To my beloved neighbor
韓国語に翻訳されたgreenz.jpの記事を読んで、日本のコミュニティデザインを学び、韓国の未来をつくろうと活動している方がいると聞きました。以下は、そんな方々に送った短いメッセージです。いつか近いうちに韓国語に翻訳されて、海の向こうにも届くことでしょう。
東京都新宿区。韓国人コミュニティが形成されている新大久保を持つ街で生まれ育った僕は、小学校にも韓国人の同級生が何人もいたし、恋仲になった女性もいたし、とても心情的に近い国として捉えてきました。そんな韓国に住む人々を、僕らが運営しているウェブマガジンの記事でインスパイアできるということは、この上なく幸せに感じることです。
一方、親交のある編集者の方々が、最近こぞって「韓国が面白いんだ」と僕に言います。彼らが特に注目しているのは、本屋。日本はまだまだインディペンデントの本屋が広がっているとはいいづらい状況なのですが、韓国ではそれがすごく広がっていて、しかも独自にZINEを編集して販売している、と。「表現」が社会に新たな価値を提案したり、未来をつくるときに重要な鍵を握ると確信している僕は、そんな土壌が生まれている韓国を羨ましく思いつつも、「そんな場合じゃない、僕らもなにか面白いことを仕掛けねば!」とあれこれ構想していますね。それが本屋だったりZINEという形で表出するようになるかは、まだわかりませんけれど。
(この書店〜ZINEカルチャーが、まちづくりとの掛け算をどんどん起こしていけるようになったら、韓国はすごい国になると思いますよ。)
そんなわけで、greenz.jpを通して日本の事例から何か学びたい、感じ取りたい、と思っていただけることを嬉しく思いつつも、僕がみなさんにあえて発信するメッセージは「自分たちの国で起きていることを、もっと面白がってみてよ!」ということでしょうか。そして面白いことがあったら、僕に教えてほしいです(笑)
隣国で僕らと同じく美しい未来をつくろうと奮闘するみなさんに敬意と、たくさんの愛と慈悲を込めて。
NPO法人グリーンズ greenz.jp副編集長
スズキコウタ