The Graph New Era:世界のデータニーズに応えるロードマップ
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The Graphが新時代へ
The Graphの新ロードマップは、クエリやアナリティクスからLLMに至るまで、The Graphがあらゆるデータサービスのニーズに対応するという未来像を表現したものでもあります。
The Graphは2018年以来、web3を基本理念に沿ってサポートし、開発者がサブグラフを使ってアプリを構築できる環境を提供してきました。3年前にメインネットをローンチしたThe Graph Networkは、99.9%以上のクエリ成功率を達成し、ブロックチェーンデータへのアクセスを民主化するというコミットメントを証明するパフォーマンスを保持しています。
現在、ホスティングサービスと分散型ネットワーク全体で、40以上のチェーンと85,000以上のサブグラフがサポートされており、The Graphは何万もの開発者とアプリケーションにとって不可欠なプラットフォームとなっています。
しかし、イノベーションの旅はまだ終わっていませんし、未来へ向けたマイルストーンが今回紹介する新ロードマップなのです!
ロードマップの概要
新ロードマップ『The New Era of The Graph』は、The Graphがあらゆるデータのニーズに対応し、世界のデータ活用分野をサポートする新たな章の始まりです。New Eraでは、The Graphが検証可能なデータ、新クエリ言語、LLMサポートを含むweb3の増大するユースケースに対応して、同時に構築者へのより良いサービス、プロトコルの効率改善、ナレッジグラフの構築の実現を達成するものです。
ロードマップは5つコア目標で構成されて、それぞれが今後数年間の研究開発とエコシステムの成長を促進するマイルストーンとなっています。
各目標の概要は以下の通りです:
- データサービスの世界:サブグラフの枠を超えて、ネットワーク上で豊富なデータ・サービス市場を提供
- 開発者のエンパワーメント: DevExとツールの強化を通じて開発者をサポート
- プロトコルの進化と回復力: より弾力性と柔軟性のある効率的なプロトコルを実現
- インデクサーパフォーマンスの最適化:インデクサーツールと運用能力の向上によってネットワークのパフォーマンスを向上
- データの相互接続グラフ: コンポーザブルなデータと組織化されたナレッジグラフのためのツールの作成
ロードマップは、将来のサービスについてユーザーに透明性を提供し、貢献者の継続的な連携と、コミュニティが従うべきマイルストーンの設定に使用されます。Arbitrumへの移行や新チェーンの統合、新クエリ言語など、多くのマイルストーンが既に進行中で、ここで共有される他のマイルストーンも今後数ヶ月間にフォーカスされます。ロードマップのマイルストーンの進捗状況はこちらでご覧になれます。
データサービスの世界
サブグラフの枠を超えて、ネットワーク上で豊富なデータサービス市場を実現
急速に進化するweb3領域において、データは生命線であり、業界全体を前進させるダイナミックなユースケースを可能にします。サブグラフは、ブロックチェーンデータにアクセスしてDappsを構築するための標準となっていますが、データ消費方法に対するweb3の高まるニーズをサポートするために、The Graphもデータサービスを拡大する必要があります。
サブグラフやGraphQLを超える成長への総合的なアプローチを提供:
- 新クエリ言語がアナリティクスのユースケースの扉を開き、データサイエンティストとアナリティクスコンシューマーがThe Graphにクエリ可能に
- FirehoseとSubstreamsの完全な統合が、データフローの高速化とモジュール化されたデータアクセスを実現するデータサービスとして機能
- Firehoseは、EIP-4444と過去のイーサリアムデータを取得するための潜在的なソリューションを提供
- 新しい非決定論的データソースを導入
- IndexersがGraphQLや他のクエリ言語として提供できるクエリを生成するためのLLMを実現
- インデクサーのためのダイナミックなファイル共有マーケットプレイス
チェーン統合プロセスによる継続的な新しいチェーンのサポート
The Graphコミュニティは、ネットワーク経由でネイティブにアクセスできる多様で堅牢なデータサービス市場と、開発者が新しいデータサービスを追加するための許可不要な能力を構想しています。データを消費する新しい方法の市場が成長するにつれて、インデクサーや開発者が専門化して、多様なデータサービスにアクセスする機会も増えるものと想定されます。
The Graphは、データサイエンティストなどの新たなユーザーが、利便性とアクセシビリティを拡大した情報の世界を利用するための舞台を提供しまていくことになります。
開発者のエンパワーメント
強化されたDevExとツールで開発者をサポート
