🇯🇵|The Abyss DAICOスマートコントラクトの手引き

皆様 私どもがDAICOスマートコントラクト初版を公表してからしばらく経ちました。2か月余の渾身の作業により、より安全で透明性の高いDAICO実施を目的として新しい項目を追加したほか、効率が悪いとみられた点については削除しました。技術上の改良により、スマートコントラクトは相応の進化をとげたといえましょう。今回、新版DAICOスマートコントラクトの手引きを公表しますので、ぜひともよく熟読のうえご検討ください。

新版は Githubで完全公開されており、定評のある独立監査会社New Alchemy (2018年4月7日時点での顧客からのマーケットキャップ合計$1 999 386 274)による監査をうけているところです。下記で今回のDAICOの流れがどのようなものになるかを詳しく解説いたします。

Abyssトークンセール (DAICO)期間中、4つのスマートコントラクトが適用されます:

  • クラウドセールコントラクト(Crowdsale contract — TheAbyssDAICO)。 スマートコントラクトはクラウドセール専用となり、クラウドセール期間終了後は適用されません。
  • ファンドコントラクト (Fund contract — Fund + PollManagedFund)。 このスマートコントラクトは出資されたETHの備蓄を目的とします。
  • トークンコントラクト(Tokens contract — ABYSS)。主要のスマートコントラクトで、クラウドセール期間終了後から機能します。
  • 予備ファンドコントラクト(Reservation Fund contract — ReservationFund)。グレーリスト参加者から出資されたETHの備蓄を目的とするスマートコントラクトです。

トークンコントラクトはクラウドセール展開後に作成します。これはトークンのうち、ブロックされてクラウドセール終了まで移動しないものを生成するためのものです。クラウドセールが成功裏に終了(最低限のソフトキャップレベルを達成)すれば、トークンのブロックは解除されウォレット間の移動も自由になります。

予備ファンドとグレーリスト(Greylist)

予備ファンドコントラクト(Reservation Fund contract)は、グレーリスト出資者のETHを備蓄するためのものです。

私どもは、KYC/AML手続き完了以前にETHを送金するオプションを追加しました。当該の出資者は、送金手続き後グレーリストに登録されます[原典を参照].

KYC/AML手続きが間に合わないけれどもボーナスプログラム有効期間中にETHを送金するという方の場合、ボーナスは送金日時点で確保されます。KYC/AML手続きが無事完了した時点で、その方の名前はグレーリストからホワイトリストに移動し[原典を参照]、従いその出資金は予備ファンドコントラクトからファンドコントラクトの対象となります。その後、購入トークンおよびボーナストークンが獲得できます。

グレーリスト支払い手続きのイラスト

ハードキャップは、ホワイトリスト記載参加者の出資金のみで計算します。万が一KYC/AML審査をパスできなかった(間に合わなかった、その前にハードキャップ達成してしまった)場合、クラウドセール終了後に返金手続きをして出資金の返還を受けることができます[原典を参照].

グレーリスト出資金返還のイラスト

クラウドセール

投資後、コントラクトが以下の公式と投資額とが適合することを確認します[原典を参照]:

初日
二日目以降

出資がクラウドセール開始から終了までのデルタタイム以内に行われた場合、該当するトークン額(ボーナストークン額を含む)はトークンセールコントラクトにより生成され、ETHはファンドコントラクトで送金備蓄されます。このスキームはクラウドセール終了まで機能します。

出資ETH処理のイラスト

ボーナスプログラム

クラウドセール期間中、ボーナスプログラムが機能し、トークンコントラクトによりボーナストークンを生成します。

ボーナスのイラスト

トークンコントラクトはクラウドセール終了後自動的に作成されます。これはトークンのうち、ブロックされてクラウドセール終了まで移動できないものを生成するものです。クラウドセールが成功裏に終了(最低限ソフトキャップレベルを達成)すれば、トークンのブロックは解除され、ウォレット間の移動も自由となります。[原典を参照].

