何故かガイドブックで紹介されないオランダのムール貝を紹介しましょう

Ka
The Europe Journal
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5 min readDec 3, 2015
Bergen op Zoom / Photo by K

オランダに出張に行ってきました。

今の職場では月に1度オランダ出張できる機会があるのですが、今回が異動してから初めての出張。今まで働いていた場所へ別の立場で出張する形になり、凱旋帰国みたいな感じで元同僚にも帰還を喜んでもらうことができたちょっと嬉しい訪問でした。

オランダは多くの人がイメージする通りすごくのどかな国です。また何かの機会に詳しく紹介できたらなと思っていますが、風車、チーズ、チューリップ、運河、平地、酪農、、、おそらくこの辺りがオランダと言えば?という質問をして返って来る典型的な答えだと思います。実際これらはオランダをオランダたらしめる素敵かつ重要な要素ですし、ガイドブックを見ても紹介されているのは風車とかチューリップがほとんどでしょう。

でも実は、オランダでとても美味しいムール貝を食べれることをご存知でしょうか。

ムール貝と言えばベルギーのイメージが強いと思うのですが、オランダのZeeland州ではムール貝の大規模な養殖が行われているのです。そしてYersekeという地域では新鮮なムール貝が食べられるレストランがたくさんあります。旬の季節は冬。オランダ駐在員の中ではかなり有名なので、冬になると皆こぞって貝を堪能しにオランダの南を目指します。自分も毎年行っていたのですが、今年も出張ついでに行くことができました。

今回訪問したのはNolet’s Vistroというレストラン。
佇まいも内装も落ち着いているのにどこか家庭的な雰囲気もある、洒落た感じのレストランです。

今回も貝をたくさん注文したわけですが、この地域で有名なのは何と言っても生ムール貝。そう、「生」のムール貝です。

ヨーロッパ広しといえど、生牡蠣は食べれても生ムール貝を食べられる店はオランダのこの地域以外にあまりないと思います。アムステルダムの一部でも食べられるらしいですが、ここは目の前に養殖場があるのでとにかく新鮮。今回も大ぶりの生ムールがサーブされました。

名物・生ムール貝

どんな味がするかは是非直接現地に赴いて試して頂きたいのですが、一言でいうとクリーミーで濃厚。ほのかに海の香りがするのでそれをレモンで中和して食べると一層味わい豊かになります。

生ムール貝以外にももちろん生牡蠣も食べれますし、ムール貝を使った各種料理(ワイン煮やグラタン)も楽しめます。これまた絶品でいつまでも食べ続けられるような錯覚に陥りそうなくらいです。

生牡蠣
ムール貝ワイン煮
ムール貝グラタン

このように豪華な貝料理が楽しめるこの地域、超おすすめスポットではあるのですが、唯一の難点がアクセスが非常に悪いこと。ここは多分車がないとたどり着けないと思います。。なのでレンタカーを借りるか、頑張ってオランダの駐在員の知り合いを作るのが美味しいムール貝にたどり着くための第一歩となります。あと、生ムール貝が食べれるのは冬限定というのも要注意。こういった難しさもあってきっとガイドブックでは紹介されないのでしょう。

ちなみに今回行った店以外でよく行ってた店がこちら。こっちのほうが値段が若干安いような気もしますが、味はどちらも良い意味で甲乙つけがたく、どちらを選んでも損はしません。

というわけで、オランダのあまり知られていない一面を紹介しようのコーナーでした。もしもっと詳しい情報が知りたければお気軽にコンタクトください。

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Ka
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Japanese base in Europe / ヨーロッパ在住の日本人。