台北に行ってきました 2018(4) / Maker Faire Taipei 2018(後編)自ブースの様子
台北旅行 3日目、4日目。Maker Faire Taipei 2018のレポートを書きます。前編では会場の様子を紹介しました。
後編では自分の展示がどうだったか書きます。
自分の展示の様子
今回もロボットボール omicroを持っていきました。
2週間前のMaker Faire Shenzhen 2018での展示から以下を変更しました。
- 子供が1mくらいの高さからロボットボールを落とすとフレームが割れるので、落とされても割れないようにするためフレームや基板周りを強化。Elecrowのレーザーカットサービスで作ってるアクリルフレームの厚みを変更。過去の展示での割れ方を分析して、アクリルのカット方法を変更。
- モーターとモータードライバを耐熱電子ワイヤー(撚り線)でつなぐ際に撚り線にはんだをコーティングしてたが、外から大きな衝撃が加わると瞬断する。あと長時間展示してると半田クラックが発生する。ワイヤーとハンダ部分のダメージが本体の不安定動作の引き金になる事が多かったので、ワイヤーの先端部分に小型の裸圧着端子(TC形)棒形を圧着金具で追加。
- スマホアプリを修正。iCade規格のゲームコントローラーで操作したときに連続したコマンドが受け付けられず動きが緩慢だったので、左に回る操作をしながら停止動作をキャンセルして、そのまま直進するみたいなことをできるようにした。
- Apple Watchアプリのハンドジェスチャのジェスチャ判定閾値を変更。誤動作を起こしにくくした。
なぜ展示したか
去年 Maker Faire Taipei 2017で展示して、現地の面白い人といっぱ繋がれたので再度出展しました。去年仲良くなった方とは今も交流が続いてます。日本と文化が近いので、他の国より密な交流ができるMaker Faireです。
国内旅行と大して変わらない旅費で参加できるのもポイント高いです。
出展料
個人での出展でしたが今年も出展するのにお金がかかりました。Maker Faireで出展料がかかる場所は珍しいかもしれませんが、場所は素晴らしいので払う価値があります。
1人でブースを借りると出展料が高くついてしまうので、今年もNico Tech Bというチームを結成して4名で参加しました。ブース代は以下の通りでした。
- ブース代は1ブース NT$ 1000 、2ブース用意したので NT$ 2000。
- テント代はNT$ 1500(屋外ブースだけがこれを請求されました)
- デポジット NT$ 3000(デポジットなので2日間出展するとお金が返ってきます)
運営に事前に振り込むように公式サイトには書かれてるのですが、現地で現金払いできます(クレジットカードは不可)。
1日目
1日目、天気は曇り。朝は前日と同じ永和豆漿。会場近くではここが一番のお気に入りです。
展示準備完了。
深圳の教訓から強風に飛ばされないようにするためプレートは今回から全て横に変更。
コンクリの上でロボットボールを動かすと、すぐに球体が傷ついてしまうので、木の床の上でomicroを動かしました。
途中からブースにいちいち戻るのも面倒になったので、展示説明プレートとプロダクトカードも木の床の上に移してしまいました。
低い場所に置いといても、説明は読んでもらえるし、カードも持っていってもらえました(2日間でプロダクトカードは150枚は全て配布しました)
Apple Watchでの操作が反応が良かったので、子供が触りが立ってる時はコントローラーを渡してしまって、それ以外は手が動く限りハンドジェスチャで操作してました。
お昼は会場近くの上台北小館で牛肉麺。
夜は松江自助火鍋へ。
2日目
2日目朝は宿近くの國賓鹹粥へ。
お粥が有名なお店で去年来た時はお粥を頼みましたが、今年は魯肉飯(250円)と牡蠣が大量に入ったスープ(100円)を注文。
台湾は朝ごはんが美味しい国の一つですが、その中でもこちらのお店はレベル高いです。
2日目の午前中は客の入りが少なくて心配しましたが、お昼過ぎには屋外ブースにも人が来るようになってて安心しました。
欲を言えば、屋外ブースと室内ブースの展示数のバランスが悪かった気がします。もう少し屋外のブースにも人が流れるよう運営には配慮してほしかったです。
Apple Watchを使ったハンドジェスチャ操作は動かしてるのを見せても何故動いてるのか分からない人もいるいるようです。
この子供たちは念力で動かしてると思ったみたいで、一生懸命ボールに向けて念力を送ってました。
お昼は八徳電気街の老徳記というお店でランチ。
午後も引き続き展示。
夜は会場近くの韓国料理屋で打ち上げ。
一緒に展示したNico Tech Bのみなさん、ありがとうございました。
まとめ
台北は今年も個人よりハッカースペースや教育プラットフォームの参加が目立ちました。STEM教育色が強くて一見すると他のアジアのMaker Faireと近い感じもするんですが、出展してるプレイヤーには違いが出てきたなと思いました。例えばシンガポールのMaker FaireはSTEMを強く打ち出してるんですが、それでお金儲けしてやろうという感じはそんなになくて、それに比べると台北はビジネスで出してる方が多い気がしました。
行儀がよい展示が多かったです。変な方に突き抜けたものは大体日本から参加してた方の展示でした。
屋外展示が極端に減ったのは残念でした。去年外で展示してた台湾の大学生達の展示を今年も楽しみにしてました。最高の雰囲気だった芝生エリアがなくなってしまったのも残念。来年はもとに戻してほしいです。
自分の展示については、深圳から2週間の間にうまく修正できたと思います。スペースの都合でやむを得なくではありましたが、床展示で人の目を集められると分かったのもよかったです。
以上、Maker Faire Taipei 2018のレポートでした。
5日目に続きます。