ブロブの保存:The Graphによるブロブデータのインデックス化

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ブロブとは?

ブロブ(Blobs)は主にL2チェーン用に設計されたデータパケットで、Ethereumブロック内のデータストレージの新しい代替手段を提供します。ブロブは非常に大きく(~125 kB)、同量のcalldataよりもはるかに安価ですが、ブロブデータは18日間のみ保存されます。

ブロブの保存

ブロブの時限的な性質は、ロールアップのパフォーマンスと効率を向上させるために、L1上にブロブデータの指数関数的な量を無期限に保存することはできないために生じるものです。消えるブロブは効率には良いですが、歴史的な記録の保持には課題を残します。

ここでThe Graphが登場します:Ethereumコミュニティ内で既に実用的なソリューションとして提示されているThe Graphは、ブロブを保存して、長期間の利用可能性を確保すると同時に、Dankshardingに向けたEthereumの勢いをサポートします。

ブロブデータをThe Graphでクエリ

The Graphのコア開発者であるPinaxStreamingFastは、ブロブデータのための高性能なインデックス作成およびストレージソリューションを構築するために協力しました。これは、FirehoseSubstreamsなどの主要な技術の組み合わせによって可能になっています。そして、高速なブロックチェーンデータの抽出と処理のための高スケーラビリティなソリューションを提供します。

ブロブデータのクエリにThe Graphを使用する2つの方法があります:
1. Ethereum Blobs Substreams:Firehose対応のBeacon Chain Substreams(gRPC API)からデータを直接取得

2. Blobs Substreams対応のサブグラフ:The Graph Network上で利用可能なSubstreams対応のサブグラフ(GraphQL API)からデータを取得

ブロブの使用方法は?

The Graphのコア開発チームは、ブロブの使用法の進化について皆さんのフィードバックをを聞きたいと考えています。The Graphのフォーラムでアイデア、潜在的なユースケース、ブロブに対する期待などを自由に共有してください。皆さんの洞察はThe Graphのビジョンと今後のロードマップを形成するのに役立ちます。

詳細情報とサポート

Ethereumの改善提案の一つ「EIP-4844」の実装によって、ブロブを含む新しいトランザクションタイプを導入することで、Ethereumの効率が向上します。ブロブは、Ethereumトランザクションに含まれる大きなデータパケットで、ロールアップトランザクションのコストを削減して、ネットワークのスケーラビリティを向上させることができます。一方で、ブロブは通常、18日間のみ保存された後に削除されます。The Graphは、ブロブの長期保存とデータ取得のためのソリューションを提供する準備が既に完了しています。

ブロブは主にL2チェーン用に設計されたデータパケットで、Ethereumブロック内のデータストレージの新しい代替手段を提供します。ブロブは非常に大きく(~125 kB)、同量のcalldataよりもはるかに安価ですが、ブロブデータは18日間のみ保存されます。

ブロブの一時的な性質は、ロールアップのパフォーマンスと効率を向上させるために、レイヤー1上にブロブデータの指数関数的な量を無期限に保存することはできないため、驚くべきことではありません。消えるブロブは効率には良いですが、歴史的な記録の保持には課題を提示します。

これがThe Graphが登場するところです。Ethereumコミュニティ内で既に実用的なソリューションとして提示されているThe Graphは、ブロブを保存し、長期間の利用可能性を確保すると同時に、Dankshardingに向けたEthereumの勢いをサポートします。

The Graphのコア開発チームは、ブロブの使用法の進化について皆さんの考えを聞きたいと考えています。The Graph Forumでアイデア、潜在的なユースケース、ブロブに対する期待を共有してください。皆さんの洞察は、The Graphのビジョンと今後の道のりを形作るのに役立ちます。

The Graphについて

The Graphはweb3のインデックスとクエリのレイヤーであり、開発者はサブグラフと呼ばれるオープンAPIを構築・公開して、GraphQLを使ってクエリを実行できます。The Graphは現在、Ethereum、NEAR、Arbitrum、Optimism、ZkSync、Polygon、Avalanche、Celo、Fantom、Moonbeam、IPFS、Cosmos Hub、PoAを含む40以上のネットワークからのインデックスデータをサポートしており、さらに多くのネットワークが公開されていく予定です。現在までに、88,900以上のサブグラフがホスティングサービスにデプロイされ、何万人もの開発者が、Uniswap、Synthetix、KnownOrigin、Art Blocks、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、Audius、DecentralandなどのアプリケーションにThe Graphを使用しています。

グラフネットワークの開発者向けセルフサービスは2021年7月に開始され、それ以来、800以上のサブグラフがネットワークにアップグレードされています。現在までに200以上のインデクサーがサブグラフのクエリーを提供しており、11,300以上のデリゲーター、2,500以上のキュレーターが存在し、現在まで560万以上のGRTがシグナリングに活用されています。

アプリケーションやWeb3アプリケーションを構築している開発者であれば、ブロックチェーンデータのインデックス作成やクエリにサブグラフを使用することができます。グラフを使うことで、アプリケーションに効率的かつ高パフォーマンスでデータをUIに表示でき、他の開発者もあなたのサブグラフを使うことが可能です!Subgraph Studioを使ってサブグラフをネットワークにデプロイしたり、Graph Explorerの既存のサブグラフをクエリすることができます。The Graphは、The Graphのメインネットのインデクサーキュレーターデリゲーターとしてどなたでも歓迎しています。Discordで技術的なディスカッションをしたり、Telegramチャットに参加したり各コンテンツをフォローして、The Graphのコミュニティに参加してください!The Graphのエコシステムには、お互いをサポートし合う開発者のコミュニティが広がっています。

The Graph FoundationはThe Graph Networkの監督機関です。また、The Graph Foundationは技術評議会によって監督されています。Edge & Node, StreamingFast, Semiotic Labs, The Guild, Messari, GraphOpsは、The Graphエコシステム内の7つのコア組織として活動しています。

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