Maker Faire Seoul 2023に行ってきました : 1日目 明洞と昌徳宮

Takuya Ichise
TAKUYA ICHISE
Published in
Nov 19, 2023

この日は、仁川からソウルの中心部へと向かいました。まず最初に訪れたのは、色とりどりのネオンサインや賑やかな人々で溢れる明洞です。この地区は、ファッションブティック、コスメショップ、そして多様な飲食店が立ち並び、ソウルの若々しいエネルギーを感じさせます。

明洞を満喫した後、歴史的な昌徳宮へと足を運びました。昌徳宮は、1405年に建立され、正宮である景福宮が焼失した後の270年間、朝鮮の政務の中心地として機能しました。伝統的な韓国の建築美を堪能するとともに、朝鮮王朝の歴史に思いを馳せることができました。

この日の経験は、ソウルのダイナミックな現代性と豊かな歴史が融合する様子を存分に味わうことができるものでした。

雲西駅

ソウル 1日目は宿のすぐ近くにある空港鉄道(A’REX) 雲西駅からスタートしました。雲西駅は仁川空港から近く、トランジット利用者にとって非常に便利な立地にあります。空港泊やソウルまでの移動に比べて、時間的にも経済的にも効率的な選択となってるため、トランジット目的での利用者が利用しやすいホテルが駅周辺に多くありました。

駅前で以前中国でよく見かけた乗り捨てOKなタイプのレンタサイクルも見つけました。

構内ではスマートライブラリを発見しました。このスマートライブラリはソウルの他の場所でも見かけました。

空港鉄道の七面草

雲西駅から出発し、西海を横切る永宗大橋近くで七面草の壮大な景色に遭遇しました。西界周辺は干潟で、生物多様性の宝庫として知られている地域で、洗練された大都市の印象の強いソウルの別の面が見れました。

WOWPASSカード

ソウル駅で4号線に乗り換える際に、渡航者向けのデビットカードとSuica機能が付いたWOWPASSカードを入手しました。便利そうなこのカードですが、有効期限が短く、T-Moneyは別チャージという点が少し使いづらかったです。国際クレジットカードが使えない場面で便利だと思って入手しましたが、手持ちのクレジットカードが屋台を除くほとんどのお店でも使えたので、デビットカードとしてではなく交通系機能としてだけ使いました。

明洞での宿泊と食事

この日の宿は、食明洞のWons Ville Myeongdong Hotelにしました。明洞駅や忠武路駅、南山韓屋村に歩いていける立地で40000ウォンほどだったので、即決でした。シングルタイプのゲストハウスルームと書かれてましたが、室内にシャワーとトイレがあったので、ほぼホテルルームでした。スタッフの丁寧な対応が心地よく、館内も清潔な良い宿でした。

Wons Ville Myeongdong Hotel

遅めの朝食は宿の近くの神仙ソルロンタンで名物のソルロンタンを楽しみました。空腹には骨付き牛肉を煮込んだやさしいスープと美味しいキムチが最適でした。

神仙ソルロンタン

明洞聖堂

食後、私たちは明洞の賑やかな通りを歩きながら、明洞聖堂へと向かいました。この教会は韓国で最初に作られたレンガ造りの建物で、ゴシック様式の美しい建築が特徴です。多くの観光客で賑わっているこの教会ですが、私が訪れた金曜日は比較的空いていました。

明洞
明洞聖堂

昌徳宮:朝鮮王朝の栄華と自然の調和

次の目的地は、地下鉄に乗って移動した後、昌徳宮(チャンドックン)でした。この宮殿は、朝鮮王朝500年の都ソウルにある五大王宮の一つで、1405年に第3代王太宗によって建てられた歴史ある離宮です。正宮である景福宮が焼失したため、270年にわたって政務の中心地となりました。

昌徳宮は、王朝時代の栄華を色濃く残しつつ、周囲の自然と見事に調和した建築と庭園が特徴です。500m×800mという広大な敷地には、13棟の宮殿が建ち並びます。中でも、昌徳宮の正殿である仁政殿、政務が行われた青い瓦の宣政殿、そして日本の皇室から朝鮮王家に嫁いだ方子が晩年を過ごした楽善斎などが主な見どころです。

