大学の先生がチームになった

文部科学省がアントレプレナーを育てるために始めた教育事業がEDGE。東工大はCBEC(チーム志向越境型アントレプレナー育成プログラム)という名前でそのEDGEに参画しています。

大学の先生は(わたしが知っている狭い範囲に限りますが)、ご自分の専門分野を追求されているので、「横のつながり」にとても弱いように見えます。同じ建物で同じフロアにいても話をしないこともあるとか。正直、もっとも集団活動に向いてない専門家が、大学の先生とも言えるんじゃないかと思います。

そんな先生たちを集めての「チーム志向」で「越境型」のプログラム。もっとも「チーム」活動が向いてなく、「越境」しない人たちが集まってどうなることかと思いましたが、よくぞここまでいいチームができたものだと思うぐらい「チーム」になりました。なんだよその上から目線と言われるかもしれませんが、チームビルディングの専門家としては、正直、ちょっぴり驚いています。

CBECがチームになったのは、飯島代表の強力なリーダーシップが大きな理由のひとつ。飯島先生に巧みに声をかけられ、所属コースや専攻、学院をまたがってたくさんの先生が集まりました(集められました?←)。

研究という観点では、もちろん、計画にもとづいて協力してプロジェクトを進めることはありますが、教育プログラム、授業を複数の先生で協力しながら作り上げていくというのは滅多にないことではないでしょうか。複雑な立場・役割の先生がたをうまく巻き込み、運営スキームを作り上げた手腕はお見事。

リーダーシップ理論で有名なものに「PM理論」というのがあって、これは、リーダーシップを目的達成志向のP: Performanceと、集団を維持しようとする気配り型のM:Maintenanceを組み合わせて表現したものなのですが、飯島先生はどちらも発揮できるパワーPM型のリーダだといえるでしょう。

PM理論(三隅二不二)PとMの強弱でリーダのタイプを表現する

管理職もふくめたCBEC全体にリーダーシップを発揮したのが飯島先生なら、メインとなる科目、エンジニアリングデザインプロジェクトの中心となったのは齊藤先生・坂本先生のコンビ。この授業の立上げは、そばで見ていても、ワクワクハラハラドキドキの連続でした。大学では実はアクティブ・ラーニングってそれほど普及していません。そんな中で、PBL(Project/Problem Based Learning)経験者を集めての授業立上げ。齊藤・坂本コンビがPとMのバランスをうまくとり、授業の担当教員・受講者・関係者をこの授業に巻き込んだおかげで授業が成長してきたんじゃないかなと思います。もちろん、巻き込まれ上手な(?)角先生・竹田先生・八木澤先生・照井先生・・・といった面々の存在感も忘れることはできません。これまた強力な授業運営チームが出来ました。

CBEC全体チームと、EDP授業運営チーム、いい感じのチームができたもんだ、と本当に思います。

とはいえ、チームビルディングには完成というのがありません。チームが解散するその日まで山あり谷ありが続きます。実際、CBEC全体とEDPでの3年目に向けたすり合わせなど、まだまだ苦難がありそうな気配がプンプンしますが、でもきっとチームで乗り越えていくんだろうな、と思ったりしています。