The Graphは、ユーザーからのフィードバックとニーズの変化に基づいて、UXとDevExを継続的に進化させてきました。開発者はweb3のアーキテクトであり、分散型インターネットを形成するエクスペリエンスとアプリケーションを作成します。
開発者中心の進化に向けたコミットメントを反映し、開発者エンパワーメントの目標の元で、マイルストーンが開発者体験に革命を起こすように設定されています:
- 課金の合理化、明確な価格設定モデル、Arbitrumへのプロトコルの移行によるガス料金の削減など、いくつかのUX強化が進行中
- 「Sunrise」の分散化に向けた取り組みによって、サブグラフをネットワークにアップグレードする際のダウンタイムがなくなり、ホスティングサービスの全サブグラフがネットワークにシームレスに移行することが保証
- 現在ホスティングサービスでサポートされているネットワーク上の全てのチェーンのサポートを提供
- GraphQL APIを改良し、高度なテストとビルド時の検証機能をGraph CLIに統合
- 専用GUIとCodegen機能を含む、Substreams用ツールの強化
これらの取り組みによって、現在のワークフローが改善されるだけでなく、サブグラフを扱う開発者のパフォーマンスと効率が向上します。このマイルストーンは、The Graphがユーザーの期待やニーズとともに進化し、世界のデータへのアクセスが堅牢かつシンプルなUXによってサポートされる未来を示すものでもあります。
プロトコルの進化と回復力
より弾力性と柔軟性を持つ、効率性なプロトコルに向けた改良
プロトコルを継続的に進化させ、弾力性、柔軟性、効率を向上させることは、The Graphを利用する開発者にとって重要です。プロトコルの進化と回復力の目標は、分散化、パーミッションレスのイノベーション、効率の向上、信頼最小化へのコミットメントを強調するものです:
- Scalarと呼ばれるTimeline Aggregation Protocol (TAP)によるネットワーク参加者のための新決済システムの導入
- Graph Horizonを導入し、プロトコルをよりパーミッションレス、シンプル、コスト効率よく進化させ、デリゲーションを改善
- 新データサービスやチェーンのアービトレーションをモジュール方式でサポート
- 新データサービス(開発者やデータサイエンティストなど)専用のユーザーインターフェースを可能に
この目的は、現在のアプリケーションのための堅牢な基盤を確保するだけでなく、web3データインフラがより耐久性があり、適応可能で、手頃な価格で、信頼できる未来への道を開くものです。
インデクサーパフォーマンスの最適化
インデクサーツールと運用能力の改善によってネットワークパフォーマンスを向上
The Graphの効率性と信頼性は、インデクサーコミュニティの有効性と深く関わっています。The Graphはインデクサーの運用能力を強化し、包括的なツールを提供することで、ネットワークのパフォーマンスを強化していきます。
ここでのマイルストーンは、多くのサポートリソースと相まって、インデクサーの運用能力を最大限に増幅するように作られています。改善点は以下の通りです:
- Kubernetesに支えられた、大規模な運用に適したインデクサースタック
- インデクサーと将来のデータプロバイダーをターゲットとした、新しいデータサービスに合わせたコスト・モデリング・フレームワークの開発
- Graphixのような新ツールを活用した、自動化されたダイバージェンスチェックと合理化された検出
- Arbitrumを通じた開発者とインデクサーのオンチェーンガス料金の削減による業務効率の向上
これらの総合によって、インデクサーの権限と運用効率が向上し、インフラを拡張するために必要なツールで新しいデータサービスをサポートできるようになります。
データの相互接続グラフ
コンポーザブル・データと組織化されたナレッジグラフのためのツールの作成
データはどこからでも入手できますが、「何を信用すればいいのか」についてはどうすればわかるのでしょうか?コミュニティには、知識や情報を整理し、コンセンサスを得るためのツールが必要です。知識をよりよく表現し、互いにリンクさせることで、私たちは事実を共有し、より健全な社会の基盤を築くことができます。データから情報へ、そして人間が管理するナレッジグラフへと進化を遂げていきます。
以下の方法で構成可能で整理されたデータグラフのためのツールを作成することを目標とします:
- The Graph上のデータのキュレーションとガバナンスのための改善されたメカニズムを実装
- LLMによる自然言語処理のネットワークサポートを可能に
- コンポーザビリティによる、全データサービスへの統一されたアクセスを提供
- ナレッジグラフを作成するためのツールの導入
この取り組みは、The Graph Networkが、サイロ化されたデータサービスやサービスプロバイダーでは不可能な、真に分散化されたグローバルなナレッジグラフを実現するためのものです。このマイルストーンは、The GraphがWeb3データの様々な点を結びつけ、シームレスで統合された包括的なデータグラフを提供する未来の姿を描いています。
参加するための方法は?
