行くモチベーションにつながりそうでした。身近な公園については、こういった情報を活用して、足を運びたくなる機会を作っていけるといいですね。

今後の展開

Parks by the people は、引き続きフィールドワークを進めます。千葉市内で、市民も参加して公園作りを進めている地区があるので、こちらを取り上げてみようかな、と思っています。

また、先日、小学校で情報交換を行ってきました。公共空間はあらゆる人が利用する空間です。様々な方に話を聞きながら、効果的な活動をしていきたいな、と思っています。ご期待ください!

最後に

定番のメンバー募集です! こちらのウェブサイトより、ご参加いただければと思います! お気軽にご参加ください!

--

--