私自身、『チャングムの誓い』や『トンイ』、『イサン』などの韓流歴史ドラマのファンであるため、ドラマの世界が目の前に広がっているようで、興奮を隠せませんでした。まるで、ドラマで流れていた劇中歌「オナラ」が頭から離れないほどでした。

昌徳宮の敷地は非常に広く、宮殿と庭園で構成されています。特に北側に広がる秘苑(ピウォン)は見応えがありますが、そこまで見ると半日以上かかるため、今回は宮殿部分のみの探訪にしました。それでも、宮殿を巡るだけで約3時間の時間がかかりました。

安国駅近くのポチャで韓国式天ぷら「ティギム」体験

安国駅近くで遅めの昼食をとることにしました。試したのは、ポチャ(屋台風の屋内飲食店)で、韓国式の天ぷら、ティギムに挑戦しました。ティギムは、韓国独自の衣をまとった揚げ物で、野菜や魚介類などさまざまな食材が用いられます。

ポチャは、屋台文化が根付く韓国で人気のある飲食スタイルの一つです。屋台風の屋内空間で、気軽に酒や軽食を楽しむことができます。ポチャの魅力は、リラックスした雰囲気と手頃な価格、そして地元の人々との交流の場となる点にあります。

ティギムは韓国の伝統的な揚げ物で、野菜や魚介、肉などを衣で包み、油でカリッと揚げる料理です。日本の天ぷらに似ていますが、衣の種類や食材の選び方に韓国独自の特徴があります。ティギムは屋台料理としての歴史が深く、手軽に食べられる点が人気の理由です。

韓国式天ぷら「ティギム」

今回、私が試したのはいくつかの異なる種類のティギムでしたが、中でも海苔巻きのティギムは私の舌には合わなかったようです。しかし、その他のティギムは非常に美味しく、ポチャの活気ある雰囲気の中で食べることで、さらに味わい深く感じられました。

ソウルのポチャ(屋台風の屋内飲食店)では、韓国式おでんとその汁を楽しむことができます。このおでん汁は、屋台ごとに異なる味付けがされており、それぞれの特色が楽しめるのが魅力です。ティギムを片手に、この独特のおでん汁を飲みながら過ごす時間は、私のソウル旅行での特別な体験となりました。

この旅行中に印象的だったのは、ソウルで見つけたポチャでのおでん汁の味比べです。同じおでん汁でも、それぞれの屋台で微妙に異なる風味や深みがあり、まるでソウルの街を味わっているかのようでした。韓国式おでんの汁は、ティギムの油っぽさを中和するのにも最適で、食べる楽しさを倍増させてくれました。

北村韓屋村の坂道散策

ソウルの歴史的な地区である北村韓屋村にも行きました。このエリアは、伝統的な韓国の家屋、韓屋が集まる場所で、昌徳宮の西部に位置しています。坂道を登りながら、この地域特有の美しい街並みを眺めることができました。

明洞の夜:イェジ粉食でのテンジャンチゲ体験

夜は、明洞のイェジ粉食でテンジャンチゲを楽しみました。当初はサムギョプサルを食べる予定でしたが、韓国では1人飯があまり好まれず、いくつかのお店では入店を拒否されるか、最低でも2人前を注文することが求められました。この体験は、韓国の食文化の一端を示しています。多くの韓国の飲食店では、グループでの食事が一般的で、特に肉料理の場合、1人前よりも多く注文することが通常です。しかし、イェジ粉食では1人でも気軽に入店でき、韓国の定食を楽しむことができました。店主は非常にフレンドリーで、様々な国の言葉で客をもてなしており、そのお茶目な接客が好印象でした。

明洞での食費

明洞の夕食相場は、約20,000ウォンからですが、昼間は10,000ウォンから楽しめました。一方で、コンビニは日本に比べるとやや高価ですが、外食は比較的手頃な価格で楽しむことができます。

2日目に続きます。

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Takuya Ichise
TAKUYA ICHISE

🗻Engineer, Maker 🎥http://youtube.com/@tichise