深圳に行ってきました 2019 (2) / Maker Faire Shenzhen 2019 前編 会場の様子

Takuya Ichise
TAKUYA ICHISE
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10 min readDec 1, 2019

深圳2日目、この日から2日間はMaker Faire Shenzhen 2019で展示をしてきました。1記事にまとめると長くなるので、前編では会場の様子をお伝えし、後編で自分の展示について書こうと思います。

追記:このエントリはShenzhen Advent Calendar 1日目です。参加お待ちしてます。

Maker Faire Shenzhenを訪れたのは2016、2018年に続いて今回が3回目でした。展示は2018年に続いて2回目。

2016年の時はDIY・スタートアップ色が強くて、深圳らしいMaker Faireだと感じました。2018年に訪れた時はSTEM色が強まってて、大丈夫かと心配しましたが杞憂でした。2019年はDIYとスタートアップ、STEM、海外展示が全てバランスよく配置されてて、ちゃんと深圳らしいMaker Faireになってました。

以前参加した時に書いたレポートは下にまとまってます。

出展者数と来場者数

出展数は108組、日本だとMini Maker Faireより少し小さいくらいの規模感ですが、クオリティの高い展示が多かったので見てて物足りない感じはなかったです。自分で展示してると130ブースくらいが全て見て回る限界だったりします。

来場者は主催者発表によると3万人以上。僕が訪れた中で1番人が多かった 2016年のMaker Faire Shenzhenの2日間の延べ来場者数が10万人なので、それと比べるとかなり減った印象ですが、展示してて人が少ないと感じることはなかったです。

3万人は少なく見えますが、ビッグサイトで過去最高の600組が展示したMaker Faire Tokyo 2018が来場者数 2万なので、日本よりは全然人多いです。展示中に人が全く来ない時間はなく、これまで展示したイベントの中でもTop 3に入るくらい人は多かったです。

会場の様子

Maker Faire Shenzhenは世界のMaker Faireの中で唯一毎年会場が変わります。今回の会場になったのは深圳市南山区の万科云设计公社( Vanke Design Commune)でした。ここは複数の設計系の企業が入居してる施設で、Maker Faire Shenzhenの運営をしてるSeeedの子会社 柴火創客空間が運営するMaker Space x.factoryもこの施設の一角にありました。

会場レイアウトは会場はAからFに分かれてました。Aはスタートアップ、Bは企業ブース、C〜FがMakerブース。

A スタートアップ

WS2812で有名なWorldsemiやM5Stackなどの企業がブースを構えてました。

Worldsemiが展示してたWS2813B-2020を使ったディスプレイ
全てのサイズを点灯して確認できる

子猫型オープンソースロボットのPetoiが人気でした。会場で販売はしてなくて、現在Indiegogoでのみ商品の販売を行ってるようです。

人形ロボットの展示が多かったです。Huaxinjing Technologyはゲームコントローラーで操作可能な人形ロボットを戦わせるRobot Combatというパフォーマンスを行ってました。

LILYGOという会社はESP32を使った小型のM5Stackのような製品を売ってました。

B 企業ブース

入り口近くの1番いい位置に設置されたブース。SeeedやDigi-Key Electronics、柴火創客教育がブースを構えてました。

C Makerブース

学生さんやFabSpaceがブースを構えてたエリア。

香港から参加したYan Chai Hospital Lan Chi Pat Memorial Secondary SchoolはLarge table tennis LED display screenというピンポン玉を使ったディスプレイを展示してました。

以前香港に住む方から香港の人たちは深圳に行ったことがない人が多いと聞きましたが、若い年代や学校とかではそうでも無くなってるのかなと思いました。

Large table tennis LED display screen

下の写真のエリアでは中学生くらいの子どもたちが自作のプロダクトの販売をしてました。

D Maker ブース

個人のMakerや学生さんが展示してたエリア。ここだけ会場内で少し分かりづらい場所になってたのが残念でした。

PiSugarはRaspberry Pi Zero用のバッテリモジュールを展示してました。Raspberry Pi Zeroを使ったポータブルデバイスを作る際に良いモジュールが見つからなかったので、自分たちで作ったようです。

PiSugar

E Makerブース

中央奥の中庭みたいになってる開けたエリア。モビリティ系展示が多かった。

keitaさんは今年もモビリティを展示。今年展示したMobility for chckenはクラウドファンディングへの掲載も考えてるようです。

超音波センサーに反応する小型のテオヤンセン風ロボット
ボストン・ダイナミクス風のロボット

F Makerブース

海外から参加した出展者が多く展示していたエリア。自分もこのエリアで展示しました。

DFRobotの逗逗虫は6本足が回転して動く機構。中のフレームは平面のプラバンに折り目をつけて作ってる。

火が出る帽子 Flamethrower Hat Showが注目を集めてました。カセットコンロをマイコンで制御してて、火が他のものに引火しないように安全装置もつけてるとのこと。

Maker Parade

1日目と2日目に日本のMaker 有志によるMaker Paradeがありました。

Maker Faire Shenzhen 2019 後編に続きます。

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Takuya Ichise
TAKUYA ICHISE

🗻Engineer, Maker 🎥http://youtube.com/@tichise