Tigerspike Tokyo Blog

Tigerspike東京オフィスの公式ブログです。随時更新予定です。毎回UXデザイナー, プロジェクトマネージャー,エンジニアの各視点からお話させていただきます。

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UXデザインにおける「適材適所」の重要性

UXデザイナーの石塚です。

突然ですが、私はよく休日に家族や友人達とキャンプに行きます。

自然の中で美味しい食事を作って食べたり、お酒やコーヒーを片手にぼんやりと焚き火を眺めながらとりとめの無い話をするのがとても好きです。

車にテントや寝袋のほかに、アウトドア用のコンロや机・椅子を詰め込んで、静岡や山梨の温泉が近くにあるキャンプ場によく行きます。

最近はそうでもないのですが、キャンプに行き始めの頃はキャンプ場に到着してから、必要な道具が足らないことに気づくことが多かったです。

よく忘れていたものの1つがワインオープナーでした。

ある時、「料理もできたし、ワインでも飲みながら食べるぞ!」というタイミングでワインオープナーが無いということに気づくことがありました。

みんな必死になってワインオープナーを探したのですが、見つからず。

その時ワインオープナーの代替品として、マイナスドライバーを使ってワインを開けようということになりました。

マイナスドライバーをコルクの中心に挿して側面に押し付けるようにコルクを抜けばマイナスドライバーでもワインの開栓が可能であると、我々は仮説を立て、実行しました。

結果は失敗でした。

いざマイナスドライバーをコルクに刺して、抜いたその時、コルクは無残にも半分に折れ、上半分はマイナスドライバーに刺さり、下半分は瓶に残ったままの状態になったのです。

周りからは落胆と非難の声が聞こえます。中にはマイナスドライバーでの開栓を同意したにも関わらず「それ、みたことか」と責任を押し付けようとする輩まで現れる始末。

私はこの経験から2つのことを学びました。

1、キャンプに行く時は、ワインオープナーを忘れてはいけないこと

2,マイナスドライバーはマイナスネジを締めたり緩めたりするためのもので、ワインを開栓するためのものではないということ

道具には適材適所の正しい使い方があって、誤った使い方をするとよい結果は産みません。

このことは、我々が行うUXデザインに関しても同じことが言えるのではないかと最近考えています。

というわけで、またしても前置きが長くなってしまいましたが、今回はUXデザインを行う際の代表的な道具の使い方について記載していきたいと思います。

UXデザインのための道具

ポストイット・ペン・模造紙・ホワイトボード・Photoshop・Sketchなど、UXデザインをする際に我々が使う道具はたくさんありますが、我々が使う道具の中でも特に正しい使い方を求められるものは、デザインプロセス・フレームワークだと感じています。

Tigerspikeでは所謂Design Thinkingのアプローチのプロセスやフレームワークを活用することがありますが、これらはデザインのための考え方及びツールのパッケージです。そのため、正しい使い方と適切な使用タイミングを理解し、プロジェクトの目的に合わせて活用していかないと、良い結果を産みません。

書籍やセミナーで学んだことをいきなりやってみてうまくいかない場合、使用しているプロセスやフレームワークがプロジェクトの持つ課題にフィットしていないかったり、使用のための必要要件を満たしていいなかったり、道具の「用法」を正しく守っていないため、課題解決に至っていないことがよくあるように思います。

とはいえ、Design Thinkingのプロセス・フレームワークは使い方に十分気をつければ課題解決のための大きな手助けになります。過去に、欧米を中心として大きな成果を上げており、昨今では日本企業においてもDesign Thinkingのアプローチが注目を集めていることは、日々のニュースなどから皆様にも周知の事実かと思います。

Design Thinking is Bullshxt

日本でも注目を集めているDesign Thinkingによる課題解決アプローチですが、欧米ではもう少し状況が変わっています。

Design Thinkingによる課題解決及びデザインが、ビジネスの分野で本格的に活用され出してから既に10数年以上は経っていると言われています。

特に、アメリカを始めとした欧米各国ではスタートアップから大企業にいたるまでDesign Thinkingアプローチの活用がデザインの方法の1つとして当たり前になっています。

それほど普及したが故に、昨今Design Thinkingの欠点や不足点についても議論されるようになってきました。例えば、昨年のAdobe 99UにおいてNatasha Jenが “Design Thinking is Bullshxt”とかなり強烈なタイトルとともに、Design Thinkingの欠点をプレゼンテーションして話題になっていました。Jenは、Design Thinkingの共創的な課題解決プロセスにおいては、デザイナーの持つ高い課題解決スキルが活かされないと主張しています。良いデザインはデザイナーがしっかりとビジュアルに落とし込んだ上で、デザイナーだけによる高度な批評と検討が繰り返さることにより成し遂げられると。また、別のデザイナーもJenに呼応する形でDesign Thinkingの共創的なデザインプロセスにおいては、デザイナーがこれまでに培ってきた課題解決の知識や方法論を活用してアウトプットしていく環境に乏しく、プロジェクトに良い結果をもたらさないと主張しています。

Tigerspikeのアプローチ

このように、大きな成果を出し注目を集めつつ、欠点も指摘されるようになってきたDesign Thinkingですが、Tigerspikeでは独自のプロセス・フレームワークに昇華して活用しています。その上で、全てのプロジェクトにおいて同じプロセス・フレームワークを活用するということをしません。プロジェクトにおいて解決したい課題や求められる成果に合わせて、UXデザイナーがデザインプロセスや活用するフレームワークを適材適所に合わせてカスタマイズします。必要に応じて、デザインプロセスだけでなく人員リソースの編成を行うこともあります。

例えば、

・デザインビジュアルを、プロジェクトに参加するデザイナー間できちんとレビューをするプロセスをいれる

・デザインビジュアルを作成する時間を環境を十分に用意して、デザイン・リサーチで得られたユーザーの課題に対してUIデザイナーの知識や経験を活かせるようにする

・UIデザイナーが早い段階からプロジェクトに参加して、プロフェッショナルの知識とスキルを活かしたデザインスケッチを展開し、チームがプロフェッショナルの視点を十分に加味した判断をできるようにサポートする

といったようなことを実際のプロジェクトで実施してきました。

ほんの些細なプロセスやフレームワークに対する工夫ではありますが、これらのことを実行することによって、デザイナーの培ってきた知識や経験を踏まえたアウトプットを産み出すことが可能になります。そうすることによって、クライアントの理解を得られやすくなり、更にはユーザーにとってより最適なソリューションを生み出すことができるようになっていると感じています。

やはり、UXデザインのプロセスやアクティビティも「道具」なので、それをどう使っていくかがより良い成果を生むことに繋がってくるのではないでしょうか。

最後に

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