誰のためのオフィスですか?

新オフィスビル外観

こんにちは。ご無沙汰しています、オフィスマネージャーの鈴木です。WantedlyやInstagramなどですでにご紹介させていただきましたが、先日新オフィスへの移転を行いました。場所は布問屋が軒を連ねる下町、日本橋馬喰町です。

今回の引越しにあたり前提条件だったのは「今後3年間引越ししなくていいオフィス」でした。必然的にスペースは前回のオフィスの倍必要という話になりましたが、問題はどこまでオフィスを作りこむかということでした。あまりしっかり会議室をたくさん作ってしまうと人が増えた時に困るし、かといってデスクだけ置くのも寂しいと悩んでいました。そこで今回オフィスデザイン・施工をお願いしたHako Designさんがとっても私たちらしいユニークで自由度の高いオフィスを提案してくれました。

3年後のオフィスを今デザインする必要はない

3年後40人、50人になった時のオフィスが、今15人で使うオフィスと同じ使いやすさなんてことありえないですよね。最初から壁を立ててミーティングルームをいくつも作って既成のデスクを並べてしまうのではなく、オリジナルで家具を作成し自由に配置して空間をデザインしましょう、というご提案でした。いかにも’オフィス’という空間を作りたくなかった私たちにとってこれ以上ないアイディアでしたし、何よりワクワクするご提案でした。

中でも面白いのは、移動式会議室。巨大な箱に什器用のタイヤが付いていて、必要に応じて動かせるようになっています。10人用と4–6人用の大小両方作成したのですが、男性が数人いれば動かせるので、イベントなどでスペースが必要な場合に柔軟な対応が可能です。

移動式箱型会議室(大)
移動式箱型会議室(小)

デスクも全てオリジナルで作成しました。オフィス家具専門メーカーさんのデスクはもちろんとてもよく考えられており、とても使いやすいことは確かです。ですが我々が求めるのは、柔軟に動かせてかつコミュニケーションが円滑にできることだったので、今回はプラレールのような形のデスクを作成しました。チームで顔を見ながら輪になって働くことができ、人が増えたらまた組み替えて輪を広げることが可能です。

プラレール型デスク

私の一番のお気に入りは暖簾(のれん)です。エントランスにあるロゴと我々のミッション。そして各オフィスの壁に必ず書かれているコアバリューの’Tigerspike Way’です。両方とも本物の暖簾屋さんに作っていただいたので、文字はプリントではなく白い布を濃紺に染めて作っていただきました。特にTigerspike Wayは横6メートル(!)の巨大な暖簾なのですが、レイアウトが変わったら別の場所に移動することが可能です。

エントランスにあるロゴとミッション
巨大のれん

そのオフィス、誰のためのものですか?

もちろん答えは社員ですよね。目的に合わせて作り込まれた空間は機能的だし、いいところはたくさんあります。でも私たちは作られた環境に合わせた働き方をするのではなく、そこで働く社員が「こんな使い方もできるよね」「こんなレイアウトにしてみたらどうかな」「この空いてるスペースで何かやろうよ」とアイディアが湧き出てくるようなオフィスを作りたかったのです。このベースにあるのはコアバリューの一つ、We end today excited by tomorrow (今日も明日もワクワクしていよう)です。家具や会議室を自由に動かせてレイアウトがいつでも簡単に変えられるとしたら、なんだかワクワクしてきませんか?

また、IT業界ではよくある高級エスプレッソマシーンや最新ゲーム機など高級おもちゃの類はありません。確かにタダでお菓子が食べられたり、卓球ができるオフィスって魅力的ですよね。でもそれって本当の意味で社員のためになっているんでしょうか?私たちはオフィスに何があるかよりも、そこで何をするかの方が重要だと考えています。シンプルで柔軟なオフィスだからこそ、社員のアイディアで改善できる余地がある。社員が一人一人が主役になることでより「自分たちのオフィス」という意識が生まれ、もっと良くしようという気持ちが強くなる。結果、毎日行きたい!と思えるオフィスになればいいなと思っています。

最後に

現在タイガースパイクでは、弊社のコアバリューに共感し一緒に楽しく働ける仲間を募集しています。詳細は弊社HPもしくはGreenをご覧ください。皆様のご応募お待ちしております。

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