クラウドセールの結果

クラウドセールの結果、ソフトキャップ達成に至らない場合またはソフトキャップを達成する場合とが想定されます。

ソフトキャップ達成に至らなかった場合

プロジェクトのソフトキャップレベル(600万USD)に到達しなかった場合、トークンのブロックは解除されずユーザーのウォレットからほかのウォレットへの移動はできません。

ソフトキャップ達成しなかった場合のイラスト

ファンドコントラクトは自動的にクラウドセール返金CrowdsaleRefundモードとなり、出資者は投資したETHの回収が可能となります。

クラウドセール返金のイラスト

ソフトキャップ / ハードキャップ達成の場合

ソフトキャップに到達した場合、プロジェクトがハードキャップ(1800万USD+30万BNB)を達成できたかできなかったかのケースが想定されます。

収集した出資金はハードキャップレベル達成まで計算されます[原典を参照]。ハードキャップを達成しそれを超えると、出資金は出資者に返還されます。ハードキャップ達成の時点でクラウドセールは終了します[原典を参照].

トークンの配分

クラウドセールが終了すると:

  • BNBトークンはbnbTokenWalletに送金されます;
  • リファラルプログラムのトークンは、referralTokenswalletに送金されます;
  • 基金トークンはfoundationTokenswalletに送金されます;
  • 企業トークンはcompanyTokenswalletに送金されます;
  • 予備トークンはreserveTokenswalletに送金されます;
  • アドバイザートークンはadvisorsTokenWalletに送金されます;
  • バウンティトークンはbountyTokenWalletに送金されます。

企業、アドバイザー、クラウドセール、基金、バウンティ各トークンは、スマートコントラクトにより次のように配分されます:

トークン配分図
  1. 企業のABYSSトークンはスマートコントラクトにより2年間凍結されます[原典を参照]. アドバイザートークンは制限期間の対象にはならず、トークンセール終了後にアドバイザー宛に送金されます。
  2. ボーナスおよびリファラルトークンを含むクラウドセール用ABYSSトークン。クラウドセール期間中に発生したボーナストークンの額により、リファラルトークンの額は2.91%から3.64%の間となります。
  3. 基金ABYSSトークンはスマートコントラクトにより1年間凍結されます[原典を参照].
  4. 予備ABYSSトークンはスマートコントラクトにより6か月間凍結されます[原典を参照].
クラウドセール終了のイラスト

資金の引き出し

クラウドセールが終了すると、ファンドコントラクトはチーム引き出し(TeamWithdraw)モードとなり、プロジェクトチームが定期的に一程度の額を引き出せるようになります。

以下の2つの場合において、ファンドコントラクトで集めた資金が開発チーム向けに支払われます:

1. 初回引き出し

チームは、クラウドセール終了後にソフトキャップの2分の1を引き出すことが可能です[原典を参照].

この資金は法定不換紙幣に換算されます。これは、ETH価格の急激な変動に対応しプロジェクトを保護するためのメカニズムです。
初回引き出しのイラスト

2. タップ (Tap) (wei/sec)

ファンドコントラクトよりひと月当たりチームが受け取ることのできる、合理的な金額の上限です。スマートコントラクトにより規定されるプロジェクトのタップ額は、当初192901234567901 (wei/sec) = 500 ETH/月 [原典を参照]と設定されています。タップは、プラットフォーム開発プロセスをサポートするためのものです。タップが引き出されなかった場合、期をまたいで繰り越し蓄積されていきます。

タップ引き出しのイラスト

タップ増額投票 [原典を参照]

何らかの理由によりチームが増資を必要とする場合、タップ増額の是非を投票にかけることができます。

トークン保有者は、さらなる引き出しを認めるかどうかについて、ウォレットにあるトークン額(N、但しN≠0とする)に応じて投票することができます。

内蔵してある予防 (ステーク承認アルゴリズム) プロトコールにより、取引場のような大口トークン保有者による暴挙から身を守ります。個別のイーサリアムウォレットの票の重みは、一程限度のトークンにより制限されます[原典を参照]:

企業、基金、予備トークンのスマートコントラクトでブロックされているものは、スマートコントラクトによる備蓄の対象であるため、投票権を持ちません。

タップ増額投票は各月10日に実施されます[原典を参照]。賛成票「Yes」が反対票「No」を超えれば合意成立とみなします。投票期間は3日間[原典を参照]で、開始後すぐ投票可能です。システムによる暴挙を防ぐため、1回あたりのタップ増額率%は、もとの額の50%を上限とします[原典を参照].

