Original Prusa MINI+を購入した / 購入から組み立てまで
Original Prusa MINI+を購入したので、購入前後に調べてことをまとめておきます。長いので、2記事に分けて書きます。
なぜ購入したか?
2017年頃にM3DのThe Microという3Dプリンタを買って使ってきました。スライサーがMono Frameworkに依存していて、最新のMacで利用できなくなったので、今回新しい3Dプリンタを買うことを決めました。
購入候補
以下の4つの機種のどれを買うかで悩んみました。
- FLASHFORGEのADVENTURER3
- Original Prusa i3 MK3S+
- Original Prusa MINI+
- FYSETCのPrusa MINI clone
FLASHFORGEのADVENTURER3
ADVENTURER3は、日本人Makerの方が多く使ってる安心感があって、日本語のブログ記事も多く見つかるので候補に入れてました。サイズがPrusa MINI+と比べてかなり大きいのと、トラブル発生時の修理が難しいという情報が気になって、購入を見送りました。
Original Prusa i3 MK3S+
Original Prusa i3 MK3S+は、同価格帯ではMINIと並んで最も精度が高いと評判のオープンソース3Dプリンタです。
製造してるPRUSAという会社は、以前 Maker Faire Prague 2018でプラハを訪れた際にオフィスを見学させていただいたので、個人的にとても思い入れが強い会社です。
PRUSAは世界中に利用者がいて、開発者コミュニティは世界最大です。オープンソースなので、設計データは全てネットで手に入りますし、ファームウェアやスライサーのアップデートも非常に積極的に行われてます。
以前の3Dプリンタを使ってた時に、トラブルシューティングで苦労したので、サポートがしっかりしてるこの会社の機種はずっと気になってました。
MINI+との1番の違いは印刷可能なサイズと組み立ての難しさです。印刷可能なサイズはMK3S+の方が大きいですが、自分の用途だとMINI+で問題なかったので、その点は気になりませんでした。組み立ては初めてだと2日かかるようです。実際に組み立てた方からは、かなり高額ですが、組み立て済みのものを買うことを推奨されました。印刷精度はエクストルーダーのダイレクト式とボーデン式の違いもあって、MINI+よりほんのちょっとだけ高いようです。印刷速度は値段が半分のMINI+を2台並べた方が速いとPRUSA自身が書いてたので、速度が必要になったらMINIを2台買えばいいやと思って、MK3S+の購入は見送りました。
FYSETCのPrusa MINI clone
OriginalとFYSETCのPrusa MINI cloneのどちらを買うかは最後まで悩みました。FYSETCはPrusa向けの3Dプリンタ部品を多く取り扱ってる中国のメーカーで、日本からはAliexpressで購入できます。値段はOriginalの半額以下です。
ちなみに、Prusa cloneだとFYSETCとtrianglelabの2社が有名です。本体はFYSETC、保守パーツはtrianglelabがいいという評判です。
Fysetc Prusa Mini Cloneについては以下の記事が参考になりました。印刷部品が含まれてないし、ホットエンドの性能がオリジナルに劣ると書かれてます。
トラブルが起きた時に、Originalとcloneの差異で苦労したくなかったので、今回はOriginalを購入することに決めました。
Original Prusa MINI+
Original Prusa MINI+はOriginal Prusa MINIのアップデート版です。Original Prusa MINIはPRUSAの主力商品 MK3Sの後継機で、組み立ての楽さやメンテのしやすでMK3SよりMiniをすすめる記事を多く見かけました。
購入から発送まで
1月31日にPRUSAの公式サイトから購入しました。当初の予定だと5月中旬に到着でしたが、3月4日に発送されて、3月8日には届きました。
購入時期ごとの出荷予定日や遅延理由やスケジュールが前倒しになった理由などは公式サイトにちゃんと記載されてました。手間のかかる作業にきちんと時間を割いてて、とても良心的な会社という印象を持ちました。
組み立て
Prusa MINIと一緒に送られてきたマニュアルはドイツ語だったので、PDFの英語版ドキュメントを参考にしました。
マニュアルを翻訳しながら組み立てたら、3時間くらいかかりました。全ての手順が過不足なく書かれてて、とても分かりやすかったです。
マニュアルを読んでもよく分からない場合は、動画を見るのがいいと思います。
続く。後編で、使用感について書きます。