中国 深圳に行ってきました(3) / Seeedのオフィスを見学


深圳2日目。この日はSeeedとSeeedと提携してる工場を2つ見学しました。

Seeedについてはニコ技深圳観察会主催の高須さんが書いた本、「メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。」に詳細がまとまってるのでご一読ください。深圳、シンガポールのメイカームーブメントについて書かれたモノづくりへの情熱をかきたてる熱い本です。


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朝、ホテルのエレベータからの眺め。道が大変なことになってる。深センは新しい街だけど、排水設備は旧ソ連の設計が採用されていて、設備の基準が低いため下水道管が雨水を迅速に排水することができないようです。
ホテルのある華強北から集合場所の燕南へは最初徒歩で移動しようとしたが、雨で道路が東西に寸断されていたので断念。仕方がないので地下鉄で移動
近くの工事現場の余ったレンガで橋を作って、道路を渡る女性。自分も渡ろうとしたが、レンガが小さすぎてバランスを崩してあえなく着水。
こんなに浸水してるのに、街の人達は電動自転車に乗って無音で勢いよく走っていく
集合場所の燕南のケンタッキー
ケンタッキーで、この日の朝ごはん。ハンバーガーは肉が若干筋っぽい。

深センには日本でもお馴染みのケンタッキーフライドチキンが至る所にありました。外資系チェーン店ではケンタッキーが一番店舗数が多く感じましたが、地元勢との競争激化や去年起こった食の安全への懸念の広がりを受けて、売上高は深刻な打撃を受けたようです。

3日目の朝ごはん。お粥セットを注文、お粥はケンタッキーのチキンの味がする。揚げパンはサクサクしてて塩っけがある。どちらも美味しい。
バスで深圳市西部の宝安へ移動

Seeedへ到着。エリック・パン氏が2008年に創業した深圳を代表するメイカー支援企業で、深圳のメイカーエコシステムの中核企業。プリント基板発注サービス Fusin PCBが有名。ウェブフォームでデータをアップロードすると、簡単な基板なら10枚 $9.9、納期1週間以内で仕上げてくれる。基本オープンソースのハードの製造のみ受けてるのが面白い。
教育用の低価格ロボティックスキットにも力を入れている。
Seeedのオフィスと午後の工場の案内をしてくれたMayさん。お世話になりました。
日本のメイカーにもお馴染みのGROVEシステム。マイコンとセンサやアクチュエータを繋ぐ場合に通常はブレッドボードで回路を作ったりハンダ付けをする必要がありますが、GROVEシステムを使うとコネクタを挿すだけでセンサやアクチュエータを使った回路を作成できます。日本だとスイッチサイエンスさんなどで買えます。
GROVEシステムを使って、Arduinoを使わずにプロトタイプを作れるキットを見せてもらいました。元々マイコンなしでセンサーやアクチュエータをつなげて動かすことはできたが、以前より動かしやすくなったようです。
整然としてて開放的なオフィス。今回見学してて一番驚いたのが、オフィス内の全てのものが写真撮影OKだったこと。中国のハードウェア企業ということで、もっと秘密主義的な社風を勝手にイメージしてましたが、日本のどの会社よりも開放的、社員もフランク。あと中国政府の認可をもらってるのでSeeedオフィス内では金盾にはひっかからないようです。Slackやgithubもふつうに使ってる。
Seeedを訪れた人の写真。市場でライバル関係にあるはずのSparkFun幹部の写真も。周りに敵を作らず、「とにかく一緒に何かやってみましょうよ!」という社風。すべてのメイカーに門戸を開いていて、すべてのメイカーにあったサービスを提供できるのがSeeedのすごいところ。
オフィスの一角にある作業スペース。今回は見学ができなかったが、Seeedには「アジャイル・マニュファクチャリング・センター」という工場があり、多種のパーツを社内に常時ストックしあって、部品調達の時間をかけずに迅速に試作・生産することができるようです。
オフィスの入口に飾ってあるLEDがスマート。
守護神?
オフィス見学後は、Seeedオフィス近くの共同食堂でランチ。1元(16円くらい)、2元、5元、7元、9元のおかずが並べてあって、それを選んで食べる方式
キノコのオイスター炒めとひき肉とピーマンを炒めた無難なものを注文。中国はきのこ料理が美味しい。

Seeedを見学してて一番面白いなと思ったのは、ソフト分野より閉鎖的で秘密主義的であると思ってたハード分野の企業が、日本で自分が今まで見てきたソフトウェア企業よりオープンであり、アジャイルな開発を実現しており、先進的なビジネスモデルで収益をあげてて、そして深センのものづくりエコシステムの中心に位置してた点が面白かったです。

中国の深センという土地にあるから実現できたというのが非常に大きいと思います。手法やビジネスモデルだけ持ち帰っても日本でうまくいく気はしませんが、国・地方のあり方を変えることを込みで考えれば、日本のソフトウェア業界の未来へのヒントが沢山詰まってるなと感じました。

日本はシリコンバレー至上主義や日本のモノづくり万歳をやめ、今一番勢いと変化がある中国のハードウェア産業やその歴史から優れたものを学び取り入れる必要があるのかもしれません。

まだ、つづきます。

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