今月のGraphインデクシング — 1月号

著:cryptovestor

Graphインデクシングでは、過去1ヶ月を振り返りGraphインデクサーコミュニティで起きた興味深い出来事を紹介します。

ネットワークのローンチ

Graphメインネットは、Edge & Nodeチームの大規模な推進力により、12月下旬に大盛況のうちにスタートしました。1月末現在でネットワークには1.9B GRTがステークされており、145人のアクティブインデクサーがメインネット上でより多くのサブグラフの利用に向けた準備のために、ネットワークをサポートしています。

GraphネットワークのdAppがライブに

Edge & Nodeにより作成されたGraph Network dAppは、ネットワークの状態の確認やデリゲーターによる直感的な管理ツールとして利用可能です。dAppは最近、1月の最終週にコントラクトの権利確定サポートに対応するためのアップグレード実行しました。キュレーター機能は近日中に提供予定となっています。Graph Network dAppに関するご意見がありましたら、フォーラムのフィードバックセクションに投稿してください。

また、ネットワークのローンチから短期間に、コミュニティ作成のインデクサー/ディレゲーターのダッシュボードが複数作成されてきました。これらのツールはインデクサーとデリゲーターの両者にとって有用性の高いものであり、各ツールへのリンクは、こちらで確認できます。

Indexing Documentationは@Fordによる提供で公開中です

インデクサーの運用に興味があり、質問がある場合にはDiscordの#indexer-softwareチャンネルからお寄せください。

新しいGraphテストネットが公開

Permanent Graph testnetGraphでは、新規のインデクサーの受け入れ準備が整っています 。これはインデクサーに慣れ親しむための素晴らしい方法です。こちらのアナウンスをチェックしてください。

デリゲーターはインデクサーの挙動を注意深く監視してます

デリゲーターは、デリゲーターとネットワークを監視するためのツールが利用可能になったことで、悪意のあるインデクサーの挙動の衆人環視が可能になりました。

あるデリゲーターは@stakemachineのダッシュボードを使ってインデクサーのカットの変化を監視することによってサンドイッチ攻撃の可能性を発見しました。

サンドウィッチ攻撃とは、インデクサーが報酬の大部分をデリゲーターと共有するふりをして全ての報酬を奪いながら、その事実を隠そうとする悪意のある試みです。これはどのように発見できるのでしょうか?

  1. これを行おうとするインデックサーは報酬を低く設定(例えば20%をインデクサーが受け取りデリゲーター は80%を受け取る) とすることでより多くの新規参加のデリゲーターを集めます。
  2. そして、ある時点でインデクサーは報酬カットを100%に変更します。
  3. その数分後に、インデクサーはチェーン上で決済し、全ての保留中の報酬を受け取り、デリゲーターはそれまでの分を何も得られなくなります。
  4. インデクサーは、デリゲーターに気づかれないうちに報酬設定を素早く戻します。
  5. デリゲーターは騙されていることに全く気付いていないか、予想された利回りより大幅に少ないことを疑問に思っているかのどちらかです。

本当に悪質なサンドウィッチ攻撃では、上記の行動が短時間で行われ、100%の報酬が取られてしまいます。これらが誠実なインデクサーの行動に見えるでしょうか?答えはあなた次第です。

Graphフォーラムのハイライト

インデクサー報酬を別のアドレスに引き出せるようにする提案
インデクサーの収益管理につい重要な議論が行われています。現在、インデクサーはツールをダウンさせ、28日間オフライン状態にしない限り、運用収益を引き出すことができません。この問題はスマートコントラクトのアップグレードで修正される予定であり、その進捗状況についての最後の更新はこちらで提供されています。

インデクサーへの超過デリゲーションについての提案
現状では、インデクサーがその最大容量を超えてデリゲートを受けることは可能です。これが起こると、デリゲーターが得られる報酬は超過デリゲートにより希釈されてしまいます 。これはプロトコルの重要なメカニズムに影響を及ぼす事象であり、 報酬の希釈化を最小化してデリゲーションを受けていないインデクサーへのデリゲートを促進するために、パーセンテージの上限を設けるべきだという意見もあります。このトピックについて意見があればこちらに参加して、あなたの声を聞かせてください。

インデクサーパフォーマンスワークショップ
@martintelは、今後数ヶ月間のワークショップ計画の一環としてインデクサーパフォーマンスワークショップ を提案しています。このイベントで何を見たいかのアイデアがあれば こちらで議論に参加してください。

先月のハイライトは以上です。次回もお会いしましょう。

The Graphについて

The Graphは、分散型Webのインデックス作成とクエリ層として機能します。開発者はサブグラフと呼ばれるOpen APIを構築/公開し、各アプリケーションがGraphQLを使ってクエリを実行できるようにします。The Graphは現在、EthereumとIPFSからのデータのインデックス作成をサポートしています。現状、Uniswap、Synthetix、Aragon、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、AAVE、Decentralandなど、10,000人以上のアクティブな開発者により7,000以上のサブグラフがデプロイされています。

アプリケーションを構築する開発者は、サブグラフを使ってブロックチェーンからのデータのインデックス作成やクエリを行うことができます。The Graphを使用することで、アプリケーションはUIにおいて効率的かつパフォーマンスの高いデータ提示が可能になり、他の開発者もそのサブグラフを利用することが可能になります。The Graphは、あなたがThe Graphのメインネットのインデクサーキュレーターデリゲーターになることを歓迎します。

The Graphリンク

Website / Graph Explorer / Twitter / Blog / Linkedin / Everest / Discord / Telegram / Newsletter

日本版Twitter / 日本版Medium / 日本版Telegram

--

--

The Graph Japan
The Graph Protocol Japan

オープンAPIによる分散型アプリケーションを可能に GraphQLでブロックチェーンデータをクエリする為のインデックスプロトコルです