The Graphがレイヤー2のブロックチェーンに拡大:Polygonにインデックス化オープンデータをもたらす
著:The Graph Foundation
The GraphがL2サイドチェーンに拡張し、20万人以上のユーザーと90のアプリケーションを持つPolygon(旧Matic Network)のインデックスとクエリのサポートを追加しました。
これによりThe Graphは、Ethereum上のアプリケーションから、サイドチェーンを含むレイヤー2スケーリングソリューションへと対象範囲を拡大し、開発者がPolygon上でdAppsを構築しやすくなるよう、Polygonへのインデックス作成やクエリ機能も提供していくようになります。Ethereumの現状においては、Polygonのようなレイヤー2スケーリングソリューションの有用性を強調するものとなっています。The Graphは、開発者によるスケーラブルな分散型アプリケーションの構築をサポートするために、Polygonのエコシステムにインデキシングをもたらすことなりました。
Polygonは、90以上のdAppsと約700万のtxns、約20万人のユニークユーザーを保有しており、Polymarket、Aavegotchi、Decentral Games、Neon DistrictなどのトップdAppsの高品質なユーザーエクスペリエンスを可能にしています。Polygon上の開発者は、サブグラフのオープンAPIを構築・公開することができ、アプリケーションがGraphQLを使用してクエリを行うことができます。
これは、Uniswap、Synthetix、Aragon、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、AAVE、Decentralandなどのアプリケーション向けに8,000以上のサブグラフを構築してきた10,000人以上のアクティブな開発者からなるThe Graphのコミュニティと連携していくことにより機能性が向上します。The Graphは現在、EthereumとIPFSからのデータのインデックス作成をサポートしていますが、今回Polygonのサポートの追加が実現したことは、The Graphの拡張とPoAの始まりであり、より多くのレイヤー1ブロックチェーンとレイヤー2チェーンが今後リリースされていくことになります。
Polygonは、Ethereumのスケーリングとインフラストラクチャ開発のために構造化されたユーザびいてぃの高いプラットフォームの1つです。Polygonにリブランドしたことと並行して、PolygonはEthereumのレイヤー2アグリゲータとなり、サイドチェーン(スタンドアロンまたは共有セキュリティ)を含む複数のL2スケーリングアプローチと、zk Rollups、Optimistic Rollups、Plasmaのようなスケーリングアプローチを組み合わることが可能です。コアコンポーネントはPolygon SDKであり、Plasma、Optimistic Rollups、zkRollups、Validium、Matic POSのようなスタンドアロンチェーンの構築と接続をサポートするモジュール式で柔軟性の高いフレームワークです。大規模なEthereumコミュニティ内のDefiやNFTの開発者からPolygonのサポートに至るまで、多くの需要に対応するThe Graph Foundationは、Polygonの開発者コミュニティのためにホストされたGraphサービスを開始することを決定しました。
The GraphとPolygonのコミュニティが一体となり、分散型インターネット(Web3)コミュニティがさらに一体となることに興奮しています。
The Graph Web3のためのオープンAPIの構築
インデックス化とは、データを構造化して分類することであり、ユーザーによる検索を簡易化するための方法です。Googleはウェブデータのインデックス化の有名な例であり、ユーザーがインターネット上で情報を見つけて利用するまでの時間を大幅に短縮しています。データインデックスがなければ、ユーザーは必要な情報を見つけるために、生データやマップされていないデータで埋め尽くされた未整理のデータストアを手動でスクロールする必要があります。
ブロックチェーンは、スマートコントラクトのイベントやコールのようなオンチェーンでのデータ生成活動と、オラクルを介して外部データをオンチェーンに持ち込むdAppの両方を通じて、データリッチな環境になりつつあります。ブロックチェーンデータをUIに表示するすべてのdAppは、必要な情報を参照し、優れたユーザーエクスペリエンスを生み出すためにインデックス化されたデータを必要としています。
The Graph以前は、開発者は独自のインデックスコードを書き、中央集権型インフラストラクチャ上でサーバーやデータベースを保守しなければなりませんでした。インデックス化されたデータが悪意を持って、または誤って操作されたり、単一のサーバーがオフラインになったりする可能性があります。また、開発者自身がインフラストラクチャを実行するために膨大な時間と金銭的コストを費やす必要がありました。サブグラフをデプロイすることは、開発者がブロックチェーンデータにインデックスを付けるための最も効率的な方法です。
The Graphは、ブロックチェーンデータをインデックス化するための分散型プロトコルを構築することで、中央集権的なデータインデックス化の問題を解決します。分散化されたネットワークにより、ユーザーはサーバーを運用するチームを信頼する必要がなくなり、開発者は管理する必要のない信頼性の高い公共インフラにデプロイできるようになります。Graphは、Web開発者コミュニティで広く使われているオープンソースのクエリ言語であるGraphQLを使用しています。GraphQLは、ユーザーが必要とするデータを1回のリクエストで正確に取得するための強力なAPIを提供し、シームレスにデータソースを横断したり組み合わせたりすることができ、GraphQLは、Web2の開発者がWeb3で簡単に構築できるようにします。
Polygonのサブグラフ
Polygon上の開発者は、サブグラフの構築と公開が可能になりました。これにより、Polygon上に構築されたゲームやDEX、レンディングプロトコル、その他のアプリケーションは、Polygonから必要なデータを確実に見つけ出し、dAppsに直接消費することができるようになります。
Polygonの創設者兼COO Sandeep Nailwal氏は、今回の提携について次のように述べています。
“The GraphとPolygonは、開発者、バリデータ、エンドユーザーのために信頼性の高いパブリックインフラを構築するという共通のミッションを持っており、このパートナーシップはこのミッションをさらに発展させ、暗号とWeb3のコミュニティに信じられないほどの価値を提供します。”The Graph FoundationのディレクターEva Beylin氏は、次のように述べています。
“良いクリプト・エクスペリエンスの重要な要素は、ユーザーが法外な料金を払わないようにすることです。The Graphがレイヤー1ブロックチェーンに加え、Polygonのようなレイヤー2のサポートを開始することで、スケーラブルなdAppの構築が飛躍的に容易になり、チェーンをまたいでデータにアクセスできるようになります”
The Graphについて
The Graphは、分散型ウェブのインデックス作成を行い、開発者はサブグラフのオープンAPIを構築・公開し、アプリケーションがGraphQLを使ってクエリを実行できるようにします。Graphは現在、Ethereum、IPFS、PoAからのデータのインデックス作成をサポートしており、今後はさらに多くのネットワークをサポート予定です。これまでに8,000以上のサブグラフが、Uniswap、Synthetix、Aragon、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、AAVE、Decentralandなどのアプリケーション向けに10,000人以上の開発者によってデプロイされています。
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Polygon (旧Matic)について
Polygonは、Ethereumのスケーリングとインフラ開発のための構造化された使いやすいプラットフォームとして知られています。コアコンポーネントであるポリゴンSDKは、Plasma、Optimistic Rollups、zkRollups、Validiumなどのセキュアチェーンと、Matic POSのようなスタンドアロンチェーンの構築と接続をサポートするモジュール式の柔軟なフレームワークであり、柔軟性と独立性を考慮して設計されています。Polygonのレイヤー2チェーンは、90以上のDapps、~7Mのtxns、~20万人のユニークユーザーで広く採用されています。
Ethereumの開発者であれば、それは既にPolygonの開発者である事を意味します。Polygonの高速で安全なTxを利用してDapp開発に参加してみませんか?
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