The Living(リビング)では、場を訪れた人たちとの会話のきっかけや、再度この場所に訪れるきっかけとして、図書カード、つまり本の貸出のためのカードをつくりました。

本は、新たな気づきやそれまでとは違った考え方に出会わせてくれます。本そのものからの情報だけでなく、本を介して人と出会い、つながりが生まれるきっかけにもなります。

本がきっかけとなって、親しい友人関係が生まれたり、会話のきっかけになったり。ときには土地の歴史や地域を見る目が変わったりすることも。人生の糧となったり、社会を見る視点が変わったりと、本を通じて生まれた豊かな体験すべてが、その人個人を形成する一要素となっていく。

本のある暮らしが、その人の普段の体験や行動に小さな変化を及ぼしてくれます。本を読んだ瞬間は実感はなくても、過去を振り返ったときに本の大切さに気づかせてくれるはずです。

The Livingにある本のほとんどは、私が個人的に所蔵していた本です。仕事で地方に行く機会も多いため、各地の古本屋で出会った本や雑誌、その地でしか手に入らないローカル情報がまとまった本なども最近では増えてきました。

比較的、僕の興味関心のものが中心ですので、一般的な書店や古本屋に比べると多少の偏りがあるかもしれません。そのかわり、所蔵された本のほぼ全てはなにかしら興味のアンテナにひっかかったもののため、(中には積読もありますが)中身に関しての説明は対応できます。読みたい本がわからない場合、その人の最近の興味関心や悩みなどをお聞きして、本を選書することもできます。

本を読むだけでなく、その人個人が持つ考えや思考をお聞きし、そこから色んな対話をしていく。そのきっかけとして本だと捉えてもらえるとうれしいです。もちろん、読んだ本の感想も聞いてみたいですし、逆に、お薦めの本を教えてもらえるとうれしいです。

最近では、ご近所に住んでる方がご自宅にある本を寄贈される方もいらっしゃいます。いまでは希少な年代物の本も時に目にします。寄贈される方は、本が本として誰かの手に渡って読んでもらってほしいという気持ちがあり、そうした気持ちに少しでも応えられるといいな、と思っています。

リビングにある「本」は、ジャンルでいえば、時代物やSFの小説、エッセイ集、哲学書、ビジネス書、などなど。単行本や文庫だけでなく、雑誌や地域で発刊されているローカルメディアやタブロイド、映画や舞台のパンフレット、画集や写真集などもあり、それらを含めて広く「本」と呼べるものが置いてあります。

この「The Living Library」というブログは、The Livingで本を手に取った方々からの感想なども含めて、本を借りた人たちや、このスペースを利用する人たちなど、私だけでなくさまざまな人に書いてもらおうと考えています。紹介といっても、いわゆるな書評という形だけでなく、本とその人個人の関係が書かれた内容になるといいな、と思っています。

紹介された「本」は、基本的にThe Livingにあるものです。なので、興味を持った方、読んでみたいと思った方は、ぜひリビングまで足を運んでいただければ。ソフトドリンクやコーヒーなどもお出ししていますので、ドリンク片手にぜひ語り合いましょう。

また、定期的に「読書会」やビブリオバトルのような本の紹介イベントなども実施していきたいですね。ぜひ、企画したい方がいればご連絡ください。ゆくゆくは、ブッククラブのようなコミュニティをつくり、みんなで本を読みながら議論したり意見交換をしたりする場にも発展していければ。

場をきっかけに本と出会い、本をきっかけに人と出会う。本の感想をシェアすることから新たな気付きや発見が生まれる。それらをつなぐ媒介としての場のあり方を模索してみたいと思います。気になった本があれば、気軽に訪れ、手にとって読んでみてほしいですし、そこから借りていくもよし、自身で購入するもよし。本をきっかけとした新たな交流を生む場になれば。

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