この旅への参加は、実際にはかつてないほど簡単です。あなたが開発者であれ、インデクサーを目指す者であれ、技術的なバックグラウンドを持たないWeb3愛好家であれ、The Graphコミュニティに参加方法は複数あります。
まず、The Graphの様々なネットワークの役割について調べて、インデクサーやデリゲーター、サブグラフ開発者になることに興味があるかどうかを判断してみてください。
また、Telegram やDiscord、フォーラムに参加することで、世界中の同じ志を持つ仲間とつながることができます。Graph Advocateに応募したり、BuildersDAOに参加したり、コミュニティニュースレターを購読したり、多くのコミュニティイベントに参加したりすることも可能です。新しい時代の幕開けとともにweb3の進化に貢献して、The Graphと共に未来を構築していきましょう。
私たちが分散型データの展望に革命を起こすように、The Graphに参加してください!
The Graphについて
The Graphはweb3のインデックスとクエリのレイヤーであり、開発者はサブグラフと呼ばれるオープンAPIを構築・公開して、GraphQLを使ってクエリを実行できます。The Graphは現在、Ethereum、NEAR、Arbitrum、Optimism、ZkSync、Polygon、Avalanche、Celo、Fantom、Moonbeam、IPFS、Cosmos Hub、PoAを含む40以上のネットワークからのインデックスデータをサポートしており、さらに多くのネットワークが公開されていく予定です。現在までに、88,900以上のサブグラフがホスティングサービスにデプロイされ、何万人もの開発者が、Uniswap、Synthetix、KnownOrigin、Art Blocks、Gnosis、Balancer、Livepeer、DAOstack、Audius、DecentralandなどのアプリケーションにThe Graphを使用しています。
グラフネットワークの開発者向けセルフサービスは2021年7月に開始され、それ以来、800以上のサブグラフがネットワークにアップグレードされています。現在までに200以上のインデクサーがサブグラフのクエリーを提供しており、11,300以上のデリゲーター、2,500以上のキュレーターが存在し、現在まで560万以上のGRTがシグナリングに活用されています。
アプリケーションやWeb3アプリケーションを構築している開発者であれば、ブロックチェーンデータのインデックス作成やクエリにサブグラフを使用することができます。グラフを使うことで、アプリケーションに効率的かつ高パフォーマンスでデータをUIに表示でき、他の開発者もあなたのサブグラフを使うことが可能です!Subgraph Studioを使ってサブグラフをネットワークにデプロイしたり、Graph Explorerの既存のサブグラフをクエリすることができます。The Graphは、The Graphのメインネットのインデクサー、キュレーター、デリゲーターとしてどなたでも歓迎しています。Discordで技術的なディスカッションをしたり、Telegramチャットに参加したり各コンテンツをフォローして、The Graphのコミュニティに参加してください!The Graphのエコシステムには、お互いをサポートし合う開発者のコミュニティが広がっています。
The Graph FoundationはThe Graph Networkの監督機関です。また、The Graph Foundationは技術評議会によって監督されています。Edge & Node, StreamingFast, Semiotic Labs, The Guild, Messari, GraphOpsは、The Graphエコシステム内の7つのコア組織として活動しています。
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