The Graphインデックス化とクエリ化がFantom上で稼働

著:The Graph Foundation

レイヤー1ブロックチェーンFantomは現在The Graphを使用可能になり、Fantomの開発者はThe Graph Foundationの助成金を受けることができるようになりました。

今月初めに、The Graphコミュニティがサポートしているレイヤー1ブロックチェーンのリストを発表しました。これらのチェーンにはPolkadotNEARSolanaCeloが選定され、今回このグループにもう1つのレイヤー1チェーンを追加しました。

EVM対応チェーンFantomのコミュニティが毎週のようにハードワークを続け、統合に向けた取り組みを継続している中、The Graphは引き続き開発者とユーザーのWeb 3エコシステムの拡大に尽力していきます。

Fantomの開発者は、Graph Docsを使ってサブグラフを作成する方法を学ぶことができ、そのサブグラフはホストサービスを介してサポートされるようになります。The Graphは現在、EthereumとPOAをサポートしており、Fantom開発者による複数のブロックチェーンにまたがるデータのクエリとEthereum間でのクロススワップを可能にします。

迅速なクロスチェーン統合とデータアクセス

実際にはFantomがThe Graphにサポートを依頼してから、24時間で統合が完了しました。FantomのDeFi EthereumアーキテクトAndre Cronje氏は、Twitterでこのパートナーシップについて伝え、プロトコルのUX/UIが可能にする統合の容易さを強調しました。

その後、開発者はFantom上で分散型アプリケーションを構築するためにサブグラフをデプロイできるようになり、開発者によるデータアクセスのギャップを埋めることができるようになりました。

Fantomコミュニティが助成金対象に

The Graph Foundationでは、Fantomに貢献可能な開発者や研究者、コミュニティメンバーを募集しており、このエコシステムに積極的な貢献が可能な方を対象に、こちらからの助成金申請も受け付けています。

Web3のインデックス・クエリレイヤー

開発者がWeb2からWeb3に移行する中で、分散型インターネットはできるだけ開発者フレンドリーなものでなければならないと考えています。ブロックチェーンの相互運用性は、開発者にとってのペインポイントであり続けており、DeFiやNFT主導のアプリが増えるにつれ、複数のプロトコルやチェーンと相互運用しなければなりません。The Graphはこれらのボトルネックを解決します。開発者は他のチェーンの独自のスマートコントラクト言語を理解する代わりに、サブグラフの使用方法を学ぶだけで済むからです。

The Graphのホストサービスでは、2021年1月にクエリが110億件以上に増加し、2020年には100倍に増加しました。この量と成長はWeb3として知られる分散型インターネットへの移行を表しており、Bitcoin、Cosmos、Avalanche、Binanceスマートチェーン、Flowやその他のレイヤー1ブロックチェーンの統合も引き続き検討されています。

The Graphは、Web3エコシステムのトップレイヤー1ブロックチェーンを全てサポートし、分散型インターネットのインデックスとクエリソリューションになることを目指しています。

The Graphについて

The Graphは、分散型ウェブにおけるインデックス作成とクエリレイヤーを受け持つプロジェクトです。開発者はサブグラフと呼ばれるオープンAPIを構築・公開し、アプリケーションがGraphQLを使ってクエリを実行できるようにします。The Graphは現在、Ethereum、IPFS、PoAのデータのインデックスをサポートしています。現在までUniswap、Synthetix、Aragon、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、AAVE、Decentralandなど、8,000以上のサブグラフが10,000人以上のアクティブな開発者によってアプリケーション向けにデプロイされています。

アプリケーションやWeb3アプリケーションを構築している開発者であれば、誰でもサブグラフを使ってブロックチェーンからのデータのインデックス作成やクエリを行うことができます。The Graphを使用することで、アプリケーションはUIで効率的かつパフォーマンスの高いデータを提示することができ、他の開発者もあなたが作成したサブグラフを使用することができるようになると共に、サブグラフをデプロイしたり、Graph Explorerの既存のサブグラフをクエリしたりすることが可能になります。The Graphは、あなたがThe Graphのメインネットのインデクサーキューレーターデリゲーターになることを歓迎します。The Graphコミュニティに参加するにはDiscordでの技術的な議論をしたり、Telegramチャットに参加したり、Twitterをフォローするなどの方法があります。

The Graph FoundationはThe Graphネットワークを管理しており、The Graph FoundationはTechnical Councilにより監督されています。また、Edge & NodeはThe Graph Foundationにサービス提供する機関として機能しています。

The Graphのテストネットには、90カ国以上から2,000人以上のキュレーターと50カ国以上から200人以上のインデクサーが参加しました。The Graphコミュニティは世界中に分散しており、世界99カ国以上から4,500人以上のGRTホルダーが参加しています。GRT保有者なら誰でもデリゲーターになることができ、現時点でThe Graphネットワークには5,000人以上のデリゲーターと200人以上のインデクサーが参加しています。

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