Maker Faire Tokyo 2021のオンラインイベントに参加しました
2021年10月2日・3日に行わたMaker Faire Tokyo 2021のオンラインイベントに参加してきたので、それについてまとめます。
Maker Faire Tokyo 2021について
イベントの1ヶ月くらい前に告知があって、当初予定されてたオンサイトイベントが中止になり、代わりに同日程でオンラインイベントが行われることとなりました。
YouTube Live上で行われるオンラインセッションとTwitterを使った作品発表が主なコンテンツで、私は両方に参加してきました。
オンラインセッション
IAMASの小林先生に声をかけていただいて、「物理空間以外にMaker Faireを拡張することは可能か?」というテーマでオンラインセッションを行いました。
他の方のオンラインセッションはYouTubeとZoomで行ってましたが、このセッションではバーチャルMMOサービスのSpatialの会場の様子をZoom経由でYouTubeに流しました。
Spatialとは
SpatialはバーチャルMMOサービスです。3Dモデルやファイルをアップロードして、それを見たり掴んだり移動させたりしながら空間内でコミュニケーションをとれるのが特徴です。
この機能があるバーチャルMMOで、HMDを使わずにブラウザやスマホアプリでログインできるものは他に見当たらないので、私個人はこのサービスをとても気に入ってます。
SpatialはZoomと比べると不安定で荒削りなサービスで、当日にトラブルが発生する可能性は高いと考えてましたが、リスクを承知の上で、新しい発表形式にチャレンジしました。絶対に失敗できないイベントではないので試しましょうと言っていただいた小林先生には、トライの機会をいただいて感謝してます。
当日はネットワークやSpatialのトラブルが重なり、運営の皆さんや配信担当の皆さんをハラハラさせる内容となりました。ご迷惑おかけしてすみませんでした。
Twitterを使った作品発表
Twitterを使った作品発表では、Maker Faire Kyoto 2021以降に作成した作品や機能を発表しました。
Twitterでは4つの作品について触れました。
3Dプリント版 自走式球型ロボット omicro
Original Prusa Miniで部品を3Dプリントして、omicroを作り直しましたので、それについてTweetしました。omicroというのは私がライフワークで作ってる球体型ロボットです。
Original Prusa Mini+の購入までの流れと使用感についてはここにまとめてます。
仮想障害物を用いた自走式球体型ロボット omicroの制御システム
これは今回オンサイトで展示する際に目玉として考えてたものです。元々は仮想のフェンスを作ってomicroを制御したいと考えて作り始めたアプリケーションです。
やりたいことや目指すことがうまく伝わらず、ネット上での反応がいまいちだったのが残念でした。
仮想障害物を用いた自走式球体型ロボット omicro の制御システムの詳細についてはここにまとめてます。
誰でも前骨格ロボット鈴木さんになれるiOSアプリ
これはUnity ARFoundationの勉強のため、2日くらいで作ったアプリです。開発工数が今回発表したものの中で圧倒的に短いですが、一番反応はよかったです。
作り手が見せたい作品とお客さんの反応が一致しないのは、ものづくりあるあるです。ものづくりは難しいです。
誰でも前骨格ロボット 鈴木さんになれるアプリの作り方はここにまとめてます。
omicro展
Maker Faire Kyoto 2020から続けてる バーチャルSNS clusterを使ったオンライン展示会場の最新版を公開しました。今回紹介した上の作品も、omicro展のブースで確認できます。今もログインできます。
元々はやる予定はなかったのですが、オンラインセッションでバーチャル展示の話をするので、急遽前日に用意しました。
少しブースをいじったら楽しくなって、途中からは夢中になって会場を作ってました。Unityを使った展示会作りにはオンサイトイベントの会場設営に通じる楽しさがあります。
omicro展についてはMaker Faire Kyoto 2021の時にまとめてます。
まとめ
Spatialやclusterを使ってオンラインセッションや作品発表を行いました。小林先生や配信、Maker Faire運営の皆さんには貴重な機会をいただき、感謝してます。ありがとうございます。
安心安全なツールへの疑問を抱かずにそれを使い続けたら表現者としての成長が止まると思ってるので、Maker Faireでは毎回ちょっとずつ新しい発表形式にチャレンジしてます。失敗した部分もありますが、今回も緊張感を持って新しい発表形式にチャレンジができたのがよかったと思ってます。
最後に
VR展示に関してはそこそこやったと思うので、次回はAR展示にチャレンジしたいです。