中国 深圳に行ってきました(12) / 山寨の聖地 世界最大の電気街 華強北 その2

Takuya Ichise
May 31, 2016 · 12 min read

最終回です。華強珠宝世界を見てきました。

深セン(中国)ではスマホのGPSの位置が大きくずれるので、現在地が分かってないと苦労する
華強珠宝世界に行く途中で、ニセAppleStoreを見かけた。奥にGENIUS HERと書かれてる。vivoやXiaomi、サムソンを扱ってる
こちらが華強珠宝世界。この右すぐ横にあるのが筆者が泊まった華強広場酒店(ホワチアーンプラザホテル)。華強北で買い物しても、すぐ戻れるので便利
1F-2Fがおすすめ家電。3Fがゲームや撮影機材、4F-5Fがコンピュータ、6Fが深セン(世界)最大のLED売り場
こちらが6F、深セン最大のLED売り場。深センや香港で見かけた派手なLEDが多数展示
この日のランチ、華強珠宝世界の一番上の階にフードコートがあります。華強北のランチで迷ったら、ここに来るとよいかも。

昼間の華強北路。中央の道路の所々でまだ工事をやってる。
Seeedの地図の30のあたりに華強北の新商品を集めて展示しているアンテナショップがある。Makeblockなどの商品がここで買える。
本日最後のお店。賽格通信市場、地図の8のあたりにある。スマートフォンアクセサリーのメッカ。
どこのビルも、1階にはキャッチーな商品を高値で置いてある。上に上がるほど同じ商品でも値段が下がる。
賽格通信市場は全4階。低層のビルに小規模ショップが密集して入ってる。
スマホケース、VRグラス、小型のガジェット、カメラやスマホの三脚、メモリーカードなどが尋常じゃない数置いてある。
1店舗ずつ見て回るのは大変だけど、お宝が沢山眠ってる。隅から隅まで見るべし
こちらはiPhoneのLightningケーブルが偽物か本物か判定するガジェット
VR CASEというVRグラスを取り扱ってるお店が多かった。

ここまでで華強北の探索は終了。半日かけて回りましたが、全然足りませんでした。次回行くときは、華強北の時間をもっとガッツリとるぞ

夕飯。華強広場酒店の近くの中国料理店へ
店内はとても良い雰囲気
味に関しては、全部美味しかったことしか覚えてない。
レモン味の白身魚。こちらも美味
これも日本人が好きそうな味付けで美味しかった。
間違いありません。
深センの根菜とキノコのスープは鉄板

深セン4日はこれにて終了。


翌朝、5日目。この日は1日目に来た時の同じように羅湖のチェックポイントを通って香港へ移動しました。

(このあと香港で3日 観光しましたが、それはあとで書きます)

とても快適だったホテルともお別れ
次回深センに来るときも、おそらくここに泊まる。立地はとてもよかった
香港へ戻るため、再び深セン側の羅湖へ
少し寄り道して朝ごはん。高須さんオススメのお店へ
飲茶が美味しい。日本で食べてきた飲茶とは別物。ここのが美味しすぎて、香港で飲茶を食べなくていいやって思ったくらい美味しかった。
深圳、絶対また来るよ

最後にまとめを書きます。


中国

中国は行く前に思ってたイメージと全く異なりました。今回 中国の工業の中心地で特に成長著しい深圳や広州を訪れましたので、これが中国と語るのは違うかもしれませんが、中国の最新鋭の姿で、数年後の中国全体の姿になる可能性が非常に高いので、これが中国だって感じで書きます。

工場やオフィスでは仕事熱心でストイックに働く人達を多く見かけました。彼らの仕事ぶりを見て、日本の熟練工と似た印象を受けました。あと私が実際見たわけではないので勝手なイメージにはなりますが、日本の戦後成長期のモーレツな働きぶりに近いものも感じました。

