小川山クライミング2014冬 Episode2

pepsi
THE DAY
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4 min readNov 21, 2014

やっとやってやったったって話

こないだの訪問から2週空けての再訪となった小川山。この日は前回とはすっかり山の様子が変わり、木々も葉を落として足元一面に落ち葉が積もる冬の訪れを感じさせる景色へと変わっていた。

少し湿った空気だったけど、小川山では初めて体験したなぁというくらいの風が吹くような天候。岩も乾いていくかな。これからコンディションも上がっていきそうな雰囲気。

日差しもあったけど、風が強くて結構寒い。岩と違ってコチラのコンディションは少々心配になる程だった。

普段は冬のクライミングは御岳で徐々に慣らしていくんだろうけど、今回は初めて、小川山に課題を落とすつもり来たから、例年より少し早めの冬っぽいクライミング。

実は今年は外岩用にダウンを購入。はやく使いたいが為に忍ばせておいたんだ。

すぐ着たわw

前回の反省を生かし、クジラ近くの太鼓岩でアップ。普段アップをしない僕は、あまりテンションが上がらずほぼストレッチ。最後に2回くらい岩を触って感触を確かめたけど、なかなかのパリパリ具合。少しずつ日差しも当たるようになってきたし、のぼり調子かなぁ。

クジラに戻り仲間が何回かエイハブをトライする間、僕はいつもより長めに機会を伺っていた。何より風も冷たくて、アップでもそんなに身体を温めきれていなかった。

機会というか、日光浴。

ダウンを着て、シューズを温め、足を温める。

実はこの日、評判のクライミング用の靴下を購入して持参、アップで初めて使用したけど、指先の感覚が弱くなって僕好みじゃなかった。。靴もパンパンになって、パイソンのベルクロがいちいちペリンと剥がれそう。痛くなってきたら履こうかな。

身体も温めきらないくらいに、シビレを切らして1度目のトライ。

難なくリップまで到達して、いつものところ。今日はヒザをなんとか上げようと色々と考えてきた。サイズ的にどうしても少しばかり跳ねるしかないとわかっていたので、この日は勇気をだして跳んでみる。

お、あがった。

予想外。

思ったよりもヒザの効きもいいし、さてどうしよう。

何も考えずに左手を飛ばそうと思ったら、手が出ない。

右手を持ち直そうとしていたら失敗。逆に悪くなったのでクライムダウンした。

ヒザを上げるとあんなに安定するんだなぁ。普段は跳んだりすることはないから、結構な勇気がいったけど、あぁなるほど、これはこういうムーヴなんだな。

久々にソリューションとは違ったムーヴの見つけ方というか、自分のなかで初めてのムーヴがこれほど長く出てこなかったことに、クライミングの楽しさを改めて実感。感動した。

1回目のトライで一歩進んだ為か、さらに集中力は増していた。体力がないから3トライくらいで前回はヨレ始めた。再び体が冷えないように日光浴。

機会をみてトライした。

先ほどと同じく、いつものところまで辿りつく。

同様のステップでヒザを上げる。

お、安定。

そういえば結局この先考えてなかったな。でも、1トライ目より戸惑いがなかったせいか、この先はカラダが勝手に動いてくれた。

左手をとばし、みんなみたくヒザをつま先に変えるムーヴではなかったけど、小柄な僕にはそのまま腕で体を岩沿いに持ち上げていくほうが楽だった。右手を進めて、左手を返し、右手を返す。右手に手に足してそのままトップアウト。

かなりカラダの感覚に頼って登ったから、あまり記憶にないのだけど、こんな具合だったかな。かなりあっさり。

楽しかった。

久々の完登!

エイハブは実はそんなに思い入れもなく、たまにトライしてればいいかなぁという気持ちだったけど、さすがクラシック。

こんなに楽しい気持ちで登れたラインは久々だったかもしれない。

とにかくやってみる事って大事だなぁ。

そんなことを、たくさん感じた登行となった。

次は何やろうかな。

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pepsi
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そうそう。やれることはたくさんある。