夏休みシーズンの始まり
今年もいよいよ7月。ヨーロッパのベストシーズンもピークを迎えております。ここオランダも6月、7月の天気はとてもよく、太陽を見ない日がほとんどありません。先日オランダ住まいっぽく自転車で川沿いをふらーっと通ってきましたが、川辺で太陽を謳歌する人の多いこと。この時期特有の上半身裸男子も大量出現。この光景を見ると夏だなーといつも感じます。
夏といえばバケーションの時期ですが、オランダでは地域ごとに学校の休みの時期が分かれていて、7月に入ると順次地域に応じて休みが始まります。家族持ちのオランダ人はだいたい子どもの休みに合わせて3週間ほど休みをとるのが一般的で、今まさに休みの第一陣が始まらんとしているところ。
みんなそんなに休んで何をしてるんだと日本人なら疑問に思うところだと思うのですが、がっつり旅行!観光!みたいな日本人の典型的な休暇の過ごし方をしている人は少なく、多くの人が家で過ごしたり、近場でキャンプをしたりしています。車で遠出したりリゾートに行く人たちももちろんいますが、子持ちは少数派のような印象があります。
昔ベルギーにキャンプに行った際に沢山のオランダ人と居合わせたのですが、我々が2、3泊なのに対して1週間、2週間単位で同じ場所でずっとキャンプしている人たちが結構多くて驚きました。しかも何をするでもなく、朝起きて日向で読書したり、その辺を散歩して回ったりという超スローライフ。数日間でもじっとしていられず色々なアクティビティに参加していた我々日本人集団とは非常に対象的でした。せっかくのんびりしにキャンプにきているのだから、せかせかしたら勿体無いと思っているんでしょうかね。
この「のんびりとした時間を楽しむ」スタイルは自分がヨーロッパにきて以来とても気に入っている出先での過ごし方で、昔は旅行となると色々詰め込んで観光地を出来るだけ見ようとしていたけど、今は予定をあまり入れずマイペースにその場を楽しむスタイルを突き詰めようとしています。公園に座ってぼーっとしたり、ホテルで思う存分寝たり、海を見ながら飲み食いしたり、そういう時間がとても幸せだなーと思えるようになりました。歳をとったせいもあるのかもしれませんが。
ちなみにオランダは最近は経済的な理由で休み中どこにも行けない人も増えている模様。こういうニュースを見るのはちょっと寂しいですね。
今月末には里帰り出産で日本に帰ってた妻と娘がオランダに戻ってくるので、人生初めての家族3人で過ごす夏になります。子どもができるとますますゆったりとした時間がとてつもなくかけがいのないものになるんだろうな。今年も夏を謳歌します。