日本のメディアで「中国は〜だ。でも日本は〜だ。日本は素晴らしい」みたいによく言われてますが、一昔前は実際そうだったのかもしれませんが、中国はここ十数年で様々な先行されていた分野で一気に追いついて、日本を並ぶ間もなく一気に突き放して2、3周回遅れにしてるのが現状じゃないかなと思います。馬力、脚の鋭さが日本と全然違います。

中国国内の情報が金盾によりネットにあまり出てこないのと、あとはあまりに成長速度が速すぎるのが理由で、日本は中国の全貌を把握できてないんじゃないかなと。日本のメディアに出てる中国の情報はかなり古いです、安い速い雑の中国のイメージは古すぎます。見に行けば中国がどれだけ凄いか(人、政治力、都市、文化レベル…)がすぐ分かりますので、見に行くことをオススメします。


なんでこんなに成長が速いんだろうと思いましたが、国や市が余計なことをしないのが大きいんだと思います。深セン市が特区でお金を入れて作った肝いりの箱物は、日本と同じようにうまくいってませんでした(ちょっとホッとしました)。

上手くいってるのは、中国 深圳という土地に吸い寄せられるようにして集まり、自然に芽が出て、伸びてから国が力を入れてガツンとお金を入れてるパターンのものでした。ボトムアップで色々出てくる下地があるのと、出てきたものをグイッと伸ばす力が中国は凄いんだと思います。

日本や米国ですぐ規制が入ったドローンやホバーボードは、深圳では普通に走ってますし飛んでますし、どこでも売ってます。自転車やオートバイを改造して電動バイク化した乗り物もバンバン走ってます。道路交通法にすぐ引っかかりそうなセグウェイっぽい乗り物も、雨の中でもお構い無く走ってます。

とにかく自由で寛容、性善説に基づいてるわけではないだろうけど、よっぽど悪いやつが出るまでは各自に任せてる。モノづくりする人にとっては天国です。共産主義なのに、民主主義の日本よりずっと自由。

日本はメディアで話題に上がったものを締め出すのが早すぎると思います。法で縛ったり規制を入れるのも時には大事ですが、多くの場合は各自に自由に任せてしまうのがいいんじゃないかな。もっと人を信用して、面白いものの良い点を認める感じにして、あと失敗に寛容にならないと、とてもじゃないけど今の中国には追いつけないと思います。

あと合理的な中国人との性格も成長を大きく後押ししてますね。メリットがあると思ったら、すぐやれちゃう。
オフィスやハードウェア設計なんかもオープンに外に見せたほうがメリットがあると思ったら、すぐ行動に移せちゃう。日本人はメリットがあると思っても古くからの慣習とかに縛られてなかなかできない。

合理的な中国人の性格は真似したいと思ってもすぐ真似できるものではないけど、見習いたいです。


中国のサービス

飲食店や小売店で注文を二度三度忘れてたり、商品が入ってない箱を渡しちゃったりなど日本では考えられない事もありましたが、悪気があるわけではなく、のんびりし過ぎのうっかりミスなのかなと思います。日本ほどせかせかしてなくて、いい意味で大らかなんでしょう。香港の慌ただしい感じより、中国のゆったりした感じのほうが私は心地いいです。

サービスの質に関してはまだ日本がまだ先行してると思いましたが、全領域で日本人が想像できない成長を続けてるので、数年後にはあっさり抜かれてるんじゃないかなとも思います。


中国の食文化

日本で今まで食べてきた中国料理は何だったんだろうと思うくらい食事は全部美味しかったです。深センの後に香港にも行きましたが、香港のほうがジャンキーで欧米風な味付けの口にあわない食事が多かったです。

旅慣れた方が中国料理が世界で一番美味しいとよく喧伝してますが、今は確かにそうだなと思います。香港まで行って、深センに行かないのは本当に勿体無いことだと思います。あと、食事で当たることは一度もなかったです。


深圳

予想以上でした。以前シンガポールに行ったことがあり、日本よりずっと進んだ未来都市だなと感じましたが、方向性は違うけど深圳でも同じ印象を受けました。深圳は元々小さな漁村だった場所がおよそ30年で今の形になったので、過去の文化が足を引っ張ってることがなくて、ひたすら前しか見てないんだろうなという感じでした。シンガポールのほうが、まだ過去の文化を大事にして過去を振り返りながら未来を作ってる感じがします。

