深圳に行ってきました 2019 (4) / ニコ技深圳観察会 第9回に参加

Takuya Ichise
TAKUYA ICHISE
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9 min readDec 2, 2019

深圳4日目は ニコ技深圳観察会 第9回に参加してきました。

ニコ技深圳観察会とは

技深圳観察会はTAKASU Masakazuさん主催の現地集合・現地解散、お金は全て割り勘、参加後のブログ必須の深圳周辺のエコシステムを体験しに行く観察会です。

自分は2016年春の第4回に参加したので、今回が2回目の参加でした。深圳観察会自体もしばらくお休みしてて、久しぶりの開催だったようです。

以前参加した時のレポートは以下にまとまってます。

深圳から東莞へ移動

集合は朝 8:00、集合場所は華強北にあるプラザホテル。参加者は合計30人。そこからはバスで深圳の西部にある東莞市にあるWorldSemi社へ向かいました。

深圳から東莞へ向かう途中の景色
东莞市大岭山镇に到着

WorldSemi

最初の目的地のWorldSemiに到着。ここはNeoPixelと呼ばれるマイコンで操作できるプログラマブル RGB LEDで有名な企業です。このLEDは世界中で使われてて、自分もここの会社が作ってるWS2812という型の LEDを展示でいつも使ってます。

WorldSemiの玄関
エントランスにもLEDが飾られてる。

最初はまずWorldSemiの社長の伊さんから製品の紹介と今後のロードマップを説明していただきました。

ロードマップ

今後はLED側にデータを事前に持たせておいて簡単なコマンドで光らせられる製品とかを売り出す予定のようですが、それ以外にも違った路線の製品を作ることも考えてて、どれを作ってくかはこれから決めていくとのこと。あと仕様の決まってる新商品は全て半年以内に生産開始予定で、1年先のような長いスパンで仕様やロードマップを固めることはしてないようです。伊さん、とてもアジャイルな考え方の持ち主でした。

工場見学

会社紹介のあとは、WS2812などの生産ラインを見学してきました。チップマウンターが半導体ウェハーから電子部品をプリント基板に配置してる様子を見ることが出来ました。

5G

次の目的地に向かう途中で、HUAWEIのR&D施設がある松山湖の近くを通りました。HUAWEIのお膝元ということもあり、周辺には5Gアンテナが大量に立ってました。

AQS

WorldSemi見学の後は※EMS大手のAQSのオフィスを見学。これまでに担当した製品の紹介を聞いてきました。

こちらの会社ではクライアントの要望に合わせて、部品調達やプロトタイプ設計、量産、マーケティングなどの業務を行ってて、Kickstarterで成功した動くチェスや本型のライトなんかは、ここが請け負った製品のようです。

※ EMS = Electronics Manufacturing Service の略であり、電化製品の受託生産を行うサービスのことです。

社員の方と名刺交換したのですが、その中の1人が、Maker Faire Shenzhen 2019で自分の展示を見てくれていたようで、「君のプロダクトを見たよ」と声をかけてくれました。EMSはプロの製造業集団でMaker FaireのようなアマチュアDIYのイベントとは無縁の印象でしたが、深圳ではその距離が他の場所より近いと感じました。

King Credie

その後はKing CredieというPCB製造を請け負ってる会社の工場を見学。一連の工程を見させていただきました

PCBの製造工程については、以前こちらの記事でも取り上げてます。その時訪れた深圳市豊達興線路板制造有限公司よりアナログな工程が多かった気がしました。

JENESIS

ツアーの最後は、3回目の訪問のJENESISを見学。

前回訪れたときのレポートはこちら

JENESISは前回からまた場所が移転してました。訪れるたびに工場が移転・拡大していて驚かされるんですが、今回もまた大きくなってました。

工場では12/6に発売予定の新型のPOCKETALK Sの製造ラインが、稼働中でした。

バスが行き先を間違えてて、JENESISに到着したときには夜の21時を回ってたんですが、その時間でも工場はフル稼働してました。現在は週7で24時間体制で稼働だそうです。藤岡さん、忙しい中 工場を見せていただきありがとうございました。

懇親会

観察会終了後は懇親会に参加。

5日目に続きます。

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Takuya Ichise
TAKUYA ICHISE

🗻Engineer, Maker 🎥http://youtube.com/@tichise