投票締め切り後の投票は受付されません[原典を参照]:

投票確認時間のイラスト

タップ増額投票の結果は全参加者が確認することができます。

定足数

投票は、一定の定足数達成をもって実施されたとみなされます(トータルトークンサプライのX%):

但し、初回投票では定足数を設定しません(X%=0) [原典を参照]。それ以降の投票で必要な定足数は 自動的に算出し[原典を参照]、その計算式は次の通りです:

もし YesVoteTokens(賛成票トークン) > NoVoteTokens(反対票トークン) であれば、タップ増額が成立します[原典を参照]。またはその逆も然りです。

出資金返還投票 [原典を参照]

トークン保有者は、プロジェクトチームの仕事が不十分である(プロジェクトの目的を達成していない)とみなす場合、出資金残額の返還につき投票にかけることができます。

内蔵してある予防 (ステーク承認アルゴリズム) プロトコールにより、取引場のような大口トークン保有者による暴挙から身を守ります。個別のイーサリアムウォレットの票の重みは、一程限度のトークンにより制限されます[原典を参照]:

企業、基金、予備トークンのスマートコントラクトでブロックされているものは、スマートコントラクトによる備蓄の対象であるため、投票権を持ちません。

出資金返還投票は四半期ごとに一度実施します。より正確には、各年の7月1日、10月1日、1月1日、4月1日となります。投票期間は1週間で、開始後すぐに投票できます。返還は(クラウドセール終了後)2年間有効で、出資金返還投票の最終回は2020年4月1日となります[原典を参照]。

出資金返還投票日のイラスト

出資金返還投票は、(トータルトークンサプライの)トークンの3分の1の賛成をもって合意成立したとみなします[原典を参照].

出資金返還が成立する最低限の条件のイラスト

出資金返還投票で合意に至った場合、トークン保有者はそのトークンを保持し、翌月の1日までトークンをほかのETHウォレットに移動しないようにします。これで投票は完了したとみなされます。トークンが移動した場合、トークン保有者のその時点での票の重みは減少します。たとえば1000トークンを持っていた人が500トークンをほかのウォレットに移動した場合、その人の票の重みは1000トークン分ではなく500トークン分として計算されます。このロジックにより、トークンが翌月1日以前に移動した場合、返還合意成立に必要なレベルよりもトークン額が減少することになり、返還投票は合意不成立となります[原典を参照]。

翌月の1日までトークンが保持されていた場合、チームによる引き出しはブロックされ[原典を参照]、返還投票の第2ラウンドが1ヶ月以内に実施されます[原典を参照]。返還投票の第2ラウンドで合意成立した場合、トークン保有者は出資金を回収することができます。合意が成立しなかった場合は、チームによる引き出しのブロックが解除されます[原典を参照]。

2段階投票システムを導入したのは、仮想通貨市場の急激な変化を背景にトークン保有者が刹那的な(熟慮せずに)決断をすることからプロジェクトを保護する目的があります。

出資金返還が成立した場合、企業トークン、予備トークン、基金トークンをバーンしたのちに[原典を参照]、出資されたETHが返還され [原典を参照]、その際ユーザーのトークンはその日のレートで、次の計算式により買い取られます:

ETH残額返還のイラスト

出資金返還投票の結果は全参加者が確認することができます。

米国市民権保有者および在住者の扱い[原典を参照]

関連する米国安全法規により、米国に登録のある投資家に販売されたトークンは1年間凍結となります。

米国向けトークンブロックのイラスト

バイナンス(BNB)トークン[原典を参照]

私どものトークンセールでは別途設定するハードキャップがあり、それは以下の式のとおりBNBトークンで設定されています[原典を参照] :

BNBトークンは制限期間の対象とはならず、クラウドセール終了後(必要に応じ)プロジェクトのために開発チームが引き出すことができます。

BNBトークンによる出資金はソフトキャップの計算対象とはなりません。ただし、ソフトキャップ達成しなかった場合、BNBトークンは送信元のウォレットに、私どもの関与することなく自動的に変換されることが可能です[原典を参照].

出資金は全額確認し、ハードキャップを超えないようにします[原典を参照]。ハードキャップを超えた場合、出資金は出資者に返還されます。

BNBの換算率はトークンセール開始前数日内に、ETH市場レートをみて設定します[原典を参照]。BNBトークンの受付は、インターナショナルの(米国以外の)参加者からのみとします[原典を参照]。

結びに

Abyssトークンセール(DAICO)は2018年4月16日(14:00 UTC)から、2018年5月16日(14:00 UTC)までとなります [原典を参照]。

私どもはこのシステムにより、かつてないほどの安全性、透明性および制御性を確保できると確信しており、同時に不正スキームにあふれていたICOのプラクティスを刷新するものを開発し紹介する次第です。


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