中国バブルは弾けて、深センも去年から不景気ということでしたが、日本の東京に住む人間から見れば深センはいまだ超がつく好景気に見えました。バブル景気ってこんな感じなんだ、おそらく日本のバブルと桁が違うという感じの弾けっぷりでした。ただ、これだけ勢いのある深センも、不景気の影響で質の低い工場は潰れて、賃金は上がり続け、安い速いの戦いではタイなどに勝てなくなってるようです。この辺の感覚が予想してたのとズレまくってたので、定期的に訪れて肌で感じる必要があるなと思いました。

深圳のものづくりに関しては、思ってたよりもハードモードでないと思いました。華強北のアンダーグラウンドなマーケットで海千山千の強者と駆け引きして騙し騙されつつ部品調達したり、薬品で床がツルツルだったり人を人と思わないような工場にコネクション無しで出向いて、量産のお願いをしてるのかなと思ってました。が、部品に関しては日本より品質にバラつきがあるけど華強北よりも、もう少しまともなとこで買ってるとのことでした。

現地の人と繋がりを作るのに関しても思ってたのと結構違って、深セン全体が新参者に対して思ってたよりずっと優しい感じで、特にSeeedやHAXやJENESIS 藤岡社長などを頼ればプロトタイプ、サプライチェーンまでなんとかなりそうだとハードウェア完全素人の私は思いました。量産フェーズが大変そうだけど、頑張りまくればなんとかなるんじゃないかな。


ニコ技深圳観察会について

本当に楽しかったです。10代の頃からずっと憧れだった深圳の一人では絶対行けないような場所に、普段出会わない尖った人達と一緒に行けたので大いに刺激を受けました(一週間お休みもらって、わざわざ中国深センまで渡航して、工場やオフィス見学する人達だから尖ってないはずがない)。

まだ深センに行かれてない方には全力で参加することをオススメしたいですし、私自身もまた参加したいと思います。深圳は今世界で一番成長著しい場所なので、きっと次回訪問時はまた今回と違った驚きがあると思います。今から次回行くのが楽しみです。


最後になりましたが、ニコ技深圳観察会を企画してくださった高須さん、Seeedのメイさん、工場やオフィスを案内してくれた皆さん、そして観察会に参加した皆さんに本当に感謝です。(ここまで持ってくるのに凄い時間がかかりました 苦笑。1記事目に書けばよかった)

特に事前の準備(現地オフィスや工場とのコンタクト。参加者の取りまとめや参加者への現地情報の共有)、日英中 3カ国語での現地の案内や詳細な解説(高須さんの知識量は尋常じゃない)をしてくださり、説明で声を出しすぎてツアーが進むにつれて声がでなくなり、最終日には喉が完全に潰れてた高須さんには本当に感謝しております。(今回のツアーで一番の驚きは高須さんの無限のバイタリティです)

みなさま、また一緒にお酒飲んだり、深セン行ったり、別の国のMakerFaireに行ったり、もしくは一緒にモノづくりを楽しみましょう。


ここまで読んで深圳に関心を持った方は、ぜひ他の参加者の方のブログも読んでください。みんな尖りまくってるので面白いです。

第4回 ニコ技深圳観察会 2016年04月 感想まとめ

このブログを読んでて疑問に思った点(深圳への渡航方法など)に関しては、私で答えられる範囲であればいつでもお答えするので、気軽にの相談に連絡ください。ソーシャルのフォローなども気軽にお願いします。(Twitter / facebook


よーし、終わった。プロダクト作るぞ

HARDWARE IS HARD

Takuya Ichise / Maker Faireの参加レポートやMakeについて書いていきます。

Takuya Ichise

Written by

Senior engineer at GMO Pepabo, inc. iOS and Android engineer, and Maker. I am making a robot ball Omicro. http://omicro.tokyo

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